「ルームシェアの光熱費はどれくらいかかるんだろう……」
「ルームシェアしたいけれど、どうやって光熱費を支払えばいいかわからない」
などと考えている人は多いのではないでしょうか。
光熱費はなるべく節約したい上に、お金に関することはルームメイトとトラブルなく済ませたいですよね。
ルームシェアにおける光熱費の節約では、支払い方法を決めておくこと、節約方法を熟知していることが重要です。それだけでトラブルを防げる上に、光熱費を大幅に節約できるかもしれません。
そこで今回の記事では、
・季節ごとのルームシェアの光熱費
・ルームシェアの光熱費を支払うときの注意点
・ルームシェアの光熱費を節約するコツ
を紹介します。
光熱費に関する注意点をおさえれば、安心してルームシェアができるはずです。
計画的に節約するためにも、まずは季節ごとのルームシェアの光熱費について、年間相場を確認しましょう。
季節ごとのルームシェアの光熱費
光熱費は気温の影響を受けるため、年間を通して変動します。
2人以上の世帯では、光熱費の年間の平均相場は以下です。
・4~6月:2万2,000円
・7~9月:1万9,000円
・10~12月:2万円
・1~3月:2万7,000円
冷房を使う夏場は意外にも光熱費が安く、7~9月の平均額は1万9,000円です。
対して最も光熱費が高いのは冬場で、1~3月の平均額は2万7,000円でした。
冬場の料金が高くなる原因は、暖房の温度を高めに設定することや屋内と屋外の気温差が大きいゆえに温度調節に時間がかかることです。
冬になると暖房器具は、気温の低い中で快適な温度に設定しようと、夏よりもパワーを使います。そのパワーを使う分だけ料金も変動します。
さらに夏はシャワーで済ませていた家庭も、冬はお風呂を沸かすようになりますよね。ガスを使用する頻度が増えるため、結果的に光熱費が高額になるのです。
夏の光熱費を基準に生活していると、冬に高額な請求をされて驚いてしまう可能性があります。
冬に予算がオーバーした結果、電気やガスの使用頻度が多いルームメイトを責めてしまうなど、トラブルに発展するかもしれません。
だからこそ光熱費の年間を通した平均相場を把握し、冬に高額になりやすいことを常に意識してみてください。
【参照】総務省「二人以上の世帯・勤労者世帯・勤労者以外の世帯・無職世帯」
※2020年の記録を四半期ごとに参照、100の位で四捨五入切り上げ
加えて、あらかじめ支払いのルールも決めておいた方が、いざというときに揉めなくて済みます。
では次から、ルールの決め方も含めて、ルームシェアの光熱費を支払うときの方法を見ていきましょう。
ルームシェアの光熱費を支払う方法1:代表者がまとめて支払い
ルームシェアに使う光熱費は振込票を使うことが多いため、代表者を1人決めて支払うのが一般的です。
コンビニなどで支払う場合は毎月何日に、誰に光熱費を渡すのか、事前に決める必要があります。
引き落としの場合も、代表者の口座やクレジットカードを指定します。
代表者の決定から口座の指定まで、ルームメイト全員が納得できるよう、事前に支払い期日などを話し合っておきましょう。
ルームシェアの光熱費を支払う方法2:全員定額で多めに支払い
ルームシェアの光熱費は、全員毎月の支払額を決めて定額で支払う方法もあります。
定額での支払いは使用量に左右されず、公平性を保つことができるのがメリットです。
・自宅にいる時間
・キッチンの使用頻度
・テレビの視聴時間
・実際に請求された1ヶ月目の光熱費
などを参考に、基本料金を決めてみてください。
また実際の金額より、多めに支払うことがポイント。普段から多めに支払って貯金しておくことで、高額な請求が来た月に、貯金からカバーできるためです。
例えば3人で月の光熱費が1万5,000円だった場合、5,000円ずつでピッタリ支払うのが一般的かと思います。このときに6,000円ずつ支払えば、3人分で合計3,000円の貯金ができますね。
光熱費が上がりやすい真冬になったら、貯金した分から支払うことも可能です。普段から多めに支払い、高額になりやすい月に備えておきましょう。
ルームシェアの光熱費を支払う方法3:トラブル防止には口座引き落とし
光熱費の支払いで最もおすすめの方法は、口座引き落としにすることです。代表者が毎月ルームメイトからお金を集め、コンビニや郵便局へ支払いに行くのは、手間がかかってしまいます。
また直接お金のやり取りがある場合はトラブルになりやすいものです。電気を多めに使っていたルームメイトに対し、集金のタイミングで嫌味を言いたくなることもあるかもしれません。
トラブル回避のために重要なのは、ルームメイト全員がなるべく楽に暮らせる仕組みを作ることです。そのためには光熱費だけでなく、家賃や生活費を支払うための共通口座を作っておくのがおすすめ。
ルームメイト全員が毎月定額で共通の口座に送金し、そこから固定費を支払います。口座引き落としにすれば集金の手間がかからず、誰もストレスを感じません。
共通口座から自動的に引き落とせるようにすれば、あらゆる料金の支払いを簡単に済ませられます。
ルームシェアの光熱費を節約するコツ1:電気代
ルームシェアの光熱費を安く済ませることができれば、生活費が削減できて嬉しいですよね。そのためにも、節約するコツを知っておきましょう。
電気代を節約したいなら、以下の方法がおすすめです。
・電力会社やプランを見直す
・エアコンは自動運転にする
・季節ごとにトイレの保温機能設定を変える
・テレビは主電源を切る
特にエアコンの電源を短時間で入れたり切ったりしても、電気代は特に安くなりません。ずっと付けっぱなしにするよりも高くなります。
家にいる間は自動運転にしておき、長時間使わないときはコンセントを抜くことで節約することが可能です。
ルームシェアの光熱費を節約するコツ2:ガス代
ガス代の節約では、以下の方法がおすすめです。
・なるべく入浴時間をそろえて追い焚きを減らす
・キッチンでは余熱を活用して調理する
・コンロより電子レンジを使う
ガス代は加熱時間を減らすことが節約の第一歩です。
お風呂は浴槽のフタにくっ付けて熱を逃さないようにする保温シートを使ってみてください。追い焚きをする必要がなくなり、何度もガスを使うことがありません。
コンロは早めに火を止めて、余熱を活用して温める余熱調理を心がけるなどを意識すしましょう。
ルームシェアの光熱費を節約するコツ3:水道代
水道代は、水の使用量を減らすことで節約できます。
具体的には、以下の方法を試してみましょう。
・お風呂の残り湯などを溜めて洗濯水として活用する
・節水機能が付いたシャワーヘッドを使う
・食器や洗濯物はまとめて洗う
お風呂の残り湯を溜めておき、洗濯などに使うと新たに水道代は発生しません。節水機能が付いたシャワーヘッドも使うと、水の使用量をおさえられます。
さらに顔洗いや手洗いのときも、洗面器に溜めた水を少しずつ使ってみてください。
蛇口も節水蛇口にすることで水の使用量を減らせるため、さらに効果的です。特に洗い物のときは、洗い桶の中で食器をまとめて洗うようにするのもおすすめです。
上記の節約方法を試しながら、光熱費を少しずつ減らしていきましょう。
ルームシェアの光熱費をさらに節約したいならシェアハウスもおすすめ
さらに光熱費を節約したい人には、シェアハウスもおすすめです。
節約に関して、シェアハウスには以下のメリットがあります。
・光熱費は共益費として定額で支払う
・共益費には日用品代も含まれているため、出費が少ない
一般的にシェアハウスの光熱費は共益費に含まれており、定額に設定されています。
共益費の月額は平均1万円ほどで、Wi-Fi代や日用品代などが含まれていることがほとんど。
トイレットペーパーや調味料などの消耗品も含め、生活に必要なものをほとんど共益費でまかなえるのです。
ルームシェアの光熱費1万5,000円を3人で支払うなら、1人あたり最低5,000円が必要ですよね。ルームシェアの場合、日用品を用意しようと思ったら、さらに1万円近い費用が必要です。
一方シェアハウスは1人あたり月1万円を支払いますが、日用品代が含まれています。日用品を新たに買う必要がなく、消耗品から調味料、Wi-Fiなどすべて含まれているため、総合的な費用はシェアハウスの方がお得です。
共益費が定額のシェアハウスであれば、ルームシェアよりも生活費全体を節約できます。
より節約したい人は、光熱費が定額の共益費に含まれているシェアハウスを検討してみてください。
シェアハウスの光熱費の相場や支払い方法について、詳しくは以下の記事を参考にしてみてください。
まとめ ルームシェアの光熱費は年間相場を知って、計画的に支払おう
今回は、ルームシェアの平均相場と支払方法、節約のコツを紹介しました。
ルームシェアの光熱費は冬に高く、夏に安くなるため、高額になりやすい時期に備えておくことが大切です。
支払い方法は以下です。
・代表者がまとめて支払う
・全員定額で少し多めに支払う
・口座引き落としで支払う
また光熱費の節約には、以下のコツをおさえておきましょう。
・エアコンは自動運転にする
・ガスを使う時間を減らす
・洗い物はまとめて行い、水道の使用量を減らす
・光熱費が共益費に入っているシェアハウスもおすすめ
ルームメイトと金銭面で揉めることなく暮らすためには、光熱費の支払いルールを決めておくと安心です。またなるべく安く済ませることで、余計なストレスも減らせます。
今回の記事を参考にして、光熱費を節約しながら快適に暮らしましょう。
またシェアハウスは光熱費だけでなく、初期費用も大幅に節約できることがあります。
初期費用の相場について、詳しくは以下の記事を参考にしてみてください。