香川県高松市でシェアハウス事業をされている池田さんにお話を聞いてきました。池田さんは今現在東京でサラリーマンをしながら、池田さんの地元である香川県高松市でシェアハウスの事業を行われています。そして、池田さんが運営されているシェアハウスは「高松シェアハウスいちえ」というものを運営されています。この高松シェアハウスいちえは香川県初のシェアハウスでもあります。
ー なぜシェアハウスをしようと思ったのですか?
東京で震災を経験したことが一番大きいと思います。当時、地震があったときは一人暮らしをしていたんですが、地震が起きたときは、家の近くの友達なんかを呼んで、一緒にご飯を食べたりしていました。そうすることによって震災での不安を取り除くことができました。この経験がシェアハウスをする大きなきっかけだと思います。一人暮らしは、いろいろ不便だったり、寂しかったりしますしね。あと、僕は地元が大好きで自分の地元に拠点が欲しかったのもあります。なので、自分の地元である香川県の高松市でシェアハウス事業を行っています。
ー シェアハウスを始めるにあたって苦労したことってなんですか?
たぶん皆さんそうかもしれませんが、やっぱり物件探しが苦労しました。今、運営自体は自分と地元で協力してくれている人がいます。なので、物件探しも自分が東京から帰った時に二人で行うというような形でやっていました。ただ、香川県でもシェアハウスの認知度が低く、思うように物件が見つかりませんでした。ただ、今シェアハウスとして使っている物件は、たまたま物件のオーナーさんがシェアハウスというものを知っていらっしゃたので借りることができました。
ー 物件探しのコツとかありましたか?
あーそれは、田舎ならではの部分もあるか もしれないですが、自分のネットワークを駆使して探しました。友達の同級生が建設系の会社を経営していたのでそこから色々教えてもらったりとか、ウェブで 見つけた物件のオーナーさんと自分の友達が知り合いで繋がったりとかです。自分の知り合いの誰かと繋がっている物件は借りやすいと思います。た だ、田舎ならではじゃないかと思います。
ー シェアハウスのいいところってどこだと思いますか?
本当いろんな人がいるなと思います。僕は、シェアハウスは中学校くらいの時の感覚に似ているような気がしています。高校くらいになると勉強の出来度などがある程度揃っていて、大学に行くとそれプラス方向性とかまで揃ってきます。なので、中学から学年が上がるにつれてだんだん近い人とのコミュニティーになって行っているような感じがします。そして、会社に入るときも一応会社の理念に共感して入ると思います。なので、一緒にいる人ってだんだんと固まってしまうんだけど、なんかシェアハウスってなると、また別の軸があって人が集まってくるので、中学校みたいな感覚に似ています。だから、新しい価値観に触れ合える感じがします。
ー シェアハウスを運営するにあたって注意していることってありますか?
今、住んでくれている人がすごい良い人なのであまり心配していない部分はあります。ただ、自分は東京にいるため小さな変化に気づきずらい部分があります。なので、イベントとかあって楽しそうに回っていると思っていても表面上な部分しか見えていないのかもしれないと思っています。なので、そこが気がかりというか注意している部分です。
ー これからの目標とかありますか?
今やっているシェアハウスを、香川県で認知を広めたり、もっと人が集まる場所にしたいですね。あと、今やっているシェアハウスは一軒家で女性専用でやっているんですが、もうちょっと広めの物件で男女混合のシェアハウスとかやってみたいと思っています。
高松市はアートの聖地でもあると言われているそうです。その代表で直島という島があります。この直島には、地中美術館などアートに関係するものが色々あります。なので、この「いちえシェアハウス」にもアートや芸術に興味がある県外からの移住者が住んでいらっしゃっていました。このシェアハウスは女性専用だったんですが、ドキドキで一泊させていただきました。ありがとうございました。
また、香川県へ転勤などを除く県外からの移住者の数は年々増加傾向にあります。2011年が103人、2012年が209人、2013年が285人。ただ、移住者への紹介物件のほとんどが一人暮らしの賃貸住宅が多いそうです。しかし、このようなシェアハウスがあることによって移住者と地域の人との交流が生まれ地域活性につながったり、シェアハウスは初期投資も少なくて住めるので移住者にとってもメリットがとても高いと思います。また高松市では芸術祭なども行っているので、アートや芸術に興味がある人にとってはとてもいい場所だと思います。一度、高松市に遊びに行ってみても面白いかと思います。