大分県竹田市に自給自足のシェア暮らしを目指しているイネノホシェアハウスがあります。
竹田市(たけたし)は、大分県南西部に位置する市です。この竹田市は2005年(平成17年)4月1日に竹田市と旧・直入郡荻町、久住町、直入町が合併(新設合併)し、新市制による竹田市となった場所です。合併前の旧・竹田市の人口は2000年(平成12年)10月1日時点で17,489人であり、市としては、大分県で最少、九州地方で福岡県山田市(現・嘉麻市)に次いで少なく、全国でも8番目に少ない市でもあります。
そんな過疎地域で自給自足のシェア暮らしを目指しているのが、イネノホシェアハウスです。そのイネノホで運営を行っている天野萌さんにインタビューを行ってきました。
イネノホシェアハウスは「自給自足」「環境(エコ)」「子育て」「仕事」をキーワードに、暮らしをシェアするコミュニティです。地方では自給自足の生活を行っている場所ももちろんあります。しかし、なぜ便利な世の中でシェア暮らしで自給自足というものに焦点を当てて行おうと思ったのでしょうか?
助け合いをもっと他人とか身内とか関係なく、気軽に言い合える人がいれば住みやすくなるし、他の人にも住みやすい環境になって行くと思いました。そして、それがシェア暮らしなら実現出来ると思い、始めようと思いました。
始めは田舎というものに興味はあまりなかったんですが、そういった他人と一緒に助け合える場所を探していたときに、自分が望むような物件を街中に探していたんですが、中々見つらず、街中が見つからないなら、田舎という発想になり、田舎に目を向けるようになりました。
やっぱりシェアして暮らすことによって、自分も楽になる部分は大いにあると思います。また、他人とシェアすることによって自分に合った暮らしがしやすくなります。シェアハウスと聞くと、みんなで『ワイワイして楽しい!』という感じを受けるかもしれません。しかし、それだけでなく”自分が住みやすい暮らし”というものも実現できます。
また、イネノホの場合はシェア暮らしだけでなく、田舎での自給自足という生活もあります。今まで街中で住んでいて、いきなり田舎で暮らすことによって不便ではないのか?と僕は思いました。たとえば、何かを買い物に行く時や、欲しいものがあったときに、わざわざ遠くまで買い物に行かないといけないからです。そこで、田舎暮らしでの苦労したことはないのかをお尋ねしました。
もし、都会型の買い物をしようと思うと不便に感じるかもしれません。
でも、私は田舎ベースの生活を行っているため、特に大きくに感じたことはありません。
また、仕事もここでお米の発注をする仕事を行っているため、通勤もなくしんどく感じることはないです。
田舎ベースの生活と、街中ベースでの生活。これって凄く大きな違いなのかなと思いました。また、このイネノホシェアハウスのいいところはどこでしょうか?
このへんは、近所の人がとても遠く、自然の中に家がある感じです。なので、自然というものを存分に味わうことができます。
街中に住んでいたときから、田舎暮らしには興味があったんですが、実際に来てみて、”ホントに癒されていいな”と思います。また、街灯はないので、夜は月灯りがまぶしかったり、星が見えたりします。そういった、ちょっとした風景にとても癒されます。
このイネノホを運営するにあたって大事にしていることはなんでしょうか?
それは、風通しの良さです。人間って何かしらのグループを作りたがる傾向にあると思います。だから、閉じた家でなく、誰もが入りやすく、出やすい場所にして行きたいです。
最後にこのイネノホをどんなものにしていきたいですか?
将来的にはこの田舎だからできるビジネスや仕事を、住人の人と作って行きたいです。そこの部分がちゃんとしていて、やっと生活が成り立つ部分もあるので、、、、
なので、イネノホに来たら住む場所もあり、仕事もあるような場所にして行きたいと思っています。
大分県竹田市にあるイネノホシェアハウスを運営する天野さんインタビューでした。自給自足の生活は自分で物を作る喜びや、何かをやり遂げる達成感というものがとても大きいと思います。
『都会にない、都会に出来ない。』そんな暮らしが田舎暮らしにはあるのではないかと感じる旅でした。