「ルームシェアで友達や恋人を居候させてもいいのかな……」
と悩んでいる方は多いのではないでしょうか。
ルームシェアで勝手に居候を受け入れることは、基本的にできません。なぜなら借主であるあなたが勝手に、第3者に対して自宅を貸し出すことは契約違反だからです。
ルームシェアや一人暮らしで友達や恋人を居候させる場合は、新たに契約を結び直すことが必要です。
とはいえ、具体的にどのようなことをすればいいのかは、なかなかわかりにくいですよね。
そこで今回は、
・ルームシェアで居候はできるのか
・ルームシェアで居候ができない理由
・勝手に居候させることで起きるトラブル例
・トラブルを防ぐためのポイント
を紹介します。
契約や手続きについて難しく感じるかもしれませんが、押さえるポイントはそれほど多くはありません。
まずはルームシェアや居候、同棲の意味を簡単に理解しておきましょう!
ルームシェア、居候、同棲の意味
ルームシェアでの居候について知る前に、あらためて「ルームシェア」「居候」「同棲」の意味や違いを確認してみましょう。
3つの定義は以下の通りです。
・ルームシェア:友達や知らない人同士など恋愛関係にない人と同じマンションに住むこと
・居候:すでに一人暮らしやルームシェアをしているマンションに勝手に住み始めること
・同棲:交際中や婚約中のカップルなど、パートナー関係にある2人が一緒に住むこと
居候とは家賃や光熱費は払うものの、入居の契約を結ばないでその物件に住んでいる人のこと。例えばルームメイトの友達や恋人など、今まで住んでいたルームメイト以外の第3者が新しく住み始めると「居候」になります。
勝手に住み始めるため、不動産会社や大家さんと明確な契約は結んでいません。
これらを頭に入れた上で、ルームシェア中の居候について見ていきましょう。
ルームシェア中に無断で居候するのはダメ!
基本的に、ルームシェアしている物件に第3者が居候することは不可です。
居候は一人暮らしでも同じく禁止です。例えば彼氏や彼女などが住み着く、仲の良い友達がよく泊まりにくるなど、2人以上が滞在していることもあるのではないでしょうか。
勝手に契約者と異なる人物が住み始めると居候になるため、基本的に禁止です。
次で詳しい理由を見ていきましょう。
ルームシェアや一人暮らしの物件に居候できない理由
先ほどルームシェアや一人暮らしの物件に、居候することはできないとお伝えしました。
勝手に居候できない理由は、以下の通りです。
・借主が第3者を勝手に住まわせることはできないから
・多くの大家さんがトラブルの起きやすいルームシェア自体を嫌がるから
賃貸マンションの契約は、大家さんなど貸主と入居者である借主の間で結んでいるものです。契約では「借主による契約、もしくは連名契約を結んでいる人」だけが入居可能です。
連名契約とは、ルームメイト全員が契約を結ぶ方式のこと。入居者全員が契約書を記入し、保証人も用意します。
しかし先ほど、居候は不動産会社と明確な契約を結んでいないとお伝えしました。居候が増えると借主が第3者に又貸ししていることになり、契約違反になることも少なくありません。借主は第3者に部屋を貸す権利を持っていないからです。
そのため以下のときは、新たに契約を結び直しましょう。
・ルームシェアで新しいルームメイトを迎える
・一人暮らしをしているマンションで同棲やルームシェアを始める
基本的に同居人が増えるときは、不動産会社や大家さんに連絡してください。
自分が居候になることもできない!
ここまで自宅に第3者を迎えることについてお伝えしました。
居候問題は、自分の家に迎え入れる場合だけではありません。同棲でよくあることですが、彼氏や彼女の家に通っているうちに住み始める場合も契約違反です。
自分が知らない間に居候になってしまうこともありますので、十分注意しましょう。
ここまでルームシェアで居候ができない理由について解説しました。
勝手に居候すると、トラブルが起こることも少なくありません。
そこで次は、居候することによるトラブル事例を紹介します。
勝手に居候することによるルームシェアのトラブル事例
居候が増えることで、以下のトラブルが起こる可能性もあります。
・隣人から騒音など苦情がくる
・増えたルームメイト分だけ家賃を請求される
・住人の噂話から居候していることがバレて、ご近所トラブルになる
トラブルは自分たちだけでなく、近隣住民との問題に発展することが多いです。そして最終的には大家さんから退去を言い渡されることも。
退去させられた人物であることが他の不動産会社にも伝わると、次の物件の契約が結びにくくなる可能性もあります。
ルームシェアで居候によるトラブルを起こさないためには、しっかりと契約を結ぶことが欠かせません。
そこで次は、ルームシェアで必要な手続きについて紹介します。
居候トラブルを起こさないためのルームシェアでのポイント:契約
居候によるトラブルを起こさないためには、以下のポイントを知っておきましょう。
・ルームシェアする前に契約書を確認する
・ルームメイト全員で契約を結んでおく
・ルームメイトが増える場合は契約を結び直す
多くの契約書には「第3者への住居の転賃は禁止する」などと書かれているかと思います。申告しないで別の人に住居を貸し出すことはできないため、ルームシェアをする場合はその旨を申告することが必要です。
ちなみに「住居の転賃を許可する」といった文面が記載されていることは、ほとんどありません。
ルームシェアをする場合は、物件探しのときに複数人で生活することを伝えておきましょう。不動産会社に伝えておくことでルームシェアに向いている、トラブルになりにくい物件を勧めてくれることが多いです。
ルームシェアで居候と思われないためには「2人入居可」がおすすめ
ここまでルームシェアで居候問題を起こさないための対策を解説しました。
それでも「トラブルが不安……」という場合には、「2人入居可」の物件を探しましょう。2人入居可の物件とは、1DKなど一人暮らし用の家に2人で住める物件です。
カップルや夫婦向けに用意されているものですが、ルームシェアも不可能ではありません。もともと複数人で住むことを想定されているため、防音などトラブル対策ができることも多いです。
ただし部屋数は1つと少なく、プライバシーを確保しにくいことがあります。個室がなくても気にしないという方は、2人入居可の物件も検討してみることをおすすめします。
ちなみに2人入居可の物件に一人暮らしをしている場合でも、途中からルームメイトを無断で増やすことはできません。同居人が増える場合は、不動産会社や大家さんに必ず申告してください。
まとめ ルームシェアでの居候は違反!契約を結んでトラブル防止を
今回の記事ではルームシェアでの居候について解説しました。
ルームシェアや一人暮らししている物件では、居候を増やすことはできません。なぜなら賃貸マンションの契約は個人で結ぶものであり、入居者全員による契約が義務付けられているからです。
勝手に居候を受け入れると、トラブルが起こることも少なくありません。
そのトラブル対策として、以下のことをお伝えしました。
・ルームシェア前に契約書を確認する
・ルームメイト全員で契約を結んでおく
・ルームメイトが増える場合は契約を結び直す
同居人が増えるときは不動産会社や大家さんに連絡をして、契約を結び直しましょう。また迷ったときは「2人入居可」の物件もおすすめですので、検討してみてくださいね。
またルームシェアでは物件探しがなかなか進まないことも多く、困っている方も多いかと思います。
ルームシェアにおける物件探しのコツを以下の記事で紹介していますので、気になる方はチェックしてみてください。