シェアハウスひだまりでは、住人の方がシェアハウスの管理人を務めることがあります。住人として生活する場合でももちろん共同生活を楽しめますが、管理人という目線でシェアハウスや他のシェアメイトと暮らすのも違った楽しさ・やりがいがあります。
そこで今回は、熊本にあるシェアハウスひだまり「琴平」で管理人をされているけいちゃんにお話をお伺いしました!
けいちゃんは訪問介護の仕事をしながらシェアハウスの管理人をされており、さらには医学部受験に向けて勉強の日々を過ごされています。
何がきっかけで管理人に応募したのか、訪問介護ではどんなお仕事をしているのか、さらに琴平をどんなシェアハウスにしたいか、詳しくお話をお伺いしました。
管理人の仕事はもちろん、シェアハウス生活に興味がある人もお読みください。
けいちゃんが管理人を務めるシェアハウス「琴平」の様子はこちらからご覧いただけます。
介護士をしながらシェアハウスの管理人を務めるけいちゃん
ーまず自己紹介をお願いします。
馬場けいのです。兵庫県出身の25歳で、いまは熊本で介護士として働いています。
介護士といっても老人ホームなどで働くタイプではなく、お祖父ちゃんお婆ちゃんのご自宅を訪ねて回る訪問介護をしています。
シェアハウスの方は琴平で管理人をしています。ひだまりさんのことはシェアハウスを探す中で見つけて、問い合わせました。
ー管理人に挑戦しようと思ったきっかけは何かありますか?
いろいろと理由があるのですが、まず管理人を募集していたシェアハウスが職場に近かったこと。そしてシェアハウスにはいろいろな人が住んでいるイメージがあり、入居をきっかけに交友関係の幅が広がるかもしれないと考えました。
さらにそうやってシェアハウスに住む中でも、管理人という立場であれば「ここまではきれいにしたい」といった自分基準で生活環境を整えられるのではないかと。
この3点に魅力を感じて応募しました。
ーそうなんですね。実際にシェアハウスに住み始めて、どうですか?最初に思い描いていたイメージとの違いや感じたことはありますか?
いつも楽しく生活しています。
特に管理人の動機として「自分基準できれいにしたい」と考えていましたが、一緒にシェアハウスに住んでいる方々が想像以上にきれい好きなんです。
生活空間として私が常に整えなければいけないといった状況はなく、一緒に楽しく生活させていただいているという感覚があります。
ーシェアハウスは少なからず、一緒に住む人が重要にはなりますよね。楽しく生活できていて何よりです。
介護の仕事では自宅を訪問して生活をサポート。管理人の仕事と似ている?
ー普段のお仕事は介護士ですよね。訪問介護のお仕事について詳しく聞かせてください。
もともとは熊本市内で訪問介護をしていました。現在は担当であるお祖父ちゃんお婆ちゃんのご自宅を訪問して、生活のサポートをしています。
ー介護というと入浴介助など身体的なサポートが中心で、力仕事のイメージがあります。でも訪問介護は違うのでしょうか?
そうですね。介護と聞くとみなさんお風呂やおむつ介助などをイメージされるかと思いますが、訪問介護は少し違うんです。
例えば自宅の掃除をしたりお食事を作ったり、生活環境を整えることに加えて、生活の中で楽しみを持っていただく働きかけなど、いろいろな面からサポートしています。
ひだまりの管理人の仕事で担当していることと近いかもしれません。1回につき30分から1時間ほどお邪魔してサポートします。
だから本格的な介護となると70代以上の方が中心ですが、訪問先の方は高齢者とは限りません。身体的な障害を持つ方などもいるため、例えば10代の方もいます。
ー生活の中で1人だと難しい部分をサポートされているんですね。
いまの夢は医学部への進学。受験を目指すのも訪問介護の仕事に役立てたいから
ーそもそもなぜ介護の仕事に関わろうと思ったんですか?
最初は実はそこまでかしこまった動機ではなく、お祖父ちゃんお婆ちゃんは若い人をかわいがってくれるから。高齢者の方にモテたいというのがきっかけです(笑)。
ーモテたい?(笑)
もちろん恋愛感情としてではないですよ。単純に、高齢者の方は若い方に優しい、可愛がってくれる方が多いです。
そうやって高齢者の方と接する中で「年齢が離れている方からかけてもらう優しさは格別だな」と実感したんです。
高齢者の目線でも、年齢差がある人はかわいいんだろうなあと。
そうなると、私が年を重ねて30〜40代になっても年齢差は変わりません。年が離れている人をかわいく感じるのであれば、自分が年齢を重ねても高齢者の方からかわいがってもらえるかな、という魂胆です(笑)。
でも訪問したときに私が掃除や料理をするとすごく喜んでくれて、その姿を見るのもうれしいです。
ーなるほど(笑)。けいちゃんは現在介護士として働きながら、医学部を受験される予定ですよね。将来的には医療の方で活躍したいのでしょうか?
医療の知識を持ちたいことが理由ですが、その知識を介護で活用したいと考えています。
ー医学部受験と聞くとてっきりお医者さんになるイメージをしていましたが、違うんですね。枠組みは変わらずに、介護の現場で働き続けたい、と。
はい。というのも医療系の資格があると訪問介護等でご利用者様に対してして差し上げれることが増えるんです。
何よりも、一般的な介護のイメージである身体的な関わりではなく、現在のようなパーソナルな関わり方ができるようになったのは訪問介護でお家に入るようになってからなんです。
だから訪問介護はずっと続けたくて、その中でできることを増やしたいというのが医学部受験の目的です。
ーすごいですね。受験はいつ頃の予定ですか?
来年受験する予定で、いまはその準備をしています。
ーしっかりしていますね。
シェアハウスのこれから。ハウスではなくホームと言える温かい場所にしたい
ー琴平のシェアハウスで管理人をするにあたって、これから入居してほしい人のイメージはありますか?
特にどんな方というのはありません。誰が入ってきてもなるようになるというか、みんなで楽しくできたら良いなと考えています。
ー普段の介護の仕事が活きている考え方ですね。
そうですかね(笑)。
ーでは、琴平自体はどんなシェアハウスにしたいですか?
シェアハウスというよりはシェアホームとなるのが理想だと考えています。
ハウスはただ住んでいる場所。ホームは帰宅する、戻る場所。
シェアホームとして温かい、ひだまりという名前にふさわしい場所になるようにしたいです。
もちろん管理人としての仕事はしますが、私が特別何かを働きかけるというよりは、みんなで温かい場所を作り上げられたら良いなと考えています。
ーけいちゃん、ありがとうございました!
まとめ 生活面をサポートしながらシェアハウスをみんなで温かい場所に
今回は介護士として働きながらシェアハウスひだまり「琴平」で管理人をするけいちゃんにインタビューをしました。
介護士の中でも訪問介護をしながら生活のサポートをする点は、ひだまりの管理人と似ている部分がありそうですね。何よりもけいちゃんのやわらかくて優しい雰囲気にぴったりだと感じました。
医学部受験についても、お仕事をしながらの受験勉強は大変かと思いますが、合格できるよう応援しています。
けいちゃん、素敵なお話をありがとうございました!
けいちゃんが管理人をされている熊本のシェアハウス「琴平」は、現在新しい入居者を募集しています。
シェアハウスの様子について気になる方はこちらをご覧ください。