「シェアハウスの運営管理ってどうやったら始められるんだろう……」
と悩む方は多いのではないでしょうか。
結論からお伝えすると、シェアハウスの運営管理は専門の運営会社と協力しながら進めるのが最もおすすめです。
というのも、シェアハウスはこの5年間で急速に増加し、その数は2019年時点で約3,000件まで増えています。この数から多くの人がシェアハウスへの入居を希望していることは分かりますが、ただオープンするだけで集客を成功させることは、なかなかできません。
またシェアハウスを運営している間に、トラブルや苦情が発生することも。自分だけで入居者同士の問題を解決することは、なかなか難しいです。
これまでさまざまなシェアハウスを運営してきたプロであれば、シェアハウス運営に慣れています。そのような専門会社と協力しながら進めることで、入居者のニーズを満たすシェアハウスを作ることが可能になります。
集客に成功すれば、空き家や空室となった自宅を長期的にシェアハウスとして活用することが可能です。
そこで今回は、シェアハウスの運営管理について
・シェアハウスとは
・シェアハウスの市場と増加する理由
・実際の入居理由や入居者の特徴
・シェアハウスの運営、管理業務の内容
・シェアハウスの運営、管理業務の難しさ
・ひだまりが提供するシェアハウスの運営管理方法
を順に解説します。
最後に、空き家や空室を活用したい方からのよくある質問にもお答えしていますので、あわせてチェックしてみてくださいね。
この記事を読んで、シェアハウス運営管理についての不安が解消できれば幸いです。
まずはシェアハウスの概要から、ざっくりと見ていきましょう!
シェアハウスとは?概要や賃貸マンションとの違い
シェアハウスとは、ひとつの物件で複数の入居者が一緒に生活する暮らし方です。みんなで同じ家に住むので、入居者は個室以外のキッチンやお風呂、トイレ、洗面所、リビングなど同じものを共有して使用します。
一緒に生活する入居者同士は、初対面であることがほとんど。初対面でも運営会社が仲介しているので、不安を感じることはそれほど多くありません。またシェアハウスに興味を持つ人はコミュニケーションを積極的に取る人が多いので、仲良くなりやすいです。
シェアハウスは近年増えている暮らし方ですが、まだまだ賃貸マンションが一般的な暮らし方かと思います。
シェアハウスと賃貸マンションの大きな違いは、主に以下の4つです。
・家賃や初期費用が安い
・物件にもよるが「2年契約」など契約年数に自由がきく
・年齢制限を設けている
・「女性限定」「クリエーター限定」「アウトドア愛好家」などコンセプトを持っている
1つずつ詳しく見ていきましょう。
(1)家賃や初期費用が安い
まずシェアハウスの家賃は、賃貸マンションほど高くはありません。東京であれば平均5万〜7万円となっており、初期費用も10万円ほど。賃貸マンションは家賃が7万〜10万円、初期費用は50万〜60万円なので、入居者はシェアハウスに住むことで生活費を大きく節約できます。実際に「生活費を節約したい」という理由から入居する人も多いです。
(2)物件にもよるが「2年契約」など契約年数に自由がきく
シェアハウスには契約期間のしばりもありません。多くのシェアハウスが「最低6ヶ月」など、賃貸マンションより短い入居期間を設けています。そのため契約年数によって「引っ越しできない……」といった不満が発生しにくいです。
(3)「女性限定」「クリエーター限定」「アウトドア愛好家」などコンセプトを持っている
最も大きな違いは、「コンセプトを持っている物件が多いこと」。賃貸マンションは入居対象が幅広いので、多くの物件は同じに見えるかと思います。しかしシェアハウスは物件にもよりますが、物件ごとに企画やコンセプトを考えています。そして入居者も、そのコンセプトに共感する人が集まることが多いです。
(4)年齢制限を設けている
多くのシェアハウスは、年齢制限を設けています。その理由は「トラブルを防ぐため」。年齢が離れると価値観が異なることが多いので、ルールや共有スペースの使い方などについて、衝突することが少なくありません。そのため、入居者の年齢を「35歳以下」と設定しているシェアハウスが多いのです。
このようにシェアハウスと賃貸マンションは、価格や契約年数、物件の特徴などにさまざまな違いがあります。
続いては、実際に日本全国でシェアハウスはどれくらいの数や人気があるのか、詳しく解説しますね。
シェアハウスの市場:この5年間で数は10倍になっている
シェアハウスの市場については、以下のデータを参考にしています。
・国土交通省の「シェアハウスに関する市場動向調査結果について(https://www.mlit.go.jp/common/001151588.pdf)」
・三井住友トラスト基礎研究所の「シェアハウスの市場機の立地特性〜東京都区部ではターミナル駅まで15分前後の駅周辺に多い傾向(https://www.smtri.jp/report_column/report/pdf/20180219_report.pdf)」
まず2018年時点で、日本にあるシェアハウスの数は約3,000件を超えていることが明らかになりました。すべての部屋数を合わせると、日本には2万9,877部屋が存在することになります。
そのうち、東京にあるシェアハウスは約2,873件。日本全国にあるシェアハウスのうち、約90%が東京に集中していることになります。
そしてシェアハウスの数は、2014年から2018年の5年にかけて、約10倍に増えています。実際のデータを詳しく見てみましょう。
【2014年】
・全国にある物件の数:334件(東京都内に227件)
・物件にある部屋の数:1軒あたり5〜10部屋、合計で1,600〜3,340部屋
【2018年】
・全国にある物件の数:3,000件(東京都内に2,873件)
・物件にある部屋の数:1軒あたり8〜10部屋、合計で2万9,877部屋
データを詳しく見ると、物件の数は5年間で約2,700件も増えました。シェアハウスの数は1年あたり、約550件も増えていることになります。
物件が増えているスピードが凄まじいことから、「シェアハウスはそれだけ人気があるんだな」と感じた人もいるかもしれません。この増加には、さまざまな理由が関係しています。
そこで次は、シェアハウスが増えている理由を解説します。
シェアハウスが増えている理由
シェアハウスがこの5年間で急速に増えている理由は、主に以下の2つです。
・シェアハウスの認知度が高まったこと
・新しい交友関係を求める人が増えたこと
1つずつ詳しく見ていきましょう。
シェアハウスが増えている理由1:シェアハウスの認知度が高まったこと
1つ目は「シェアハウスの認知度が高まったこと」です。
この数年で、シェアハウスの認知度が急速に高まりました。その理由は「シェアハウスを舞台としたテレビ番組が放送されたから」、そして「有名人がシェアハウス生活をしていたから」です。
テレビ番組とは「テラスハウス」のこと。初対面の男女がシェアハウスで生活しながら、恋愛に発展していく様子がおもしろいと話題になりました。
また音楽バンド「SEKAI NO OWARI」がシェアハウスで共同生活をしていることも関係し、20代〜30代を中心に人気が高まっています。
シェアハウスが増えている理由2:新しい交友関係を求める人が増えた
2つ目は「新しい交友関係を求める人が増えたこと」です。
最初に、シェアハウスは初対面の人と同じ家で共同生活をするとお伝えしました。このような暮らし方に興味を持つ人は、積極的にコミュニケーションを取る人が多い傾向にあります。
また近年増えている「コンセプトシェアハウス」では、同じ趣味を持った人が集まりやすいです。そのため初対面でもすぐに仲良くなれるうえに、一緒に遊んだり趣味を楽しんだり、会社や友人とはまた違ったコミュニティを持つことができるのです。
実際にみなさんも、家族や職場とは違う「第3の居場所」といえるコミュニティができると毎日が楽しくなった経験があるのではないでしょうか。このような新しい居場所や交友関係を求めて、シェアハウスに入居する人も多いです。
ここまでお伝えしたシェアハウスが増える理由は、入居者がシェアハウスに住むことを決意する理由と似ています。
そこで続いては、実際にシェアハウスに入居する理由と入居者の特徴を見ていきましょう。
実際の入居理由と入居者:ひだまりのケース
ひだまりを例に、シェアハウスへの入居理由を紹介します。
ひだまりでは、以下の理由からシェアハウスに入居する方が多いです。
・職場の近くで、安く住みたい
・初期費用が安い
・上京したばかりで不安なので、慣れるまで複数人で生活したい
・一人暮らしの練習をしたい
・楽しそう
最初にお伝えしたように、「家賃や初期費用が安いこと」を魅力に感じる人が少なくありません。そして、先ほどお伝えしたシェアハウスが増えている理由と同じく「新しい交友関係が生まれそうだから」という気持ちから、入居を決める人も多いです。
上京していきなり一人暮らしをするよりも、シェアハウスの方が生活費は安いうえに友達もできるので、不安を感じにくいようです。
そして実際に入居している人を見ると、最も多いのは「20代後半の女性」。学生は少なく、ひだまりに住む学生は1割ほどです。
シェアハウスというと「トラブルになりそう」「騒がしそう」といったイメージを持たれることがあるかもしれません。しかし実際は20代後半の社会人が多いので落ち着いており、騒がしくなることは少ないです。
自分の空き家や住宅の空室を活用する場合でも、安心して貸し出すことができます。
ここまでシェアハウスの概要や市場について解説しました。
このように、入居者の視点で見るとシェアハウスがどのようなものなのか、イメージしやすいかと思います。しかし自分が管理者となると、どんな業務が発生するのか、なかなか分かりにくいですよね。
そこで次は、シェアハウスの運営会社や管理者が担当する業務を詳しくお伝えします。
シェアハウス運営、管理に必要な業務とは?
シェアハウスの運営や管理には、以下の業務が発生します。
【日常的な運営業務】
・内覧希望者への案内
・契約手続き
・定期巡回
・賃料の集金と請求、最速
・精算書の作成や報告
・(物件によっては)共用部分の清掃
※物件の清掃は基本的に入居者が担当しますが、運営会社や清掃業者が担当することもあります。
【更新時の運営業務】
・契約の更新手続き
・契約条件の変更手続き
【退去時の運営業務】
・退去前の入居者への確認
・退去時の立会い
・退去時の修理工事などの手配
【イレギュラーな運営業務】
・賃料滞納者への対応に関する助言
・入居者同士のトラブルや苦情の対応
・設備に対する苦情の対応
・苦情など貸主への報告
・修理工事などの手配、費用の調整
最も多いのが「日常的な運営業務」です。見学への対応や入居の手続き、家賃の集金など、シェアハウスを維持するために必要な業務が日々発生します。
トラブルがなければ、入居者と関わるのは主に「定期巡回」です。入居者とオーナー様は別々に生活しているので、定期的に様子を見に行くことが必要です。そして入居者の契約更新や退去のときに、必要な手続きを行います。
しかしシェアハウスを運営するにあたって、避けて通れないのが「イレギュラーな運営業務」です。シェアハウスによっては「入居者同士のトラブル」「苦情への対応」など、入居者の問題を一緒に解決しなければいけないこともあるからです。
そこで次は、シェアハウス運営や管理の難しい部分を詳しくお話します。
シェアハウス運営、管理の難しさ:トラブルや苦情への対応
シェアハウス運営や管理は楽しい部分がたくさんありますが、難しいことがあるのも事実です。
例えば、
・入居者同士でケンカやトラブルが起きる
・トラブルによってシェアハウスの雰囲気が悪くなる
・トラブルを起こした入居者以外の人が住みにくさを感じ、退去してしまう
・他の入居者からの苦情対応に追われる
・賃料を滞納している人へ催促する
・入居者がなかなか集まらない
などです。
特にトラブルが起きたとき、入居者だけでは解決できないことが少なくありません。その場合は運営会社やオーナーが入り、解決に導く必要があること多いです。ケンカやトラブルが続くと、トラブルを起こした本人以外の入居者が退去してしまうこともあるからです。
ちなみに入居者同士の代表的なトラブルは、以下の5つです。
・誰かが家事の当番を忘れる
・キッチンなど共有スペースを使用するのに順番待ちが発生する
・隣室や共有スペースからの騒音に悩む
・金銭の貸し借り、盗難が発生する
・冷蔵庫に入れていた食べ物がなくなっている
このようなトラブルが発生しないために、「ルール作り」「見学時の審査」などをしっかりと行うことも、運営や管理業務に含まれています。
ここまでシェアハウスの運営や管理業務に発生する難しさについてお話しました。
先ほどお伝えしたトラブルなどを見ると、オーナーとなる自分たちだけで解決するのは、なかなか難しそうですよね。そのような場合は、シェアハウスの運営会社と協力しながら運営や管理業務に取り組むのがおすすめです。
そこで次は、ひだまりが提供するオリジナルの運営管理方法を紹介します。
シェアハウスひだまりの運営管理方法3つ
ひだまりでは、シェアハウスを以下3つの方法で管理しています。
・サブリース型
・完全業務委託型
・シェアホスト型
「サブリース型」と「完全業務委託型」は、多くのシェアハウス会社が採用しているもの。詳しく解説すると、以下の通りです。
【サブリース型】
サブリース型とは、賃貸経営をする方法のひとつ。運営会社がオーナー様から物件を一括で借り上げて、入居者に貸し出します。
ひだまりの場合は株式会社イデアルに借り上げてもらい、その管理をひだまりで担当します。オーナー様が入居者への見学案内や入居の手続きなどをすることはありません。運営や管理業務は、基本的に任せてもらうことになります。
【完全業務委託型】
オーナー様は管理会社に業務を完全委託するので、特に面倒な運営、管理業務は発生しません。シェアハウスをオープンするのに必要な初期投資(リフォーム、家具家電の準備など)のみ負担していただきます。業務を最小限に短縮できるうえに、運営や管理をプロに任せることが可能です。
上記2つのメリットとして、
・空き家を丸ごと活用できる
・運営や管理の手間を最小限に省ける
・集客などをプロに任せられるので不安が少ない
などがあります。運営や管理業務をほとんど任せることができるので、初めてのシェアハウス運営でも安心感がありますよね。
しかしデメリットとして、以下の2つのこともあります。
・オーナーと入居者の交流は少ない
・部屋だけの貸し出しは難しい
オーナー様が入居者と直接関わることが少ないので、人によっては物足りなさを感じるかもしれません。またオーナー様と入居者は別々に生活することになるので、部屋だけを貸し出すことは難しいです。
このようなデメリットを解消するために、ひだまりでは独自のプラン「シェアホスト制度」を用意しています。次で詳しく解説しますね。
【シェアハウスひだまり独自】シェアホスト制度とは?
ひだまりでは、オリジナルの運営管理の方法として「シェアホスト制度」をご用意しています。
シェアホスト制度とは、オーナー様もシェアハウスのメンバーとして一緒に生活する制度のこと。空き家や空室をシェアハウスとしてオープンした場合、オーナー様も入居者と一緒に同じ家で生活していただきます。そしてシェアハウスの管理は、主にオーナー様に担当していただくことになります。
ひだまりが担当するのは「集客」「集金」「契約」など、運営管理の大変な部分。そのためシェアハウスを始めるにあたって感じやすい「人が集まるのかな」「賃料をしっかり払ってもらえるだろうか」といった、不安を解消できます。
シェアホスト制度を利用するメリットは、以下の3つです。
・部屋だけの貸し出しが実現する
・オーナー様のこだわりや好みを物件に反映できる
・完全業務委託型よりも委託費用をおさえられるので、オーナー様の収益は増える
シェアホスト制度はいま持っている物件を改装し、コンセプトシェアハウスにすることが多いです。その際はオーナー様も暮らす家になるので、こだわりや好みを反映していただくことが可能です。
対してデメリットは、以下の2つです。
・急なトラブルに対応する必要がある
・入居者との価値観の違いなどを感じることもある
先ほどお伝えしたように、現場の管理はオーナー様に担当していただくことになります。
トラブルなど現場の管理を担当していただくことにはなりますが、すべてオーナー様だけで解決するわけではありません。困ったときはひだまりスタッフも協力しますので、自分1人でシェアハウスを運営するより安心感があります。
運営会社に相談しながら、オリジナルのシェアハウスを作り上げることが可能です。
シェアホストはひだまり独自の制度です。気になる人は、お気軽にお問い合わせください。
シェアホストについて詳しくは以下の記事でも紹介していますので、一度読んでみてくださいね。
「シェアホストを全国で募集いたします!!」
シェアハウスの運営管理でよくある質問
最後に、シェアハウス運営においてよくある質問にお答えします。
(1)対応可能な地域はどこですか?
現在シェアハウスを展開しているのは、主に以下の6つです。
・東京
・埼玉
・鎌倉、湘南
・横浜
・福岡
・熊本
ただし今後、拡大する可能性もあります。
(2)外国人の入居はありますか?
外国人の方が入居することもあります。ひだまりでは外国人の方も同じように、入居前に以下のことを審査させていただきます。
・家賃の支払い能力
・過去の不動産トラブル
・精神疾患の有無
・犯罪歴の有無
・反社会的勢力との関係性の有無
国籍に関係なく、上記のことをクリアできれば入居していただくことが可能です。
(3)内装にお金をかけずに貸し出したい!!
もちろん可能です。先ほど紹介したようにプランがいくつかございますので、物件運用に合ったプランを選択してください。
またその他にも、「シェアハウスを運営するまでの流れが分かりにくい」という方もいらっしゃるかもしれません。
簡単にですが、シェアハウスを作る流れを以下の記事にまとめています。気になる方は、あわせてチェックしてみてくださいね。
まとめ シェアハウスの運営管理は、運営会社に協力してもらえれば安心
今回は、シェアハウスの運営管理について解説しました。
日本にあるシェアハウスは、この5年間で約3,000件まで拡大しました。増加する理由は、シェアハウスの認知度が高まり、新しいコミュニティを求める人が増えているから。そのため「シェアハウスを運営したい」という方も増えています。
そこでシェアハウスを運営したい方に向けて、以下のことを紹介しました。
・シェアハウスの運営、管理業務
・シェアハウスの運営、管理の難しさ
・ひだまりにお願いできるシェアハウスの運営管理方法3つ
ひだまりのシェアハウス運営管理方法とは、以下の3つです。
・サブリース型
・完全業務委託型
・シェアホスト型
シェアハウス運営といってもさまざまな方法があるので、ご自身にあった方法を見きわめることが欠かせません。また運営、管理方法によって入居者との関わりや依託費などが異なりますので、事前に調べておきましょう。
シェアハウスの運営管理については、ご相談も受け付けています。シェアハウスの運営管理について気になることがあれば、お気軽にお問い合わせくださいね。