「ルームシェアで民泊ってできるのかな…」
と悩んでいる方は多いのではないでしょうか?
ルームシェアで民泊は可能です。ただしいくつかの条件や用意するものがあるため、運営は簡単ではありません。またトラブルを防ぐ方法や衛生管理などを考える必要があり、長い準備と覚悟が必要です。
とはいえ、具体的な条件などは、なかなかわかりにくいですよね。
そこ今回は、
・ルームシェアの民泊運営について
・ルームシェアでの民泊が難しい理由
・民泊運営の条件や知っておきたい法律
を紹介します。
ここまでの情報ですでに「民泊をはじめるのは難しそう…」と感じるかもしれませんが、概要をつかむだけなら簡単です。
まずはルームシェアの民泊運営について、ざっくり知りましょう!
ルームシェアで民泊はできる?
ルームシェアでの民泊は、法律やルールを守れば運営は不可能ではありません。
例えば、あなたが3人でルームシェアをしていたとします。しかしその内の人が、転職により引っ越すことに。次の人が入居するのは3ヶ月後のため、それまでは2人で家賃を支払う必要があります。
その間に空いている部屋を、民泊として貸し出すことは可能です。Airbnbなどのサービスを通して募集すれば、外国人の観光客から宿泊予約がくることも少なくありません。
しかし、運営にはいくつかの条件や法律を知っておく必要があります。その条件や法律について、詳しく解説しますね。
ルームシェア、シェアハウス、民泊の違い
条件や法律を知る前に、それぞれの定義を確認しておきましょう。
・ルームシェア:友達同士の1つのマンションやアパートをシェアする。
・シェアハウス:初対面の人同士で1軒の家をシェアする。
・民泊:1人から宿泊でき、家の一部の部屋を借りる。
大きな違いは「滞在期間」です。ルームシェアやシェアハウスは3ヶ月以上の長期が前提なことに対して、民泊は1日から入居可能。そもそも旅行者を対象としたサービスのため、1泊だけでも問題ありません。
このように、それぞれ滞在期間が大きく異なります。
短期の滞在であれば、ルームシェアへの宿泊も可能です。しかしこれは、先ほどもお伝えしたように、いくつかの条件をクリアした場合です。
次は、ルームシェアの民泊運営が難しい理由を解説しますね。
ルームシェアでの民泊運営が難しい理由
ルームシェアで民泊をする場合、以下のことをチェックしましょう。
・マンションの管理規約で許可されている
・住んでいるマンションが「工業専用地域」以外の土地に建てられている
・年間180日までの運営にする
マンションの規約で禁止されていると、民泊の運営はできません。またマンション自体が「工業専用地域」に建っている場合も、民泊の運営は厳しいです。これらの2点を必ず確認してください。
年間180日というのは、「民泊新法」が大きな理由です。次で、この民泊新法について解説しますね。
民泊新法とは、年間180日まで民泊の運営を許可する法律
2018年、「民泊新法」という新たな法律が誕生しています。
これは「所属する都道府県に対して申請をすることで、年間180日まで民泊が運営できる」というもの。
というのも、もともと民泊の運営には、「旅館業法」という法律の条件を満たす必要がありました。しかしこれはフロントの用意など、個人の自宅では難しい条件ばかり。
そこで民泊新法によって、「年間180日の範囲で運営するならば、厳しい条件をクリアしなくても良い」という内容が定められたのです。
これらの条件をクリアした上で、ルームシェアでは「ホームステイ型」の民泊が可能です。次で詳しく解説しますね。
民泊は2種類ある:ルームシェアは「ホームステイ型」ならOK
そもそも民泊には2種類あります。
・貸し切り型:1軒の家をまるまる貸し出す。宿泊している間、家主には会わない。
・ホームステイ型:人が住んでいる部屋の一部を貸し出し。宿泊している間、同じ家で家主も生活する。
この「ホームステイ型」であれば、ルームシェアでの民泊は可能です。なぜならば、民泊として1軒まるごと貸し出してしまうと、「住居」が目的ではなくなるからです。
そしてこれらの条件をクリアしたら、民泊の施設を充実させる必要があります。
次で必要なものを見ていきましょう。
ルームシェアで民泊をする際に必要なこと
ルームシェアでの民泊では、以下のものを用意しましょう。
・タオルの用意や掃除などの衛生管理
・近隣住民とのトラブル対策
・安全管理
「しっかりと準備して、トラブルなく運営できる」という場合のみ、民泊をスタートさせることが可能です。
ここまでルームシェアの民泊について、解説しました。一方、シェアハウスで民泊はできるのでしょうか?
次で解説しますね。
シェアハウスでの民泊運営はできる?
シェアハウスでも民泊の運営は可能です。
シェアハウスでは、「滞在型民泊」として運営しています。短期での入居が難しいシェアハウスだからこそ、民泊として短期〜中期の旅行者を受け入れるケースもあります。
詳しい解説は「シェアハウスと民泊の違いとは?「滞在型民泊」という暮らし方も紹介します」を読んでみてください。
まとめ ルームシェアでの民泊は、条件や法律のチェックを忘れずに
今回はルームシェアでの民泊運営について、解説しました。
おさらいすると、ルームシェアで民泊は可能ですが、
・マンションの管理規約で許可されている
・住んでいるマンションが「工業専用地域」以外の土地に建てられている
・年間180日までの運営にする
・ホームステイ型にする
・必要なものの用意や衛生管理をしっかりとする
の5つの確認が必要です。
これらをしっかりと準備して、トラブルなく運営しましょう。