「ルームシェアをしたいけれど、始め方が分からない……」
と悩んでいる方は多いのではないでしょうか。
ルームシェアの始め方は、以下5つのステップに分けることができます。
1.ルームメイトを探す
2.物件の希望条件をまとめる
3.物件を探す
4.契約手続きを進める
5.引っ越す
ルームシェアの始め方をステップごとに理解しておくことで、トラブルなく友達とのルームシェア生活をスタートできます。
そこで今回は、
・ルームシェアの始め方〜ルームメイト探しから引っ越しまで〜
・ルームシェアを楽しくするコツ
・ルームシェアでよくあるトラブルと対策
を紹介します。
またトラブルが少ない共同生活としてシェアハウスも紹介しますので、あわせて参考にしてみてください。
ルームシェアの始め方!ステップ1:ルームメイトを探す
はじめに、一緒にルームシェアをする友達を探しましょう。すでに決まっている方は、ステップ2に進んでください。
ルームシェアのルームメイトは、以下から選ぶことが多いです。
・友達
・兄弟、姉妹
・いとこなど親戚
・職場の同僚
知り合いからルームシェアできる人が見つからない場合は、「ルームメイト募集掲示板」などで探すのがおすすめです。
ルームメイト募集掲示板とは、ルームシェアをしたい人が希望の条件を書いてルームメイトを探すサイトのこと。知らない人とルームシェアをすることにはなりますが、新たな出会いにつながることも少なくありません。
掲示板に書かれている情報は、例えば以下のようなものです。
・希望するエリア
・ルームシェアを始める時期
・入居期間
・家賃や光熱費
・ルームシェアを始めたい理由
・ルームメイトとの距離感
・その他(性別や年代、生活リズム、ペットの有無など)
希望の条件に合う人を見つけたら、掲示板に書いてあるメールアドレスなどから連絡し、やり取りや顔合わせなどしていきます。
もちろん途中で違和感を感じたら、ルームシェアを断っても構いません。掲示板はいくつかあるので、さまざまなサイトを見比べてみましょう。
ちなみにルームメイトを探すときは、以下のことに注意して探すと安心です。
・気が合いそうか
・話していて違和感はないか
・お互いの希望を聞き合えるか
ルームメイト探しの方法や注意点については、以下の記事でも解説しています。掲示板を活用する方は、あわせてチェックしてみてください。
ルームシェアの始め方!ステップ2:希望する物件の条件を洗い出す
ルームメイトが決まったら、次は物件探しです。まずは希望する条件をいくつか洗い出しておきましょう。
条件は例えば、以下のようなものです。
・最寄り駅までの距離、時間
・希望の階
・間取り
・バストイレ別が良いか
一人暮らしではなんとなく自分で見学して気に入ったところを選んでも、大きな問題はないかと思います。
しかしルームシェアは、他人との共同生活です。お互いの譲れない部分によっては、相手から妥協を求められることも少なくありません。
条件が決まっていないと、納得できるまで何十件も賃貸マンションを見学することになる可能性もあります。時間もコストもかかって面倒ですよね。
ルームメイト全員が納得できる条件を先に決めておく方が、物件探しはよりスムーズに進みます。
ルームシェアの始め方!ステップ3:物件を探す
続いては物件探しです。ルームシェアは賃貸マンションに住むことが多いため、不動産会社を尋ねることが多いかと思います。
不動産会社で物件を探すときのポイントは、以下の3つです。
・不動産会社に「ルームシェアであること」を伝える
・気になる物件はルームメイト全員で見学して納得してから決める
・物件が見つからないときは「2人入居可」の物件を選ぶ
実はルームシェアの物件探しは、なかなかスムーズに進みません。「トラブルが起きそう」などの理由から、友達同士の入居を嫌がる大家さんは多いです。
つまり、一人暮らしのようにどこでも見学や入居ができるわけではないのです。最初からルームシェアできる物件を探してもらう方が、効率よく探すことができます。
物件選びが難しいときは「2人入居可」の物件を探すのもおすすめです。詳しくは以下の記事で解説していますので、あわせてチェックしてみてください。
ルームシェアの始め方!ステップ4:契約の手続きをする
物件が決まったら、次は契約手続きを進めます。
ルームシェアは賃貸マンションで生活するため、一人暮らしの手続きと大きな違いはありません。保証人や収入を証明できる書類などを用意して契約します。
ちなみにルームシェアの契約では、ルームメイト全員が代表者として契約を結ぶ「連名契約」がおすすめです。そして全員が保証人を用意する方が、家賃滞納などのトラブルが起きたときに対処しやすいです。
ただし一人暮らしよりも人数が多いぶん、時間はかかることが少なくありません。通常は7〜10日ほどで審査が終わりますが、ルームシェアは2週間ほどかかることも。時間には余裕を持って申し込みましょう。
ルームシェアの契約方法や必要書類などは、以下の記事を参考にしてみてください。
ルームシェアの始め方!ステップ5:引っ越しをする
契約が済んだら、いよいよ引っ越しです。都合の良い日にあわせて入居日を決めましょう。もしくは誰かが先に入居し、数日後にルームメイトが入居しても問題はありません。
引っ越しが完了したら、晴れてルームシェアがスタートします。
ルームシェア生活に必要なものは、衣服やタオル、歯ブラシなど最低限のもので大丈夫です。詳しくは、以下の記事で紹介しています。
またおすすめの引っ越し業者は、以下を参考にしてみてください。
ここまでルームシェアの始め方を解説しました。手続きがスムーズに進むと、ルームシェアを始めるのもそこまで難しいものではありません。
次は、さらにルームシェアを楽しくするコツをお伝えします。
ルームシェア生活を始めてから楽しむコツ3つ
ルームシェア生活を楽しむためには、以下のことを頭に入れておきましょう。
・家賃や光熱費の金額や払い方を決めておく
・気になることはすぐに伝える
・ルールを決めておく
ルールがあることで家事分担や家賃の支払い、騒音などトラブルなどを予防できることが多いです。
ルールは例えば、以下のものです。
・夜12時を過ぎてからの電話はリビングでする
・友達や恋人を呼ぶときはルームメイトに前もって伝える
・掃除やゴミ捨ては当番制にする
「ルールの決め方が分からない」という場合は、共同生活で気になることをひと通り書き出してみましょう。例えば「夜に電話をすると声が漏れそう」など音が気になる場合は、「夜12時以降の電話はリビングでする」とルールを決めるなどです。
またルールを決めたら、紙やホワイトボードなどを使った「ルール表」を作っておくのもおすすめです。常に目でルールを確認できるので、ルール違反は少なくなるでしょう。
上記のように楽しいルームシェア生活を心がけていても、トラブルが起きることもあります。そこで次は、ルームシェアでよくあるトラブルを簡単に紹介しますね。
ルームシェアを始めたけれど……トラブルの可能性もあり
ルームシェアで起こりやすいトラブルは、例えば以下のようなものです。
【金銭面】
・ルームメイトの家賃の支払いが遅れる
・家賃を折半しているが、あまり家にいないので不公平に感じる
・財布からお金がなくなっている
【生活面】
・家事や掃除の分担が誰かに偏る、もしくは相手が当番を守ってくれない
・ルームメイトの部屋の物音がうるさい
・お風呂の髪の毛やトイレの汚れが残る
【人間関係】
・価値観の違いからケンカが絶えない
・いじめが起きる
・毎日飲み会をしていて参加を断れない
【その他】
・宗教やマルチ商法に勧誘される
・部屋に勝手に入られる
・(男女のルームシェアで)下着を盗まれた
最初はキッチリとしていても、少しずつだらしなくなってしまうケースは多いです。掃除やゴミ捨てを任されっぱなしになったり、家賃と光熱費の支払いが遅れたり、ルーズなことによる弊害が後を絶ちません。
しかしルームシェアにおけるトラブルは、あらかじめ対策を知っておくと予防できます。次で紹介しますね。
友達とのルームシェアで注意したい3つのポイント
ルームシェア生活を快適にするためには、以下のことに注意してみてください。
・ルールを破ったときの罰則も考えておく
・ルームメイトが増えるときはもう一度契約の手続きをする
・退去は3ヶ月前までに伝える
先ほどルールを決めておくべきとお伝えしましたが、あわせてルールを守らなかったときの罰則も決めておきましょう。例えば「ゴミ捨て当番を忘れたら、その後1ヶ月は連続で担当する」などです。
罰則を避けるために、ルールが守られやすくなることは多いです。
またルームメイトが増えるときは、再び契約が必要です。契約しないで始めてしまうと新たなルームメイトが居候となり、罰金を支払うことになりかねません。
そして退去の際は、3ヶ月前に伝えるのがマナー。3ヶ月以上の時間があれば、新居探しや引っ越しに向けた貯金など余裕を持って進められるからです。
円満に退去できれば良いですが、ケンカなどから険悪な雰囲気で退去になることもあります。
その場合は以下の「円満に退去する方法やコツ」を参考にしながら、ルームシェア解消を提案してみてください。
シェアハウスであればルームシェアでよくあるトラブルは起こりにくい
ここまでルームシェアの始め方やトラブルをお伝えしましたが、実は同じ共同生活でもシェアハウスはここまで大変ではありません。
ルームシェアと比べたときのシェアハウスの特徴は、主に以下の3つです。
・初対面の人と住むことが多い
・掃除は業者やスタッフが担当するので家事の負担が減る
・家賃や光熱費は個別に支払うので他人の滞納にふりまわされない
まずシェアハウスは運営会社のスタッフが申し込みに対応するので、初対面でも怪しい人は入居することが少ないです。
また家賃や光熱費の支払いは、それぞれ個別に大家さんや運営会社の口座にふり込みます。代表者がシェアメイトの家賃を集めたりまとめてふり込んだりする必要がないので、自分さえ家賃を支払えば問題ありません。
ルームシェアでよくあるトラブルが起きにくい体制が整っているので、ストレスなく生活することが可能なのです。
上記のようにトラブルを防ぎたいときは、シェアハウスへの入居も検討してみましょう。
おすすめの物件については、以下の記事を参考にしてみてください。
:まとめ ルームシェアの始め方を知って、スムーズに新生活をスタートしよう!
今回は、ルームシェアの始め方と注意点を紹介しました。
おさらいすると、ルームシェアを始める流れは以下の通りです。
1.ルームメイトを探す
2.物件の希望条件を洗い出す
3.物件を探す
4.契約手続きを進める
5.引っ越す
そしてルームシェア生活を楽しむコツとして、以下3つをお伝えしました。
・家賃や光熱費の金額や払い方を決めておく
・気になることはすぐに伝える
・ルールを決めておく
トラブルが起こっても慌てずに、トラブル対策を参考にすれば問題ありません。どうしても難しそう、自分には乗り越えられなさそうだと感じたときは、シェアハウスも検討してみてくださいね。
ちなみにルームシェアを始めることになったら、初期費用の支払いなどお金も必要です。
ルームシェアにかかる初期費用については、以下を参考にしてみてください。