
「実家を出て一人暮らしを始めたいけれど、不安を感じる……」という人もいるでしょう。
実際に一人暮らしをスタートするとき、生活やお金に関する不安を感じるのは当然です。
しかし、ちょっとした対策を考えておけば、一人暮らしの不安は解消できます。
この記事では、一人暮らしで感じやすい不安や対処方法を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
一人暮らしで感じやすい不安
初めての一人暮らしを始めるときは、次のような不安を感じる人が多いでしょう。
- ・生活に関する不安
・お金に関する不安
・寂しさ・孤独に関する不安
・防犯・セキュリティに関する不安
このような不安を解消するためには、自分の気持ちを具体化することが大切です。
よい対策を検討するためにも、まずは不安の正体を明らかにしていきましょう。
1.生活に関する不安
一人暮らしを始めるとき、まず頭をよぎるのは「日々の生活をしっかりと送れるだろうか……?」という不安ではないでしょうか。
とくに実家で家族と一緒に生活していた人は、「毎朝ちゃんと起きられるかな?」「掃除や洗濯、料理をひとりでこなしていけるかな?」と心配になりますよね。
慣れないうちは、家事や身支度に時間がかかって、会社や学校に遅刻してしまうかもしれません。
また、体調を崩したときに誰も助けてくれる人がいない、という不安も大きいでしょう。
一人暮らしを始めると生活スタイルが大幅に変わるため、最初は戸惑う場面が多いと思いますが、少しずつ自分のペースをつかんでいくことが大切です。
2.お金に関する不安
「自分の収入だけで家賃や生活費をまかなえるだろうか……?」という経済的な不安を感じる人も多いでしょう。
一人暮らしをスタートすると、実家暮らしのときには気にしなかった光熱費や水道代、通信費などがすべて自分持ちになります。
食費や日用品にかかる費用も、想像以上にかさむかもしれません。
毎月安定した収入があっても、突然の出費や病気で働けなくなったときのことを考えると不安が募りますよね。
初めての家計管理に戸惑う場面もあるでしょう。しかし、最初から完璧を目指す必要はありません。
まずは家計簿をつけるなど、何にいくら使っているかを把握するところから始めてみましょう。
3.寂しさ・孤独に関する不安
これまで家族と一緒に暮らしてきた人にとって、一人暮らしの最大の不安は寂しさかもしれません。
慣れない環境や話し相手がいない生活のなか、想像以上に心細く感じるケースもあります。
学校や仕事が終わって家に帰っても、誰も「おかえり」と言ってくれない日々に寂しさを感じる人もいるでしょう。
また、突然の病気や怪我で動けなくなったとき、「誰も助けてくれる人がいない」と考えると、より一層不安が大きくなるかもしれません。
しかし、一人暮らしは自分の時間を満喫する絶好の機会でもあります。
趣味に没頭したり、友人を招いたり、寂しさを埋める方法はたくさんありますよ。
4.防犯・セキュリティに関する不安
とくに女性の一人暮らしでは、防犯やセキュリティに関する不安は尽きません。
「不審者が来たらどうしよう……」「鍵をかけ忘れてしまったら?」といった心配は、一人暮らしの大きなストレスになります。
最近はオートロックや防犯カメラが付いた物件も増えていますが、それでも宅配業者を装った不審者や、郵便ポストを物色する人などもいるため、防犯への意識を高くもっておく必要があります。
万が一のときに備えて防犯グッズを買っておく、近所の人と挨拶を交わすなど、日頃からできる対策をしっかりとしておきましょう。
一人暮らしの不安を解消する方法
ここまで紹介したような不安は、さまざまな方法で解消できます。
以下、不安の種類ごとに解消方法を紹介しますので、一人暮らしを始める前にチェックしておきましょう。
1.生活に関する不安の解消方法
家事や朝の起床など、生活に関する不安を解消するためには、事前に計画を立てておくことが大切です。
まずは、朝起きてから家を出るまでのルーティンを決めておきましょう。
着る服を前日に用意しておく、朝食を簡単に食べられるようにするなど、些細な工夫で朝の時間を有効に使えます。
家事が苦手な人は、曜日ごとにやることを決めてしまうのもよい方法です。
たとえば、月曜日は洗濯、水曜日は掃除のように習慣化すれば、負担が減るでしょう。
体調を崩したときのために、かかりつけの病院を見つけておくこと、実家の家族や友人に連絡先を伝えておくことも重要です。
2.お金に関する不安の解消方法
お金の不安を解消するためには、家計簿をつけて収入と支出を把握することが大切です。
まずは、毎月かかる固定費(家賃、光熱費、通信費など)を書き出し、その残りで生活費をやりくりできるか確認してみましょう。
家計簿アプリをうまく活用すれば、レシートを撮影するだけで自動的に記録してくれるなど、手間をかけずに収支を把握できます。
食費や日用品については、予算を決めておくのがおすすめです。
また、急な出費に備えて、毎月少額でも貯金する習慣をつけましょう。
3.寂しさ・孤独に関する不安の解消方法
寂しさや孤独を軽減するためにも、積極的に人と関わる機会をつくりましょう。
友人や家族に電話をしたり、SNSで連絡を取ったりするだけでも、気分が明るくなります。
趣味のサークルや地域のイベントに参加してみるのもよい方法です。新しい出会いを通じて、気の合う仲間が見つかるかもしれません。
もし、寂しさでどうしようもなくなったときは、無理せず実家に帰ったり、友人の家に泊まりに行ったりするのもよいでしょう。
一人暮らしだからといって無理に自分だけで乗り越えようとせず、周囲の人を頼ることも大切です。
また、寂しさや孤独に耐えられそうにない場合は、シェアハウスやルームシェアを検討してみるとよいでしょう。
4.防犯・セキュリティに関する不安の解消方法
防犯に関する不安を解消するには、日頃から意識して行動する必要があります。
物件を決める際は、オートロックや防犯カメラの有無、周辺環境をしっかりチェックしましょう。
引っ越し後に窓や玄関の鍵を二重にしたり、防犯ブザーを携帯したりするのも有効です。
宅配便や出前の際は社員証を確認するなど、安易にドアを開けないようにしましょう。
また、外出するときでも電気をつけておく、女性用の洗濯物をベランダに干さないなど、防犯対策を心がけるだけでも安心感が増します。
一人暮らしでよくあるトラブルと解決方法
ここでは、一人暮らしでよくあるトラブルと解決方法を紹介します。
困ることがないよう、事前にチェックしておきましょう。
1.ゴミの出し方がわからない
ゴミの分別方法や収集日は、地域によって異なります。
実家と同じ感覚でゴミを出してしまうと、回収してもらえなかったり、近所トラブルに発展したりする可能性もあります。
まずは市区町村が発行しているゴミの分別ガイドや自治体のホームページを見て、分別方法や収集日、出す場所などを確認しましょう。
ガイドが見つからない場合は、建物の管理会社や大家さんに聞くのもよい方法です。
ルールを守って、気持ちよく生活できるようにしましょう。
2.前に住んでいた人の荷物や郵便物が届いた
一人暮らしを始めてしばらくすると、前に住んでいた人宛の郵便物や宅配便が届くことがあります。
間違えて受け取ったり、そのまま放置したりするとトラブルになる可能性もあるため注意が必要です。
誤って受け取ってしまった場合は、配達員にその場で「宛名が違う」と伝えましょう。
すでに受け取ってしまった場合は、郵便物であれば「転居済み」とメモを書いてポストに投函するか、直接郵便局に持っていけばOKです。
宅配便の場合は、宅配業者に連絡して引き取ってもらいましょう。
3.しつこい勧誘が来る
インターホンが鳴り、応答すると不要な勧誘だった、という経験は一人暮らしでは珍しくありません。
このようなトラブルを避けるためには、モニター付きインターホンを活用し、知らない人が来た場合は応答しないのが一番です。
もし出てしまった場合は、「結構です」「今忙しいので」とはっきり断りましょう。
相手がなかなか帰らない場合は、「警察を呼びますよ」と毅然とした態度で伝えることも有効です。
4.虫が出る
一人暮らしの部屋でゴキブリやクモなどの虫に遭遇すると、パニックになってしまう人もいるでしょう。
高層階であっても虫が出る可能性はあります。
まずは虫が出ないように、日頃から対策しておくことが重要です。部屋をこまめに掃除して、食べカスやホコリを残さないようにしましょう。
とくにキッチンや排水口は、虫が発生する温床になりがちです。
また、虫が嫌がるアロマや、市販の虫除けグッズを活用するのもよいでしょう。
それでも出てしまうケースもあるため、殺虫剤を常備しておくと安心です。
不安ばかりじゃない!一人暮らしのメリットとは?
ここまで、不安やトラブルについて解説しましたが、一人暮らしには以下のようなメリットもあります。
1.自立心が育つ
実家では親に頼っていた家事やお金の管理を、一人暮らしではすべて自分でこなす必要があります。
最初は戸惑うかもしれませんが、自分で決めて、自分で行動していくうちに、自然と責任感や自立心が育まれます。
生活のすべてを自分でコントロールできるようになり、大きな自信につながるでしょう。
この経験は、社会に出てからもきっと役に立ちます。何でも自分でできるという自信は、人生を豊かにしてくれるはずです。
2.家事のスキルがアップする
一人暮らしでは料理、洗濯、掃除など、すべての家事を自分でこなさなければなりません。
初めは面倒に感じるかもしれませんが、毎日繰り返すうちに効率のよい方法が見つかったり、新しい料理に挑戦してみたりと、家事を楽しむ余裕が生まれるでしょう。
とくに料理については、自分の好きなものを作ったり節約を意識したりと、工夫次第でどんどんスキルが磨かれます。
家事のスキルは一生モノ。一人暮らしを通して、楽しみながら生活力を高めていきましょう。
3.お金の管理能力が身につく
一人暮らしでは家賃、光熱費、食費、通信費といったお金の流れを常に把握しておく必要があります。
毎月の収入と支出を管理することで無駄遣いをなくし、計画的にお金を使う習慣が身につくでしょう。
また、何にいくら使ったかを把握しておけば、将来の貯金や投資を考えるきっかけにもなります。
自分のお金を自分で管理する能力は、大人として生きていくうえで非常に重要です。
一人暮らしを通して、お金の管理方法を実践的に学んでいきましょう。
4.自由に生活できる
一人暮らしの最大の魅力は、自由に生活できることです。
誰にも気兼ねせず、自分の好きな時間に起きて、好きな時間に寝ることができます。
もちろんマナーやルールを守る必要はありますが、深夜に映画を見たり、友人を呼んでパーティーをしたり、部屋のインテリアを好きなように変えたりすることも可能です。
また、自分の趣味に没頭する時間もたっぷり取れるでしょう。
自由な時間を満喫すれば、心にゆとりが生まれ、毎日がより充実したものになります。
5.新しい人間関係が広がる
一人暮らしを始めると、地域のコミュニティや新しい趣味の場に参加する機会が増え、人間関係が広がります。
また、友人を自宅に招きやすくなるため、今まで以上に深い付き合いができるようになるでしょう。
一人暮らしの経験は、同じような境遇の人と共感し合えるきっかけにもなります。
自分から積極的に行動することで新しい出会いが生まれ、世界がどんどん広がっていくでしょう。
初めての一人暮らしならシェアハウスがおすすめ!
今回は、一人暮らしに関する不安や解消方法などを紹介しました。
一人暮らしの不安を少しでも和らげたいなら、シェアハウスを検討してみるとよいでしょう。
シェアハウスは、キッチンやリビングなどを共有し、個室でプライバシーを確保しながら暮らすスタイルです。
一人暮らしとは異なり、シェアメイトがいるので寂しさや孤独を感じにくいのが大きなメリットです。
日々の生活で困ったことや、ちょっとした悩みを気軽に相談できるのも心強いですよね。
さらに、一般的なシェアハウスは敷金や礼金が不要で、家具や家電が備え付けられていることも多いため、初期費用を抑えられます。
初めての一人暮らしで家具を揃えるのが大変と感じる人にもぴったりです。
防犯面でも、複数の人が住んでいるため安心感があります。
新しい人間関係を築きながら一人暮らしの予行練習ができるシェアハウスは、実家から出ることに不安を感じている人にとって、心強い選択肢となるでしょう。