単身赴任が決まった際、まず直面するのが住まいの問題です。
従来の選択肢といえば、敷金・礼金などの初期費用がかさむワンルームマンションや賃貸アパートなどが一般的でした。
しかし、赴任期間が限定されており、慣れない土地での生活に不安を感じる単身赴任者にとって、これらの住居形態は最適解とはいえないケースも少なくありません。
そこでおすすめしたいのが「シェアハウス」です。
シェアハウスには、コストパフォーマンスの高さや孤独の解消というメリットがあり、新しい選択肢として注目を集めています。
この記事では、単身赴任者がシェアハウスを利用する具体的なメリットから、注意すべきデメリット、そして物件を選ぶときのチェックポイントまでを徹底的に解説します。
赴任先での住居探しで悩んでいる人は、ぜひ参考にしてください。
単身赴任先でシェアハウスを利用する5つのメリット
単身赴任先でシェアハウスを利用することには、次のようなメリットがあります。
- 1．家賃が安い
2．家具家電が備え付けられている
3．短期入居に対応できる
4．家事の負担を軽減できる
5．孤独を感じにくい
それぞれのメリットについて順番に見ていきましょう。
1．家賃が安い
家賃を抑えて生活できることは、シェアハウスを利用する大きなメリットです。
シェアハウスの家賃は、同じエリアにおけるワンルームの家賃の8割程度に設定されています。
これはキッチンやリビング、トイレなどの共用部分を複数人で利用するからです。
また、多くのシェアハウスでは、電気代・ガス代・水道代・インターネット代などが含まれた共益費が発生します。
この共益費は定額であるケースが多いため、「夏や冬の電気代が高くなりすぎる……」という心配はありません。
さらに、一般的な賃貸物件で発生する敷金・礼金・仲介手数料などは、原則として0円！
仮にデポジット（保証金）などが必要な場合でも、家賃の1ヶ月分などであるケースが多く、大きな負担にはならないでしょう。
2．家具家電が備え付けられている
入居者がすぐに生活を始められるように、多くのシェアハウスには以下のような家具家電が備え付けられています。
- ・ベッド
・デスク
・椅子
・収納家具
・冷蔵庫
・電子レンジ
・調理器具
・テレビ
・ソファ
入居者は、衣類や布団など、最低限の荷物だけを準備すればよいため、引っ越しが楽に終わります。
赴任期間が終わったときも、家具家電の処分に悩むことはありません。
ただし、どのような家具家電が設置されているかはシェアハウスによって異なるため、事前に確認しておきましょう。
3．短期入居に対応できる
一般的な賃貸契約では、2年間といった契約期間や解約時の違約金などが設定さているケースもあり、単身赴任に適さないこともあります。
一方、多くのシェアハウスは、短期入居が可能です。
シェアハウスによって条件は異なりますが、なかには1ヶ月単位で入居できるプランを用意している物件もあります。
単身赴任の期間が短い、急な転勤や異動で赴任期間がわからない、といった場合は、柔軟な対応が可能なシェアハウスを検討してみましょう。
4．家事の負担を軽減できる
単身赴任先では仕事に集中したいと考える人もいるでしょう。
しかし、一人暮らしの場合、すべての家事を自分で行わなければなりません。
このような家事の負担を軽減したい場合はシェアハウスがおすすめ。
管理会社や専門の清掃業者が、キッチンやリビングなどの共用部分の清掃を定期的に行うケースが多いからです。
単身赴任者は自分の個室のみを掃除すればよいため、家事にかける時間と労力を大幅に削減できます。
ただし、掃除当番制のシェアハウスもあるため、事前に確認しておきましょう。
5．孤独を感じにくい
家族と離れて慣れない土地で生活する単身赴任者は、寂しさや孤独を感じやすいものです。
シェアハウスは、入居者同士のコミュニケーションを前提とした住居形態。
リビングやキッチンでは、仕事終わりなどに他の入居者と顔を合わせる機会が生まれます。
これにより、家族と離れて暮らす寂しさを軽減し、「日常生活のなかで気軽に会話できる相手がいる」という安心感を得られるでしょう。
また、年齢や職業、出身地の異なる多様な入居者との交流は、新しい人間関係が広がるきっかけとなり、仕事のストレスや慣れない環境での不安を和らげる効果を期待できます。
単身赴任先でシェアハウスを利用するデメリット
多くのメリットがある一方で、シェアハウス特有のデメリットや注意点も存在します。
以下のようなデメリットを理解したうえで、入居するかどうかを決めましょう。
1．プライベート空間が少ない
プライベート空間が少ないことは、シェアハウスに住むデメリットです。
仕事や睡眠のための個室は確保されているものの、トイレやバスルーム、キッチンなどは基本的に共同利用となります。
出勤時間や帰宅時間が重なると、洗面所やバスルームなどで順番待ちが発生する可能性もあります。
また、個室の外に出れば常に誰かと会う可能性があるため、自分の時間を大切にしたい人は、共同生活にストレスを感じるかもしれません。
2．他人の生活音が気になることもある
集団生活である以上、生活音の問題は避けて通れません。
どうしても他人の話し声や足音、ドアの開閉音やキッチンでの調理音などが気になることもあるでしょう。
とくに木造などの防音性の低い物件では、生活音のトラブルが発生しやすい傾向にあります。
また、生活リズムは入居者によって異なるため、深夜や早朝に活動する人がいると、自分の睡眠や仕事に支障が出る可能性もあります。
シェアハウスを選ぶときは、建物の構造や防音性、入居者の属性などについて確認しておきましょう。
【単身赴任向け】シェアハウスを選ぶときのチェックポイント
単身赴任の際にシェアハウスを利用するときは、次のようなポイントを確認しておきましょう。
- ・立地・アクセス
・契約期間
・入居者の属性
・管理体制
・設置されている家具家電
・ハウスルール
各チェックポイントの詳細は以下のとおりです。
立地・アクセス
立地や駅までのアクセスは、赴任先での生活に直結する重要な要素です。
まずは駅までの距離や通勤時間、利用路線や乗り換えの有無などを確認しましょう。
毎日の通勤がストレスにならないよう、無理のない範囲の物件を選ぶことが重要です。
また、仕事以外の生活の利便性も考慮する必要があります。
スーパーやコンビニ、ドラッグストアやクリーニング店などが近くにあるかどうかを確認しましょう。
外食が多くなりそうな場合は、飲食店が充実しているかどうかもチェックしておくことが大切です。
契約期間
契約期間も重要なチェックポイントです。
赴任期間が予定より早く終了する可能性なども考慮しつつ、最低入居期間や解約時の違約金を確認しましょう。
「短期契約可」というシェアハウスであっても、実際は3ヶ月以上の入居を求められるケースなどもあるため注意が必要です。
入居者の属性
共同生活の質は、入居者の属性に大きく左右されます。
たとえば、学生が多いのか、社会人が多いのかによって、生活リズムや共用部の使い方、静かさは大きく異なるでしょう
単身赴任者であれば、同じようなビジネスパーソンが多いシェアハウスのほうが生活リズムを合わせやすく、お互いの状況を理解しやすいため、トラブルの発生は少ないかもしれません。
内見時や問い合わせ時に、現在の入居者の年齢層、性別、職業などを尋ねてみましょう。
管理体制
スタッフがどのくらいの頻度で巡回しているか、トラブル発生時の連絡体制が整っているかを確認しましょう。
管理が行き届いていない物件だと、共用部分に私物が放置されたり、入居者間のトラブルが悪化したりするリスクもあります。
また、キッチンやリビングなどの掃除が当番制かどうかも重要なチェックポイントです。
前述のとおり、専門の清掃業者が入るシェアハウスのほうが家事負担を軽減でき、清掃レベルも安定します。
設置されている家具家電
設置されている家具家電はシェアハウスによって異なるため、内見時に確認しておきましょう。
冷蔵庫や洗濯機については、数や容量が入居者数に対して十分であるかを確認します。
また、個室にデスクや椅子があるか、十分な収納スペースが確保されているか、インターネット回線（Wi-Fi）の速度と安定性がビジネス利用できるレベルであるかを事前に確認しておくことが重要です。
ハウスルール
共同生活を円滑に進めるためのハウスルールについても、内見時に必ず確認しましょう。
とくに単身赴任者にとって重要なのは、「家族を呼んでよいか」あるいは「家族や友人を宿泊させてよいか」というルールです。
シェアハウスによっては、セキュリティや他の入居者への配慮から、外部の人の立ち入りを厳しく制限している場合があります。
また、喫煙の可否、深夜のリビング利用の制限など、自分のライフスタイルに合わないルールがないかを事前に確認しておけば、入居後のストレスを防ぐことができます。
単身赴任には初期費用の安いシェアハウスがおすすめ！
今回は、単身赴任先でシェアハウスを利用するメリット・デメリットや物件選びのポイントを紹介しました。
シェアハウスを利用すれば、初期費用を節約しつつ、家族と離れて生活する孤独感を解消できます。
ただし、プライベート空間が少ない、他人の生活音が気になる、といったデメリットを感じることもあるため、自分に合っているか慎重に検討しましょう。
この記事で紹介したチェックポイントを参考に、自分のライフスタイルに合ったシェアハウスを探してみてください。
『シェアハウスひだまり』は、首都圏はもちろん、福岡や熊本、奈良でもシェアハウスを運営しています。
敷金・礼金・仲介手数料は無料。
基本的な家具家電は備え付けられているため、初期費用を抑えて入居できます。
単身赴任の際は、ぜひご検討ください。
