「賃貸マンションに引っ越したいけれど、初期費用っていくらかな……」
と悩む人は多いのではないでしょうか。
賃貸マンションへの引っ越しでかかる初期費用の相場は、約26万5,000〜60万円です。物件やエリアにもよりますが「家賃3〜4ヶ月分+a」で計算しておくと、予想しやすいです。
とはいえ、初期費用の意味や内訳は、なかなかわかりにくいですよね。
そこで今回は、
・賃貸マンションやアパートにおける初期費用の相場
・初期費用の内訳や計算方法
・初期費用を安くおさえるコツ
を紹介します。
「いきなり安くする方法を実践するのは難しい……」と感じるかもしれませんが、方法を知っておくだけなら簡単です。
まずは初期費用の相場から見ていきましょう!
賃貸マンションやアパートの初期費用はいくら?支払い時期はいつ?
東京都にある賃貸マンションやアパートに入居したとして、初期費用の目安は約50万円です。そして支払い時期は入居前、入居審査が終了したときです。
そもそも初期費用とは、入居前に支払う引っ越しにかかるお金のこと。
具体的には、以下に費用が発生しています。
(1)敷金:部屋を退去するときのクリーニング代など。部屋がきれいな場合、退去時に返金される。
(2)礼金:物件の大家さんに対してのお礼。返金されることはない。
(3)仲介手数料:不動産会社へのお礼。手数料が発生しないところもある。
(4)前払いの家賃:引っ越し前、入居を保証するために支払う。
(5)火災保険:火災や水漏れなどトラブルにそなえて加入。
(6)カギの交換費用:新築ではない場合、防犯のために交換するのがおすすめ。
また家賃保証会社への支払いが発生することも。
家賃保証会社とは連帯保証人が用意できず、保証会社を利用する人向けのサービスです。両親など保証人が用意できる人は、支払う必要がありません。
ただし初期費用の内訳やその呼び名は、エリアによって異なることもあります。例えば関西では敷金を「保証金」、礼金のことを「敷引」と呼ぶので、注意してくださいね。
続いては、内訳にかかる費用を具体的に見ていきましょう。
賃貸マンションの引っ越しにおける初期費用の内訳
初期費用の内訳は、以下の通りです。
※家賃7万円のマンションやアパートに住むとします。
(1)敷金(家賃1〜2ヶ月分):7万〜14万円
(2)礼金(家賃1〜2ヶ月分):7万〜14万円
(3)仲介手数料(家賃0.5〜1ヶ月):3万5,000〜7万円
(4)前払いの家賃(1〜3ヶ月分、日割りも可):7万〜21万円。
(5)火災保険:1万〜2万円
(6)カギの交換費用:1万〜2万円
合計すると、約26万5,000〜60万円です。
相場の金額が広く感じるかもしれませんが、物件や不動産会社によって、数十万円の差が発生することはめずらしくありません。
そして初期費用には、賃貸マンション以外にも家具や家電、引っ越し代なども含まれます。次で詳しく紹介しますね。
賃貸マンションの初期費用は家具や家電、引っ越し代も含む
先ほど紹介した初期費用に加えて、以下の支払いも必要です。
・家具や家電:3万〜20万円
・引っ越し代:1万〜5万円
家具や家電は、今まで使っていたものをそのまま持っていくなら買い直す必要はありません。対して初めての一人暮らし、買い替えになると、20万円ほどかかることもあります。
また引っ越し代も荷物の多さによって変わりますので、事前に引っ越し会社へ見積もりを依頼してみてください。
賃貸マンションの初期費用、相場は「家賃3〜4ヶ月分+a」で計算しよう
ここまで賃貸マンションの初期費用は、物件によってさまざまだとお伝えしました。
ただし相場を知りたいとき、初期費用は「家賃3〜4ヶ月分+10万〜30万円」と考えると、計算しやすいです。
初期費用の内訳でもお伝えしたように、敷金や礼金、仲介手数料などはそれぞれ1ヶ月分を請求されることが多いです。その2〜3つの費用を合計して計算されるため、ひとまず「家賃3〜4ヶ月分」のお金は欠かせません。
そして詳しい内訳で紹介したように、初期費用として家具や家電の買い替え、引っ越し代なども必要です。その費用は個人で異なりますが、およそ10万〜30万円ほどです。
そのため初期費用の相場は「家賃3〜4ヶ月分+10万〜30万円」で計算すると、知ることが可能です。
ここまで賃貸マンションの初期費用を解説しました。
とはいえ、「高すぎて支払えない……」「どうにかして安くおさえたい!」と考える人も多いかと思います。
そこで次は、引っ越しにかかる初期費用をおさえる方法を、いくつか紹介しますね。
賃貸マンションの初期費用をおさえる方法
賃貸マンションの初期費用は、「物件探し」と「支払い」の段階でおさえることが可能です。
方法は以下の通りです。
【物件探し】
・敷金や礼金ゼロの物件にする
・家賃1〜2ヶ月分を割引する「フリーレント」物件を探す
・駅から離れているマンションを選ぶ
・仲介手数料が0円の不動産会社に相談する
・物件契約におけるオプションは断る
【支払い方法】
・クレジットカード決済できる不動産会社にする
・分割の物件を選ぶ
そもそも初期費用のかかりにくい物件を選ぶだけで、数十万円安くなることも。
また、さまざまな支払い方法に対応している不動産会社を選ぶことで、一度に高額な費用を支払う必要がありません。毎月数万円の支払いにできるため、支払いの負担は少なくなります。
ここまで安くする方法を紹介しました。
これだけでなく、初期費用は不動産会社に交渉することでさらに安くなる可能性もあります。次でお伝えしますね。
賃貸マンションの初期費用は、値引き交渉できることもある
不動産会社にお願いすることで、初期費用や家賃を安くしてもらえることもあります。
というのも家賃は、相場より少し高めに設定されていることが少なくありません。不動産会社のスタッフが大家さんに交渉したことで、家賃が数千〜1万円ほど下がることも。
ダメ元でお願いしてみることで、さらに安くなる可能性があります。
交渉が苦手な人は、物件探しの段階で「初期費用が20万円以内におさまる物件を紹介してください」など、不動産会社に条件をあらかじめ伝えておきましょう。
相性の良い不動産会社と出会う方法は、以下の記事をチェックしてみてください。
まとめ 賃貸マンションの初期費用を計算して、引っ越しにそなえよう
今回は、賃貸マンションやアパートの引っ越しにかかる初期費用を解説しました。
おさらいすると、初期費用の相場は「家賃3〜4ヶ月分+10万〜30万円」です。
高いと感じる場合は、以下の方法でおさえることは可能です。
【物件探し】
・敷金や礼金ゼロの物件にする
・家賃が1〜2ヶ月割引される「フリーレント」物件を探す
・駅から離れているマンションを選ぶ
・仲介手数料が0円の不動産会社に相談する
・物件契約におけるオプションは断る
【支払い方法】
・クレジットカード決済できる不動産会社にする
・分割の物件を選ぶ
また可能であれば、不動産会社に交渉もしてみましょう。
これから引っ越しをする人は、初期費用の相場を知ってから物件を探すことで安くできる可能性も高いです。
また賃貸マンションの初期費用は高いイメージがありますが、シェアハウスなら10万円ほどにおさえることが可能です。
シェアハウスの初期費用について、詳しくは以下の記事をチェックしてみてください。