— 旅に出ていたはずが、いつの間にか「うちにおいでよ。」っていうようになりました。—
今回取材させていただいたのは、JR郡山駅から徒歩8分、屋上のある3階建ての一軒家“わげさこハウス”の小笠原隼人さんです。
“わげさこ”ってどんな意味なんですか?
わげさこっていうのは福島弁で『わたしのうちにどうぞいらっしゃい?みたいな意味なんです。』
今回なぜシェアハウスを始めることになったんですか?
2年前に縁もゆかりもない福島に、最初は旅でふらーっと来たんですが、縁があって『ぴーなっつ』というコミュニティスペースに寄ることになり、友達が出来て、仕事もそこでまわってきたりして、福島の活躍している人のインタビューを集めた『福島人図鑑 』を始め、たまたまルームシェアしているピーナッツの仲間のところに転がり込みました。
全く知り合いもおらず、寝食を共にする仲間が居るというのはすごく心強くて、少しずつ地域の輪が広がっていったんですね。
そういう場所には、他の地方から来たひとが集まりやすくて、自分自身も外から来た身なんですが、福島の魅力を知った、長く居れたり、泊まれるところとかが無いとすっと素通りしちゃう。
外の人が来た時に気軽に泊まりに来れたり、出会いの場になったり当然地域の人も一緒に居れるような拠点のような場所になればと思いわげさこをつくりました。
大変だったことはありますか?
やはり物件見つけるところですね、立地はすごく重要視していて、駅から10分圏内である一軒家がここしかなかった。
シェアハウスということで断られるところが99%。
水道管が破裂していたりとかの設備投資にお金と時間がかかったんですが、ここしかなかった。
物件探しからはじめて3、4ヶ月はかかりましたね。
そんなわげさこハウスはこちら。
キッチンとダイニング。
奥のシャワールームは、openとcloseをしっかりと。
ホワイトボードのあるリビング。
まだ何に使うか決まっていない屋上(いい案、募集中ですw)
そして、2台の自転車もついてくる。
シェアハウスのいいところはどんなところですか?
わたし自身、シェアハウスに住むのはもう4件目になります。
やはり、仲間が居るところが一番。
普通の友達とは違って、生活も共にするから家族になる。
これまでどこのシェアハウスに住んでも度々喧嘩をすることがありました。
でも、それが自分自身の幅を広げるきっかけになったり、自分でも気付かないいいところやわるいところを知ることが出来る。
それに一緒に住んでるから見過ごすことが出来ないじゃないですかw
いい意味で図太く、同時に人との距離感もうまく取れるようになりましたね。
わげさこを運営しているなかで、大事にしているところはどんなところですか?
あまり考えたことなかったけど、楽しいことをするとか、無理をしないこと。
チャレンジしていきたいことはありますか?
毎週木曜日に『わげさこ食堂』というボクの趣味で、人を招いて一緒にごはんをたべることがあるんですが、自分の趣味の延長と人との交流ということで毎週やっていました、、、が毎週は大変なんで月に1回くらいにしようかと思っていますw無理しないためにw
わげさことしては、福島はおもしろいのコトモノヒトがいるのに、あまり県外から人が来ない、日本中の人が知るような場所になり、福島に来る人がよるような場所になればいいな。
鞄一つできて、何ヶ月かいて、本当に気に入ってくれた人が仕事を見つけてひとり暮らししてもいいとも思えるような場所にしたい。
おもてなし好きな人は、わげさこに。
旅の途中でそのまま福島に移住することになった小笠原さん。これから移住先を探している人、旅に出る人などはぜひいってみて、福島の魅力を味わって来て欲しいですね。
ぼくも福島を出ることがとても名残惜しかったです。