「自宅をシェアハウスにしたい」
「シェアハウスの運営には資格って必要なのかな……」
と考えている人は多いのではないでしょうか?
シェアハウス運営には「経営資格」「ターゲットとコンセプト」などノウハウがあり、知っていると運営や管理がスムーズに進みます。
またすでにシェアハウスを運営している人の知識を参考にすることで、自身のシェアハウス運営も成功しやすくなります。
とはいえ、実際にどのようなノウハウがあるのかは、なかなか分かりにくいですよね。
そこで今回は、
・シェアハウスの経営方法
・シェアハウス運営のノウハウ
・シェアハウス運営のメリットとデメリット
・成功のために知っておきたいポイント
について解説します。
今回の記事を参考にしながら、シェアハウス運営の準備を進めていきましょう!
シェアハウス運営の前に経営方法を把握しよう
シェアハウスを運営する前に、代表的な経営方法を紹介します。
(1)自分が管理人・オーナー
(2)自分が物件のオーナーで、管理は専門業者に委託
(3)オーナーから物件を借り、自分は管理人として運営
自宅の空室や空き家をシェアハウスにする場合は(1)や(2)、物件を持っていないけれどシェアハウス運営に興味がある場合は(3)になります。
続いて、シェアハウス運営の具体的なノウハウを「準備」と「集客」に分けて見ていきましょう。
【準備】シェアハウス運営のノウハウ1:経営資格
実はシェアハウス運営に、特別な資格は必要ありません。物件と家具家電などを準備すれば、そのままスタートできることが多いです。
ただし、以下のシェアハウスは「旅館業」を申請する必要があります。
・オーナーが室内清掃や寝具交換などのサービスを手配する
・オーナーが清掃料金を立て替える
・清掃業者をオーナーが指定する
寝具の管理は住人のみなさんが担当するので、微妙なところではあります。
不安な場合は、法律事務所などに1度相談してみてください。
【出展】みずほ中央法律事務所「【『旅館業』に該当する/しない|具体例|シェアハウス・ホームステイ】」
https://www.mc-law.jp/kigyohomu/19304/
【準備】シェアハウス運営のノウハウ2:物件の購入方法
自分で物件を持っていない場合、以下の方法でシェアハウスとして貸し出す家を用意しましょう。
・購入:ローンを組んで物件を買う
・賃貸:一軒家などを賃貸契約する
・リノベーション:空き家や古民家を買い取って、使いやすいように改装する
おすすめは「購入」、もしくは「リノベーション(リフォーム)」。
1度購入すると、その後追加費用などが発生することもありません。
また古い家を買い取ってリノベーションすると、シェアハウスの準備費用を数十万〜数百万円もおさえられることがあります。
リノベーション(リフォーム)について、詳しくは以下の記事を参考にしてみてください。
【準備】シェアハウス運営のノウハウ3:家具家電の用意
シェアハウスの魅力の1つに「家具家電が用意されていること」があります。住人の方は自分で用意する費用がないことをメリットに感じていることが多いです。
そのため運営者は、入居者を募集するまでに家具家電を購入しておくことが欠かせません。
余裕があれば、「個室にも簡単な家具を用意しておくこと」を検討しましょう。
ほとんどのシェアハウスが共有スペースには家具を用意していますが、個室まで用意している物件は少ないです。
個室にもベッドや布団、ミニテーブルなどを用意しておくと、入居者に喜ばれます。
またその他にも、シェアハウスの数や人気エリアなどを知っておくのもおすすめです。
詳しくは、以下の記事を参考にしてみてください。
【集客】シェアハウス運営のノウハウ1:ターゲットとコンセプト選定
ここからは、集客ノウハウを紹介しますね。
実際に入居者を募集する前に、シェアハウスのターゲットとコンセプトを決めておくのがおすすめです。
・ターゲット:入居してほしい人
・コンセプト:シェアハウスのテーマ、雰囲気
例えば、ターゲットを「都内で働く20代の会社員女性」に決めたとしましょう。その場合は黒と白の無機質な内装よりも、暖かみのある内装の方が好まれやすいです。
このようにターゲットが決まると、自然とコンセプトも見えてくることが多いです。
「誰に入居してほしいか」を考えておかないと、誰にも刺さらないシェアハウスとなり、空室がなかなか減らないこともあります。
シェアハウス運営ノウハウの中でもっとも大切な部分ともいえるので、最初に考えることをおすすめします。
【集客】シェアハウス運営のノウハウ2:コンセプトに沿った内装
コンセプトが決まったら、それに合った内装を考えましょう。
例えば、先ほどの「暖かみのある内装」のシェアハウスについて考えてみます。
・壁は白
・家具はオレンジや黄色など暖色系
・観葉植物を設置
また特定のコンセプトがあるシェアハウスは、テーマに合う設備を用意することも欠かせません。
例えば「マンガ好きが集まるシェアハウス」なら、リビングにさまざまな種類のマンガを設置するなどです。
シェアハウスのコンセプトには何が必要か、1度考えてみてください。
【集客】シェアハウス運営のノウハウ3:入居者の募集
準備が整ったら、シェアハウスの入居者を募集しましょう。募集は「シェアハウスのポータルサイト」を活用するのがおすすめです。
ポータルサイトとは、さまざまな地域のシェアハウス情報を掲載しているWebサイトのこと。入居希望者は地域や最寄駅、家賃、設備など条件を入力して、好みのシェアハウスを探します。
多くの人がサイトを閲覧するので、1度に多くの人がシェアハウスを知ってくれることも少なくありません。まずは「ひつじ不動産」など、人気サイトに掲載してみましょう。
ひつじ不動産について、詳しくは以下の記事を参考にしてみてください。
ここまでシェアハウス運営のノウハウを解説しましたが、まだ運営するかどうか、迷っている人も多いのではないでしょうか。
そこで次は、シェアハウス運営のメリットとデメリットを紹介します。
シェアハウス運営のメリットとデメリット
シェアハウス運営には、以下のようなメリットがあります。
【メリット】
・自宅や空き家を有効活用できる
・賃貸物件の中では収益性が高い傾向にある
・家賃や初期費用が安いぶん満室になりやすい
自宅の空室や空き家を活用できるうえに、シェアハウスは通常の賃貸よりも収益性が高いです。家賃や初期費用が賃貸マンションよりも安いぶん、入居のハードルが低くなるのです。
対してデメリットは、以下の通り。
【デメリット】
・入居者同士のトラブルが起きる
・同居しない場合、用事の度に訪問する必要がある
・管理業者に委託すると手数料が発生する
シェアハウスは初対面の人同士が住むため、トラブルが起きないとは言い切れません。基本的にはオーナーや管理人が相談役になるため、対応に追われることもあります。
また管理業者に運営を委託すると、手数料のぶんだけ利益が減ることになります。
ただし管理の手間やトラブル対応も管理業者に任せられるので、運営の手間も減ることに。自分がどちらを優先するのかによって、感じ方は異なります。
運営をスタートする前に、しっかりと対策を考えておくことでデメリットが少なくなることも多いです。次で詳しく解説しますね。
シェアハウスのノウハウを実践する前に考えておきたいこと
シェアハウスの運営ノウハウを参考にする前に、以下の3つを考えてみてください。
【1.初期費用はいくら必要か】
シェアハウス運営にも、ある程度のお金は必要です。物件の購入やリフォームに数百万円、家具家電の購入にも数十万円はかかります。実際の費用を計算して準備したうえで、ノウハウを実践しましょう。
【2.オーナー同居にするのか】
オーナーによっては、自分もシェアハウスに住んでいることがあります。同居のメリットはシェアハウスの変化やトラブルに素早く対応できること。ただしオーナー同居を嫌がる入居者もいるので、ターゲットの好みにあわせて検討しましょう。
【3.本当に個人経営で運営できるのか】
本当に自分だけでシェアハウスを運営できるのか、もう1度しっかりと考えてみてください。シェアハウス運営は想像以上にハードです。未経験ではわからないことも多いので、運営を管理会社に任せるのもおすすめです。
例えばひだまりでは、オーナー様に「シェアホスト」としてシェアハウス運営に関わっていただくシステムを採用しています。
シェアホストについて、詳しくは以下の記事を参考にしてみてください。
まとめ シェアハウス運営のノウハウを把握して、しっかりと準備しよう
今回は、シェアハウス運営のノウハウについて解説しました。
ここまでをまとめると、ノウハウは準備と集客に分けることができます。
【準備】
・経営資格
・物件の利用方法
・家具家電の用意
【集客】
・ターゲットとコンセプト選定
・コンセプトに沿った内装
・入居者の募集
シェアハウス運営はメリットもデメリットもありますが、さまざまな人と出会える楽しい仕事です。
不安な場合は運営会社に管理を委託するなど、協力をお願いすることも考えてみましょう。
また、シェアハウス運営を1から自分でやりたい人もいるかと思います。
シェアハウスを作る流れについて、詳しくは以下の記事を参考にしてみてください。