「シェアハウスって全国にどれくらいの数があるんだろう……」
と考えたことはありませんか?
一般社団法人日本シェアハウス連盟の調査によると、2019年シェアハウスの数は約4,800棟まで増えていることが明らかになりました。
2014年にはおよそ300棟、2018年はおよそ3,000棟と報告されていたため、急速に増えていると分かります。特に東京など都心に多く、人気エリアは家賃も相場より高いことも。
またシェアハウスの増え方にはいくつか特徴があり、知っておくと自分の希望にあったシェアハウスも見つけやすくなります。
そこで今回は、
・全国にあるシェアハウスの数
・東京都内でシェアハウスが多い場所
・シェアハウスの平均家賃
・入居者の性別や年齢
・これからのシェアハウス動向
を解説します。
最後にまだまだ少ない地方エリアにあるシェアハウスも紹介しますので、あわせて参考にしてみてくださいね。
※今回の記事は、以下3つのデータを参考にしています。
@Press「『シェアハウス市場調査 2019年』の発表について 国内での「棟数・部屋数・ベッド数」「立地状況」等を調査」
https://www.atpress.ne.jp/news/190278
国土交通省「シェアハウスに関する市場動向調査結果について」
https://www.mlit.go.jp/common/001151588.pdf
三井住友トラスト基礎研究所「シェアハウスの市場規模と立地特性〜東京都区部ではターミナル駅まで15分前後の駅周辺に多い傾向」
https://www.smtri.jp/report_column/report/pdf/20180219_report.pdf
【2019年】全国にあるシェアハウスの数はおよそ4,800棟まで増加
全国にあるシェアハウスの数は、2019年8月時点で約4,800棟まで増えています。
一般社団法人日本シェアハウス連盟の調査「シェアハウス市場調査2019年」によると、詳細は以下の通りです。
・棟数:4,867棟
・部屋数:5万6,210室
・ベッド数:5万9,425個
もともと三井住友のデータによると、2018年頃のシェアハウス数は東京都内だけで2,873件、部屋数は2万9,877と報告されていました。
東京以外にも数百件を超えるシェアハウスがあることから、全国にある物件の数は3,000件を超えていると予想。
そして新たなデータによって、1年間でおよそ1,800棟近いシェアハウスが増えていることが明らかになったのです。
一般社団法人日本シェアハウス連盟のデータでは、以下のエリアに集中していることも分かりました。
・東京都
・大阪府
・愛知県(名古屋)
特に東京は、以下のエリアで増加傾向にあります。
・23区
・世田谷区
・杉並区
・足立区
・板橋区
・練馬区
周囲でシェアハウスに住んでいる人は、まだまだ少なく感じるかもしれません。しかし上記データのように、物件や入居者の数は着実に増えているのです。
次は、ここ数年のシェアハウス数の変化を見ていきましょう。
全国にあるシェアハウスの数は5年間で10倍に増えている
ここからは、国土交通省のデータを参考に見ていきますね。
実は2014年から2018年までの5年間で、全国にあるシェアハウスの数は10倍に増えています。
実際に、2014年と2018年のデータを比較してみました。
【2014年のデータ】
・全国にある物件の数:334件(東京都内に227件)
・物件にある部屋の数:1軒あたり5〜10部屋、合計で1,600〜3,340部屋
【2018年のデータ】
・全国にある物件の数:3,000件(東京都内に2,873件)
・物件にある部屋の数:1軒あたり8〜10部屋、合計で2万9,877部屋
上記を見ると、全国にあるシェアハウスの数は10倍に増えていますよね。5年間で約2,700件の増加ということは、1年あたり550棟ほど増えていることになります。
凄まじいスピードで増えているシェアハウスですが、国土交通省のデータまだまだ東京都内に集中しているのが現状です。
そこで次は、東京都内でもシェアハウスの多い場所をいくつか紹介しますね。
【東京都内】シェアハウス数がもっとも多い場所は足立区
三井住友トラスト基礎研究所の調査によると、東京都内で最もシェアハウスが多い場所は以下の通りです(2018年時点)。
【東京都内でシェアハウス数の多い地域】
1.竹ノ塚駅(東武伊勢崎線):525部屋
2.雑色駅(京浜急行本線):351部屋
3.富士見台駅(西武池袋線):347部屋
4.沼袋駅(西武新宿線):333部屋
5.荻窪駅(JR中央線など):320部屋
区で見ると以下の通りです。
【東京都内でシェアハウス数の多い区】
1.足立区
2.世田谷区
3.練馬区
4.板橋区
5.杉並区
上記のエリアは、どこも2,000部屋以上のシェアハウスがあるといわれています。
この駅やエリアにシェアハウスが集中している理由は「どの駅もターミナル駅に15分前後でアクセスできるから」。実際に東武伊勢崎線や東武東上線、西武新宿線、JR中央線など、上野や新宿などにアクセスしやすい路線が目立ちます。
東京では物件を選ぶとき、通勤や遊びに行く利便性を考える人が多いのかもしれませんね。
続いては、シェアハウスの家賃や入居者の属性を見ていきましょう。
シェアハウス1軒あたりの家賃:平均6万〜7万円【東京都内】
データでは、1軒あたりの平均家賃も算出されていました。
東京都内にあるシェアハウスの平均家賃をエリア別に見ると、以下の通りです。
・足立区、練馬区、板橋区、葛飾区、北区:5万〜6万円
・世田谷区、杉並区、大田区、中野区、豊島区、新宿区、台東区:6万〜7万円
ただし以下のように、場所によってはさらに高額になることもあります。
・港区(麻布十番駅)、渋谷区(原宿駅):11万円
・渋谷区(恵比寿駅):9万円
・台東区(浅草橋駅):8万円
上記はもともと家賃の高いエリアや、人気のエリアが多いですよね。そのぶん家賃もどうしても高くなります。
東京にあるシェアハウスの家賃相場は、平均すると6万〜7万円と考えておきましょう。東京での一人暮らしの家賃相場は8万円なので、シェアハウスに住む方が生活費をおさえられます。
シェアハウスの平均家賃については、以下の記事を参考にしてみてください。
次はシェアハウスにどのような人が住んでいるのか、詳しく見ていきましょう。
シェアハウスの入居者の性別や年齢層:20代の女性が中心
ここからは、国土交通省の「シェアハウスガイドブック」を参照しています。
https://www.mlit.go.jp/common/001207549.pdf
シェアハウスに住んでいる人の性別と年齢、それぞれの割合は、以下の通りです。
【性別】
・男性が多いシェアハウス:12%
・女性が多いシェアハウス:68%
・男女均等:20%
どちらかというと、女性の入居者が多いようですね。
【年齢層】
・20〜30歳:56%
・30〜40歳:33%
・40〜60歳:5%
年齢を見ると、基本的に20代が中心。物件や立地によっては、30代が中心となることもあるようです。
シェアハウスの入居には、年齢制限があります。ほとんどのシェアハウスで「35歳まで」と決めており、40歳以上が入居できるシェアハウスはまだまだ多くありません。
また30代は結婚や転職など、ライフスタイルが変わりやすいです。そのため自由度の高い20代の入居が中心となっています。
シェアハウスの年齢制限について、詳しくは以下の記事を参考にしてみてください。
ここまで、シェアハウスの現状や市場規模をお伝えしました。
次はこれからシェアハウス数はどうように変化していくのか、詳しく解説しますね。
今後のシェアハウス:全国的に数が増加、郊外にも拡大
これからシェアハウスは、さらに数が増えるといわれています。
・東京都内:都心から離れ、郊外に物件が増える
・全国:大阪や福岡など首都圏だけでなく、その他の地方エリアにも増加
基本的には、どの都道府県も中心エリア以外にシェアハウスが増えると予想。首都圏や中心エリアにはすでに数多くの物件があり、入居者も増えているからです。
対して郊外や地方エリアは、現在シェアハウス数がまだまだ少ないです。
しかし「生活費をおさえたい」「シェアハウスで友達を増やしたい」と考える人は多く、そのニーズは地方も都市部もほとんど変わりません。
実際に地方エリアにシェアハウスを作る運営会社も多く、2020年以降はさらに増加するといわれています。
東京の郊外や地方に住んでいる人もあきらめず、シェアハウスができるまでしばらく待ってみることをおすすめします。
ひだまりは地方エリアでもシェアハウスを運営中!
先ほど、地方エリアはまだまだシェアハウスが少ないとお伝えしました。実はひだまりは福岡と熊本にもシェアハウスを展開しており、入居者を募集しています。
そこでここでは、地方エリアのおすすめシェアハウスを3つ紹介しますね。
(1)渡辺通【福岡】
1つ目に紹介するのは、福岡に新しくできるシェアハウス「渡辺通」です。
渡辺通は新規オープンのシェアハウスで、2020年9月から見学を受け付けています。博多駅や渡辺通にもっとも近いシェアハウスであり、屋上付きの広々とした物件です。
詳細はお気軽にお問い合わせください。
【物件の詳細】
・家賃:4万6,800〜4万8,800円+共益費
・部屋数:要問い合わせ
・住人の数:要問い合わせ
・最寄り駅:地下鉄七隈線「渡辺通」駅
・おすすめする人の特徴:利便性を重視する人
(2)京町【熊本】
2つ目に紹介するのは、熊本県中央区にあるシェアハウス「京町」です。
京町は女性限定シェアハウス。最大5人と小規模のため、初めてシェアハウスに入居する人でもなじみやすいです。
2020年8月末までに契約された場合、1ヶ月のフリーレントをプレゼント!気になる人は、お気軽にお問い合わせくださいね。
【物件の詳細】
・家賃+共益費:2万7,800円〜3万3,800円+1万2,000円
・部屋数:5室
・住人の数:最大5人
・最寄り駅:JR「上熊本駅」、バス「京町本丁」
・おすすめする人の特徴:初めてシェアハウスに住む女性、崇城大学、ルーテル学院大学、熊本大学、熊本学園大学の学生さん
(3)新屋敷【熊本】
3つ目に紹介するのは、庭付きの広いシェアハウス「新屋敷」です。
新屋敷は、熊本県民なら1度は住んでみたいと考えるエリアではないでしょうか。上通アーケードまで歩いて10分の好立地であり、生活に不便を感じることもありません。
フルリノベーションしたきれいな物件でもあるので、見学に訪れてみてくださいね。
【物件の詳細】
・家賃+共益費:3万2,800〜3万3,800円+1万2,000円
・部屋数:11室
・住人の数:最大11人
・最寄り駅:市電「九品寺交差点」、熊本電鉄「藤崎宮前駅」
・おすすめする人の特徴:熊本の中心エリアに住んでみたい人
まとめ 全国にあるシェアハウスの数はこれからも増える
今回は、全国にあるシェアハウスの数や部屋数などを解説しました。
ここまでをまとめると、シェアハウスは2019年に約4,800棟まで増えていることが明らかになっています。
またこの5年間で、シェアハウスの数は以下のように変化しました。
【2014年のデータ】
・全国にある物件の数:334件(東京都内に227件)
・物件にある部屋の数:1軒あたり5〜10部屋、合計で1,600〜3,340部屋
【2018年のデータ】
・全国にある物件の数:3,000件(東京都内に2,873件)
・物件にある部屋の数:1軒あたり8〜10部屋、合計で2万9,877部屋
現在は首都圏を中心に増えていますが、これから東京郊外や地方にも増えると予想されています。
今後も数が増えることで、地方エリアに住みながらシェアハウス生活を楽しめる日も近いはず。それまでにどのようなシェアハウスに住みたいか、一度考えてみてはいかがでしょうか。
また住みたいシェアハウスをイメージするとき、コンセプトシェアハウスは興味をしぼりやすくておすすめです。
コンセプトシェアハウスについて、詳しくは以下の記事をご一読ください。