二条駅から徒歩10分で行ける最近オープンしたばかりのシェアハウスMATSURIに行ってきました。このシェアハウスMATSURIは西垣良一さんが運営しているシェアハウスです。西垣さんは、シェアハウス事業だけに限らず、イベントの企画や大学での講演など幅広い活動をされている方でもあります。そんな西垣さんに今日はインタビューさせていただきました。
ー なぜシェアハウスをしようと思ったんですか?
20歳のときに大学を1年間休学をして世界一周に行きました。その世界一周する前からなんですが『世界一周にいった後に、自分はどうするのか?』ということを考えていました。そして、ちょうど自分が日本を出る二ヶ月前くらいに世界をずっと旅している人に出会いました。その方は何年もずっと世界を旅している方で、たまたま日本に帰って来ていました。
その方にどうやって生計を経てているのか質問をしてみると海外で買い付けをやっているということを聞きました。そのときに『そういった生き方があるんだ』と思わされました。普通は『大学卒業したら、就職するんでしょ』って思っていたことや、当時自分はそういった方と出会ったことがなかったので、とても衝撃でした。
その方と出会ったことで、世界一周するなら海外にはあるけど日本にはないビジネスを見つけたら面白いのではないかと思うようになりました。
それから、世界に出て面白いと思ったものをメモしていったんですが、その中で日本に帰ってやりたいものとしてゲストハウスがありました。なので当時はシェアハウスでなくて、ゲストハウスをやりたいと思っていました。ゲストハウスはホテルと違って初めて出会った人同士がすぐに仲良くなれる空間というか、『喋りかけていいんだ』という感じがあり、それが自分の中で凄く面白く感じて、日本に帰ったときに、自分もそういった空間を作りたいと思うようになりました。
それから、日本に帰ってきて一旦就職したんですが、その就職しているときに自分の知り合いのシェアハウスに初めて遊びに行きました。そして、単純にそこの空間が凄く面白く、よくよく考えてみたら日本のゲストハウスは海外のゲストハウスほど安くないなと。だから、1泊とか2泊とかで出て行ってしまう人が多く、『そんな短いんだー。』と思っていました。自分は海外のゲストハウスに泊まるときはある程度長くいて、凄く仲良くなれて楽しかったということを感じていました。そういった経緯から自分は長期が楽しかったんだと気づきシェアハウスをすることにしました。
ー シェアハウスをやっていてよかったこととかありますか?
そうですねー。住人同士で仕事を生み合うとかですね。シェアハウスの中で、普段一緒に生活をしている住人同士が、何か新しいことを生み出す感じが凄く面白いなと思います。今まで、シェアハウスMATSURIの中で、起業した人がいたり、フリーでやる人が現れています。
ー シェアハウスをするにあたって苦労したことってありますか?
シェアハウス用の物件がないことですね。京都はだいぶないと思います。今まで100軒以上断られています。京都に空き家はいっぱいあるんですが、それをシェアハウスとして活用されたくないという人が多いです。ほかにも物件をもっている方でシェアハウスを知らない人が多いと思います。
ー シェアハウスを運営する上で大切にしていることとかありますか?
空気作りを大切にしています。たとえば、誕生日とか、新しい住人が入ってくるとき、住人が出て行くときは絶対にパーティーをすることにしています。
ー これからどんな風なシェアハウスにして行きたいとかありますか?
今3軒中、2軒は交流がメインになっています。いろんな人と話せたり、いろんな人が訪れて来たりと。ただ、新しい3軒目はそれプラスで外国人と接することができるようにして行きたいと思っています。今も、週に3、4人くらい外国人が来ます。そのため、外国人と接したい、語学力をキープしたい、語学力を上げたい人にはこの二条のシェアハウスはとてもいいかと思います。もし、4軒目が出来る際も3軒目と同じようなスタイルでやっていきたいと思っています。
これから住むかもしれない皆が帰ってきた時に楽しめる空間としての『祭』
そして、今を創り、変化を楽しむ『政』
オーナーの西垣さんやここに住まれている住人の方もとても気さくな方だったので、すぐにみんなと仲良くなれるのではないかと僕は思いました。また、シェアハウスの住人だけに限らず、近隣の住人の方とのコミュニケーションも西垣さんは大事にされていました。これって凄く大切なことだなと思いました。
シェアハウス内だけが楽しいだけでなく、近隣住人との関係もよくすることによって、もっとシェアハウスの住人にとっても住みやすい環境が整って行くし、周りの人たちにもシェアハウスの良さを知ってもらえるんだなと思いました。パーティー等も行っているみたいなので、気になった方はぜひ遊びに行ってみてください。ありがとうございました。