「シェアハウスってどんなルールが必要なんだろう……」
と考えている人は多いのではないでしょうか。
多くのシェアハウスでは、共同生活に必要なルールが決められています。例えば「リビングでは24時を過ぎたら静かにする」「友達や家族を呼ぶときはあらかじめシェアメイトに知らせておく」など、場所やシーンによってさまざま。
ルールをしっかりと決めておくことで、トラブルが起きるのを防いでくれることも多いです。過ごしにくそうに感じるかもしれませんが、必要なルールを知っておくことで楽しいシェアハウス生活を送ることが可能です。
とはいえ、どんなルールが必要なのか、なかなか分かりにくいですよね。
そこで今回は、以下5つのカテゴリー別に必要なルール例を紹介します。
・共有スペースの使い方
・家事の当番
・友人や家族など来客
・お金や私物の管理
・その他(勧誘や喫煙など)
またシェアハウスにルールが必要な理由や、ルールを守らない人への対処法もあわせてお伝えします。
これからシェアハウスに住む予定の人は、参考にしてみてくださいね!
シェアハウスで決めておきたい最低限のルール例とは?
シェアハウスは他人との共同生活です。異なる価値観のシェアメイトが一緒に、快適に暮らすためにも、最低限のルールを決めておくことが欠かせません。
特に以下のカテゴリーに関するルールは、しっかりと設定しておく必要があります。
・リビングなど共有スペースの使い方
・掃除や日用品の購入など当番
・友人や家族など来客
・お金や私物の管理
共有スペースとは主にリビングとキッチン、お風呂です。誰もが使うスペースのため、ルールを一番決めておくべき場所といえます。
一部のシェアハウスでは、掃除や日用品の購入を住人同士の当番制にしていることがあり、忘れたときの罰則などを決めておきましょう。
また友人や家族が遊びに来ること、宿泊することは、すべてのシェアハウスで可能なわけではありません。外部の人を呼べる範囲が異なるため、注意が必要です。
そしてシェアハウスで最も多いトラブルが、お金のこと。家賃の支払いが遅れるなど基本的なことから、共有スペースに置いていた財布がなくなるなど、その範囲はさまざまです。
どれもトラブルになり得るものですが、しっかりとルールを決めておけば問題ありません。
そこで次は、シェアハウスでストレスなく生活するために必要なルール例を具体的に紹介します。
シェアハウスのルール例1:共有スペースの使い方
シェアハウスの共有スペースとは、先ほどお伝えしたようにリビングやキッチン、お風呂、洗面所、玄関などのことです。住人の多くが使用するスペースであり、使い方も人によって異なるため、ルールが欠かせません。
決めておきたいルール例は、以下の通りです。
【リビング】
・リビングは24時を過ぎたら静かにする
・エアコンやテレビは付けっ放しにしない
・テレビの音量を上げすぎない
・電話は音量に気を付ける
【キッチン】
・冷蔵庫の食品には名前を書く
・炊飯器や鍋などに料理を放置しない
・キッチンの食器や調理器具は、使用後すぐに洗う
・賞味期限切れの食材を放置しない
・ニオイのきつい料理を作った後は換気する
【お風呂・シャワー】
・入浴後、排水溝に残っている髪の毛を簡単に掃除する
・お風呂やシャワーは決められている使用時間(1人20分までなど)を守る
・順番待ちのときはホワイトボードに名前を書いておく
【洗濯・洗面所】
・洗濯が終わったら、衣類はすぐに回収する
・洗面所に歯ブラシなど私物を放置しない
【玄関】
・エントランスに置ける靴は1人あたり5足まで、その他は部屋に置く
・鍵の閉め忘れに注意する
・傘や靴を置きっ放しにしない
共有スペースはみんなが集まれる場所ですが、遅くまで騒ぐと個室まで聞こえてうるさく感じます。静かにする時間を決めておくと、トラブルは起きにくいです。
共有スペースは最もトラブルが起きやすい場所なので、ルールをしっかりと決めて快適に過ごせるようにしましょう。
シェアハウスのルール例2:掃除や日用品の購入など当番
シェアハウスによっては掃除や日用品の購入を、シェアメイトによる当番制にしていることがあります。
当番をしっかりと守れるようにルールを決めておくことで、「私ばっかり掃除している……」といった不公平さを感じることはありません。
ルールは例えば、以下のようなものです。
・掃除は曜日ごとの当番制にする
・自分の当番を忘れたら、1週間ずっと掃除を担当する
掃除や日用品の購入といった当番制に関するルールは、「忘れてしまったときの対処」を決めておくことがポイント。そうすることで自分の順番を忘れる、サボるといったことはなくなるはずです。
忘れた場合は「その後1週間、他の人の当番を代わる」など罰則を決めておきましょう。掃除などは面倒でずっとやりたくない人が多いため、サボる気持ちをグッとおさえてくれます。
シェアハウスの掃除の仕組みについて、詳しくは以下の記事を参考にしてみてください。
シェアハウスのルール例3:友人や家族を呼ぶとき
シェアハウスに住んでいても友人や家族に遊びに来てもらったり、泊まってもらったりしたいと考えるときもあるのではないでしょうか。シェアハウスによっては住人以外の人を呼べる、呼べないのラインが異なるため、はっきりと決めておくのがおすすめです。
決めておきたいルールは、以下の通りです。
・誰かを呼ぶときは事前にシェアメイトに連絡する
・訪問者は遊びに来るだけなのか、宿泊するのか伝える
・他人が入れる範囲を個室とリビングのみなど決める
・訪問や宿泊を禁止しているシェアハウスはそもそも他人を家に呼ばない
シェアハウスに住んでいるのは、自分だけではありません。シェアメイトと来客が共有スペースで遭遇すると、突然のことに驚いてしまいます。
びっくりさせないためにも、事前にシェアメイトに「10日の16〜19時まで友人が遊びに来ます」「21日から23日まで家族が泊まりに来ます」など連絡しておきましょう。
またシェアハウスによっては、住人以外の人が入れるスペースが決まっていることもあります。事前に入れる範囲をしっかりと確認して、遊びに来た友達や家族にもルールを守ってもらうように伝えておくと安心です。
来客について、詳しくは以下の記事を参考にしてみてください。
シェアハウスのルール例4:お金や私物の管理
シェアハウスでは金銭トラブルが起きることも少なくありません。ケンカにならないためにも、以下のようなルールを決めておくのがおすすめです。
・家賃は支払い日までにふり込む
・財布など私物をリビングに放置しない
・個室には鍵をかけておく
・お金の貸し借りはしない
・リビングなどに置いた私物は他の人が使うこともあると考えておく
家賃の支払い方法はシェアハウスによって異なりますが、代表者が集めてオーナーにふり込むところもあります。その場合はシェアメイトに迷惑をかけないためにも、期日までにお金を用意しましょう。
またシェアハウスでは、私物の盗難が問題になることも。基本的に、私物は共有スペースに放置しないことをおすすめします。
シェアハウスのルール例5:その他
ここまでカテゴリー別にシェアハウスのルールを紹介しました。
その他にも、以下のようなルールを決めておくと安心です。
・シェアハウス内でタバコを吸わない
・シェアメイトへのネットワークビジネスや宗教の勧誘は禁止とする
・シェアメイトの写真や動画を許可なくSNSなどにアップしない
・他人の部屋に勝手に入らない
・シェアメイトに恋愛感情を感じたときは、相手に迷惑行為をしない
・個室は自分で掃除する
シェアハウスでは勧誘やSNSにまつわるトラブルが起きるときもあります。
基本的には相手が嫌がることはしないように、お互いを尊重して生活することを意識してみてください。
そもそもシェアハウスにはどうしてルールが必要なの?
ここまでシェアハウスのルールについてお伝えしましたが、そもそもどうしてルールが必要なのでしょうか。
その理由は、主に以下の3つです。
・トラブルを回避するため
・みんなが気持ちよく、楽しく暮らすため
・シェアハウスをきれいに保つため
ルールがないと、みんなが好き勝手に生活してしまいます。そうすると掃除されずに汚くなる、冷蔵庫の食品がなくなる、騒音で眠れないなど多くのトラブルが発生します。
本来楽しいはずのシェアハウス生活がストレスだらけになるなんて、もったいないですよね。みんなが気持ちよく、きれいな家でトラブルゼロで生活するためにも、最低限のルールは欠かせません。
窮屈に感じるかもしれませんが、共同生活を楽しくするには必要なことなのです。
シェアハウスでよくあるトラブル例について、詳しくは以下の記事を参考にしてみてください。
ルールの厳しさやゆるさはシェアハウスによって異なる
ルールはほとんどのシェアハウスが設けていますが、厳しさやゆるさは物件によって異なります。
例えば、以下の通りです。
・シェアハウスA:リビングなど場所ごとにルールを決めている
・シェアハウスB:最低限のルールだけを決めて、あとは必要なときに追加する
ルールの厳しさなどはシェアハウスによるだけでなく、そのときの住人によって変わることも少なくありません。
「あまり厳しいところは嫌だな……」「ルールがゆるすぎてストレス溜まる生活は嫌」と思う人は、事前に確認しておきましょう。見学のときにオーナーさんや管理会社のスタッフに「どんなルールがありますか?」と聞いてみると、そのシェアハウスのルール事情が分かります。
自分に合ったシェアハウスを見つけるためにも、あらかじめ聞いておくことをおすすめします。
シェアハウスでルールを守らない人がいるときはどうする?
ここまでシェアハウスのルールが必要な理由をお伝えしましたが、すべての住人がルールをキッチリ守ってくれるとは限りません。
シェアハウス生活では「掃除しない人がいる」「当番をいつも忘れてやってくれない」ということもあり、守らない人への対応を考えなければいけないことも多いです。
ルールを守らない人がいるときは、以下の対応がおすすめです。
・ルールを守らない人に対して「ルールを守って」と意見を言う
・あまりにも守らないときはシェアメイト全員での会議の場を作る
・困ったときは運営会社のスタッフに相談する
ルールを守らない人に対して、まずは口頭で注意しましょう。言いにくい場合はLINEなどメッセージで伝える、他のシェアメイトとの会議で伝える方法もあります。
それでも守ってくれないときは、運営会社のスタッフに相談するのが効果的。運営会社のスタッフはルールなどに関するトラブルに対応した経験があるので、うまく伝えてくれることも多いです。
困ったときは溜めこまずに、他の人に相談することも考えてみてくださいね!
まとめ シェアハウスは最低限のルールを決めておくとトラブルを防げる
今回は、シェアハウス生活に必要なルール例を紹介しました。
おさらいすると、ルールが必要なのは以下5つの場面です。
・共有スペースの使い方
・家事の当番
・友人や家族など来客
・お金や私物の管理
・その他(勧誘や喫煙など)
ルールは窮屈に感じるかもしれませんが、みんなが快適に過ごすためにも欠かせません。
シェアハウスで楽しく過ごすためにも、見学のときにあらかじめどんなルールがあるのか、確認しておきましょう。そうすることで、入居してからのトラブル防止にもなります。
またシェアハウスのルールをこれから作る、初めてのシェアハウス生活でどんなルールが必要なのかイメージしにくいときは、ルームシェアに必要なルールを参考にしてみましょう。
詳しくは以下の記事を参考にしてみてください。