「シェアハウスって防音性はどうなんだろう」
「何人かで同じ家に住むから、防音対策は必要かな」
と悩む人は多いのではないでしょうか。
シェアハウスは物件によって、防音性の高さが変わります。また部屋の位置や数によっても異なるため、見学時にしっかりと確認しておくことが欠かせません。
加えて、自分の個室で防音対策をしておくと、騒音によるストレスやトラブルに悩まされることも少ないです。
そこで今回は、以下の観点からシェアハウスの防音対策について解説します。
・防音性の高いシェアハウス
・賃貸とシェアハウスの防音性
・防音性の高いシェアハウスの特徴
・シェアハウスでおすすめの防音対策
・見学時にチェックしておきたいポイント
今回の記事を参考に、音によるストレスのない生活を送りましょう。
防音性の高いシェアハウス
最初に、防音性の高いシェアハウスを紹介します。
(1)永福町【東京】
1つ目に紹介するのは、東京ののシェアハウス「永福町」です。
永福町は渋谷まで8分、新宿まで10分と便利な場所にありながらも、シェアハウス周辺は落ち着いたエリア。近くには公園があるなど、周辺のさわがしさは気になりにくいです。
【物件の詳細】
・家賃+共益費:4万〜4万3,000円+1万2,000円
・部屋数:8室
・住人の数:最大8人
・最寄り駅:京王井の頭線「永福町駅」、東京メトロ丸の内線「新高円寺駅」
(2)横浜ドットテラス【横浜】
写真の出典(ホームページ)とURL
2つ目に紹介するのは、横浜にあるシェアハウス「横浜ドットテラス」です。
ドットテラスは、構造がマンションのように重厚。部屋が隣接していても、音漏れしにくいです。
【物件の詳細】
・家賃+共益費:1万9,000円+7,000円(ドミトリー)、3万円+1万円
・部屋数:17室
・住人の数:最大17人
・最寄り駅:相鉄本線「天王町駅」、JR線「横浜駅」、東急東横線「横浜駅」
このようにシェアハウスは防音性の高い物件も多いですが、「賃貸とシェアハウス、どちらが良いんだろう」と感じている人も多いのではないでしょうか。
そこで次は、賃貸とシェアハウスの防音性を詳しく解説します。
賃貸とシェアハウス、どちらが防音性が高い?
結論からお伝えすると、「建物の構造や壁の素材などによって異なる」というのが正直なところです。
一般的に、防音性が高いといわれる構造や素材は、以下の通り。
・RC構造(鉄筋コンクリート)
・SRC造(鉄骨鉄筋コンクリート造)
基本的に、コンクリート構造の建物は防音性が高いです。騒音などによるトラブルを心配する必要もありません。
ただし、賃貸マンションの方が部屋同士が近い、隣人の生活スタイルなどが見えにくいことから、騒音ストレスやトラブルに遭遇しやすいです。
対して、シェアハウスは部屋と共有スペースが離れている、見学のときにシェアメイトに会えることも。
事前に同居人のライフスタイルなどを把握しやすく、それだけでもトラブルにあう可能性は下がります。
また以下のような物件は、賃貸とシェアハウスどちらでも防音性が低いことがあります。
・木造
・鉄構造
・石膏ボード
そのため賃貸とシェアハウス、どちらでも構造や素材を確認することは欠かせません。
加えて、シェアハウスの場合は同居人のライフスタイルなど、わかる範囲で確認してみましょう。
防音性の高いシェアハウスの特徴
防音性が高いシェアハウスを見きわめるには、「建物の構造」と「音に関するルール」、「シェアハウスの規模や人数」の3つを確認するのがおすすめです。
【建物の構造】
・家賃が相場より高めに設定されている
・共有スペースが建物の中心に位置している
・個室と個室が離れている
・共有スペースと個室の階がわかれている
ポイントは「家賃が少し高めであること」。防音設備がそなえられていると、そのぶん家賃が数千〜1万円ほど高くなることがあります。
また個室が隣同士でも、壁側にクローゼットなど収納スペースがあると音が聞こえにくいことも。両隣は難しくても、片方から音が聞こえにくくなるだけでも、騒音によるストレスは軽減されるはずです。
【音に関するルール】
・音の出る家具家電の使用時間が決められている
・来客の訪問できる時間や宿泊の可否が決まっている
防音で意識したいのは生活音だけでなく、家具家電の使用時間もあります。夜中に洗濯機などを使用すると、想像以上にうるさく感じるためです。
また友だちや恋人を自由に呼べる場合、さわがしくなることも少なくありません。
音に関して厳しくルールを作られている方が、防音性は高くなるでしょう。
【シェアハウスの人数】
・5人以下の小規模シェアハウスを選ぶ
・シェアメイトの生活スタイルを聞いてみる
シェアハウスに住む人数が少ない方が、生活音なども出にくいです。またシェアメイトに夜型の人がいると、夜中に物音が聞こえることが増えて、ストレスになりかねません。
ここまでをまとめると、防音性の高いシェアハウスの特徴は以下の通りです。
・RCまたはSRC構造である
・家賃が6万円など相場を超えている
・共有スペースが物件の位置している
・家具家電の使用時間などのルールが決められている
・小規模のシェアハウスである
上記を参考にシェアハウスを探すと、防音性の高い物件が見つかりやすいはずです。
防音性の高いシェアハウスは音大生や音楽家におすすめ
基本的に防音性の高いシェアハウスは、「音大生や音楽家など楽器を使用する人」におすすめです。
また防音性の高いシェアハウスは、実は楽器演奏者向けの物件であることがほとんど。防音設備は「音楽好きが集まるシェアハウス」など、コンセプトを持つシェアハウスに備わっています。
楽器演奏を想定して作られているため、以下のことが考えられます。
・家賃や共益費が高い
・人気物件で空きがない
防音付き個室を借りるよりは、自分で防音対策をする方が家賃などは低価格。上記のポイントを頭に入れたうえで、シェアハウスを探してみましょう。
また、「楽器可」として防音性の高さを打ち出してるシェアハウスも多いです。
楽器可のシェアハウスについては、以下の記事でまとめています。気になる人は、こちらも参考にしてみてください。
ここまでこれからシェアハウスを探す人向けに、防音対策について解説しました。
とはいえ、すでに住んでいるシェアハウスでの防音対策を知りたい人も多いのではないでしょうか。
そこで次は、シェアハウスでおすすめの防音対策を「壁」「床」「共有スペース」「同居人」にわけて解説します。
【壁編】シェアハウスでできる防音対
シェアハウスの壁におすすめの防音対策は、以下の3つです。
・家具の位置を変える
・遮音シートを使う
・窓はなるべく閉めておく
音は主に、壁を通して聞こえるといわれています。家具を壁沿い、もしくは他の部屋と隣接する位置に置くだけでも、防音になることが少なくありません。
大きな棚など、意識的に壁側に配置してみましょう。
また、遮音シートで壁を覆うこともおすすめです。貼るだけで音を遮ってくれるため、手間がかかりません。
加えて、夏場に窓を開けることも、他の部屋の音が聞こえやすい原因。暑いときはなるべくエアコンをかけて温度調整すると、外からの防音対策になるはずです。
【床編】シェアハウスでできる防音対策
シェアハウスの中でも2階以上の建物になると、上階を歩く音や家具を動かす音など、真下に響くことがあります。
上から音が聞こえるときは、以下の対策がおすすめ。
・吸音材や遮音材を天井に貼る
・いちばん上の階に住む
また自分が上階に住んでいる場合、迷惑をかけないためにも、以下の対策をしましょう。
・スリッパを履く
・畳やカーペットを敷く
スリッパを履くだけでも、パタパタと歩く足音が床に響くことを防ぎます。
また、床との間に畳やカーペットを1枚敷くことも、音を響きにくくする効果が期待できます。
どちらもインテリアショップにて数百円で購入できる物。低価格で取り入れやすい防音対策です。
【共有スペース編】シェアハウスにおすすめの防音対策
防音となると、個室を中心に考えることが多いのではないでしょうか?
しかし防音対策は、個室だけではありません。共有スペースでも、音には注意が必要なのです。
対策は「音に関するルールを決めておくこと」。
例えばリビングやキッチンは、住人同士の交流の場です。おしゃべりが弾むと、声がリビングの外まで漏れているかもしれません。
その影響でリビングに近い部屋の人が、遅い時間まで続く話し声で眠れないこともあるのです。
具体的には「夜0時以降は小さい声で話す」など、話してもよい時間のラインを決めておきましょう。
【同居人編】シェアハウスにおすすめの防音対策
自分の生活音が響かないようにしていても、他の住人の音が気になることもありますよね。
シェアメイトの音が気になるときは、以下のことを実践してみてください。
・部屋ではヘッドホンをつける
・耳栓をつけて寝る
ヘッドホンで音楽を聴くだけでも、他の音はかなり聞こえにくいです。
また、「音楽を聴きながら寝るのは難しい」という場合には、就寝時に耳栓を使ってみてください。
最初は違和感があるかもしれませんが、防音対策としては最も効果が高いです。
シェアハウスの防音性をチェックするポイント
シェアハウスの防音性を防ぐには「見学時に音漏れを確認しておく」のがおすすめです。
見学時は、部屋に物が何もありません。物がない空間は最も音が響きやすく、音漏れ具合がもっとも分かりやすい状態です。
実際に見学に行くときは、以下の5つを意識してみましょう。
・見学は休日の昼間にする
・隣の部屋から壁をノックする
・上階を歩いてもらい、天井からの足音を確認する
・電車や車の音の聞こえやすさも確認する
・周辺の治安も調べておく
休日の昼間は、シェアハウスにもっとも多くの人がいる時間です。人が多いからこそ、どれくらい音が聞こえてくるのか、しっかりと確認できます。
また、大家さんや不動産の担当者に協力してもらいながら、壁や床の音をチェックしましょう。隣室や天井からの物音はもっとも気になりやすいため、あらかじめ確認しておきたいポイントです。
加えて、周辺地域の音もチェックしておくことをおすすめします。
周辺の治安が悪い、飲屋街などが近いのは、さわがしくなりやすい場所。シェアハウス以外からも音が聞こえることもあるため、部屋の見学とあわせて確認してみてください。
まとめ シェアハウスは複数人で住むからこそ、防音対策が必要!
今回は、シェアハウスにおける防音性や対策について解説しました。
ここまでをまとめると、シェアハウスなど住まいには、防音性の高い構造が存在します。以下のような建物を選ぶと、防音性は高い傾向です。
・RCまたはSRC構造である
・家賃が6万円など相場を超えている
・共有スペースが物件の位置している
・家具家電の使用時間などのルールが決められている
・小規模のシェアハウスである
加えて、シェアハウスでは以下のポイントに沿って防音対策をすると効果的です。
・壁
・床
・共有スペース
見学時に音漏れを確認しておくと、より安心。しっかりと防音対策をし、個室でのプライベート時間をゆったりと過ごしましょう。
また防音対策など、シェアハウス生活には便利グッズを用意しておくのがおすすめです。
詳しくは、以下の記事を参考にしてみてください。