「ルームシェアって名義変更できるのかな…」
と感じている方は多いのではないでしょうか。
ルームシェアでは退去や同居人の入れ替わりがあるとき、名義変更が必要です。手数料は必要ですが、ややこしい手続きや書類は必要ありません。 むしろルームメイトに入れ替わりがあるのに名義変更をしていないと、退去をせまられることがあります。
ルームシェアにおける名義変更のポイントを理解しておくことで、トラブルを避けられます。
そこで今回は、
・名義変更が必要なケース
・ルームシェアで名義変更をしなかった場合に起きること
・手続きの流れと必要書類
・注意点
などを紹介します。
まずは名義変更が必要なケースと、自分の状況を照らし合わせてみましょう！
ルームシェアの名義変更の前に、賃貸マンションの契約方法をチェック
ルームシェアの契約方法は、そもそも2種類あります。
・連盟契約：入居者は全員が代表として部屋を契約する
・代表者契約：ルームメイトの代表者が名義人として契約する
名義変更が必要なのは、「代表者契約をしている物件」です。まずは自分たちが代表契約をしているかどうかをチェックしておきましょう。
ルームシェアにおける契約方法について、詳しくは以下の記事を参考にしてみてください。
ルームシェアの名義変更が必要なケース
自分たちのルームシェアが代表者契約であるうえに、以下のケースに当てはまったら名義変更が必要です。
・名義人であった同居人が退去する
・同居人の増減により、代表者を変更する
ルームシェアでは、代表者が名義人となります。そのため代表者が変わる、退去する場合は名義変更が欠かせません。
また夫婦やカップルなど同棲で名義変更が必要なケースは、例えば以下です。
・結婚や同棲などで新たな入居者が増える
・入籍したのが名字が変わる
・離婚や同棲解消、死別などで同居人が減る
基本的には結婚や離婚、死別したときなどに手続きをすることになります。
一人暮らしの場合、名義変更ではなく「新規契約」に
一人暮らしの場合、名義変更という手続きや対応は存在しません。現在の契約者以外が入居する場合、必要な手続きは「新規契約」になります。
新規契約が必要な理由は「一人暮らしではもともと1人しか入居しないことを想定しているから」。名義人も1人しか存在せず、その人の名前で契約を結び直す必要があるのです。
そのため新たな住人が入居する場合、 以下も再び支払うことになります。
・敷金
・礼金
・仲介手数料
夫婦やカップルでの同棲、ルームシェアの入居者は2人以上で住むことが多いですよね。同居人が変わる可能性もあるので、特別に名義変更が許可されているのです。
ルームシェアの名義変更をしないとどうなる？
ルームメイトの入れ替わりがあったのに名義変更をしないで、名義人ではない人が住むとどうなるのでしょうか。
その場合は、以下のような対応をされることが多いです。
・名義人の退去
・契約解除
・家賃滞納などトラブルの責任を負う
名義人とはその物件に住むことを許可された人であり、家主ではありません。家主はあくまで大家さんや不動産会社なので、私たち入居者が家を貸し出す権利は持っていないことになります。
名義変更をしないで新たな住人を受け入れると、勝手に家を貸し出したと考えられることも。不動産会社や大家さん以外が勝手に他の人を住まわせる、家を貸し出すと契約違反と判断されます。
さらに、名義人ではない入居者がトラブルを起こす可能性もありますよね。その場合、責任は契約者のあなたに追求されます。
友達や家族など新たな入居者が逃げてしまい、名義人がすべての責任を負うことも少なくありません。トラブルを防ぐためにも、名義変更は欠かせない手続きなのです。
次は、実際に名義変更をする流れを紹介しますね。
ルームシェアをしている人が名義変更するときの手続きの流れ
ルームシェアにおける名義変更は、以下の流れで進めます。
（1）大家さんに許可を取る
（2）必要書類を用意する
（3）提出して、審査を受ける
まず大家さんに許可を取りましょう。ルームシェアを許可していても、勝手に住人を追加したり変更したりするとあまり良い印象ではないからです。
次で、手続きに必要な書類をお伝えしますね。
ルームシェアの名義変更に必要な書類
ルームシェアで名義変更をするときは、以下の書類を用意してください。
・身分を証明できるもの（免許書やパスポート）
・在職証明書
・所得証明書（源泉徴収票）
・申込書
・連帯保証人の承諾書
まず「収入」や「働いていること」を証明できるものが必要です。 また連帯保証人の承諾書なども提示できると信頼度が増すので、許可されやすくなることは多いです。
次は、名義変更での注意点を2つお伝えします。
ルームシェアの名義変更の注意点1：連帯保証人
名義変更したあとは、連帯保証人の変更も忘れないでください。
というのも、ルームシェアでは1人ずつに保証人がつき、両親や家族が担当することが多いです。保証人は1人ずつに付いているので、代表者が退去するとその保証人も保証の義務がなくなります。
そもそも保証人と他の同居人は関係がないため、保証人が他のルームメイトの責任を負う必要はありませんよね。
新たな保証人の確認が取れないと、「名義変更ができない」「契約し続けることができない」となることも。名義変更を進めるときに、連帯保証人の解除と新たな保証人の契約もしておきましょう。
ルームシェアの名義変更の注意点2：費用
名義変更は「事務手数料」が発生します。物件によって異なりますが、金額の相場は1万円。もしくは家賃の半月〜1ヶ月分が必要なケースもあります。
というのも名義変更をすると、以下に提出した書類を書き換えなければいけません。
・不動産会社
・大家さん
・保証会社
新規契約と同じくらいの手間がかかるため、手数料が発生するのです。
また「再契約」となり、新たな契約者に敷金や礼金を請求するケースも少なくありません。めずらしいケースですが、その場合は退去して別の賃貸マンションに住む方が安いこともあります。
手数料は、大家さんや不動産会社などに、いくらかかるのか尋ねておきましょう。もしくは契約書類に記載していることもあるため、確認してみてください。
また新たに契約することになった場合は、入居手続きと同じ流れです。入居に関する手続きは、「【入居編】ルームシェア手続きで必要な書類と気をつけるべき3つのこと」をご一読ください。
シェアハウスならルームシェアのような名義変更が必要ない！
ここまでルームシェアにおける名義変更について解説しましたが、正直面倒ですよね。友達などとの共同生活でも、シェアハウスなら名義変更の必要がありません。
シェアハウスは複数人で同じ家に住みますが、シェアメイト同士は他人なので契約は1人ずつ結びます。入退去のときは自分に関係する手続きだけ進めれば良いので、他の人が退去しても特に手続きしなくても住み続けられるのです。
またシェアハウスには、他にも以下のようなメリットがあります。
・個室があるのでプライベート空間を確保できる
・キッチンやお風呂、トイレが複数あるので順番待ちすることが少ない
・家賃なども個別に支払うので金銭トラブルが起きにくい
シェアハウスはもちろん、友達同士の入居も受け付けています。気になる方は、以下の記事も参考にしてみてくださいね。
ひだまりにあるおすすめのシェアハウス3つ
シェアハウスのイメージがつかめるように、ひだまりからおすすめの物件を3つ紹介します。
（1）見沼代親水公園【東京】
見沼代親水公園は足立区にある女性専用のシェアハウスです。すべて個室なのに家賃が2万1,000円と低価格で、プライベートを確保しながら共同生活を楽しめます。
また女性専用なので、初めてのシェアハウス生活でも安心して過ごせるはずです。
【物件の詳細】
・家賃＋共益費：2万1,000円〜＋1万7,000円
・部屋数：11室
・住人の数：最大11人
・最寄り駅：日暮里・舎人ライナー「見沼代親水公園駅」
（2）鎌倉高校前【鎌倉】
鎌倉高校前は、鎌倉エリアの閑静な住宅街にあるシェアハウスです。個室と共用部分がしっかりと分けられた作りになっているので、共同生活のストレスを感じにくいです。
広い庭など交流できるスペースは十分にあるので、シェアハウス生活をメリハリをつけながら楽しめるでしょう。
【物件の詳細】
・家賃＋共益費：4万9,000円＋1万2,000円
・部屋数：6室
・住人の数：最大6人
・最寄り駅：江ノ島電鉄「鎌倉高校前駅」、湘南モノレール「西鎌倉駅」
（3）越谷レイクタウン【埼玉】
越谷レイクタウンは、シェアホストのいる物件です。シェアホストとは物件のオーナーであり、みなさんと一緒に生活する人のこと。越谷レイクタウンでは、お花の教室やカフェを営む豊田夫婦がシェアホストとして生活されています。
シェアホストがいると何かあったときに相談できるうえに、越谷レイクタウンは毎月2万5,000円で朝食と夕食を提供するサービスも。初めての共同生活を考えている人におすすめです。
【物件の詳細】
・家賃＋共益費：2万8,000円〜3万5,000円＋1万5,000円
・部屋数：5室
・住人の数：最大5人
・最寄り駅：JR武蔵野線「越谷レイクタウン駅」、東武スカリツリーライン「新田駅」
まとめ ルームシェアの名義変更をして、トラブルなく生活しよう
今回は、ルームシェアの名義変更について解説しました。
おさらいすると、ルームシェアは同居人が変わる場合に名義変更が欠かせません。
手続きは、以下の流れで進めます。
（1）大家さんに許可を取る
（2）必要書類を用意する
（3）提出して、審査を受ける
そして名義変更をするときには、以下の書類を用意しましょう。
・身分を証明できるもの
・在職証明書
・所得証明書
・申込書
・連帯保証人の承諾書
また手数料の支払いや、保証人の変更も忘れないでくださいね。このような名義変更の流れや注意点を知っておくだけでも、トラブルは防げます。
ルームシェアでは契約関係だけでなく、人間関係や金銭面でもトラブルになることがあります。よくあるトラブルと対策を知って、あらかじめ備えておきましょう。
詳しくは以下の記事を参考にしてみてください。
