「シングルマザーもシェアハウスに住めるのかな…」
と悩んでいる保護者の方は多いのではないでしょうか。
シングルマザーは「収入が不安定」「そもそも不動産会社に相手にされない」などの理由から、賃貸マンションに入居するハードルが高いといわれています。シングルマザー向けの母子生活支援施設などもありますが、入居は順番待ちなどになることも多いです。
このような状況を受けて、近年シングルマザー向けのシェアハウスが増えています。「子連れの入居に限定する物件」と「社会人や学生など単身者と一緒に住む物件」の2つがあり、入居を希望するシングルマザーも少なくありません。
シングルマザーがシェアハウスに入居することで、「家が借りにくい」などの問題を解決できます。さらには「子どもを1人にさせることが少なくなる」「掃除や買い物の手間を省ける」などのメリットもあり、子どもとの時間を増やすことが可能です。
とはいえ、本当にシングルマザーがシェアハウスに住めるのかは、なかなか分かりにくいですよね。
そこで今回は、
・シングルマザーが賃貸マンションに入居しにくい問題
・シングルマザー向けシェアハウスが増えている理由
・シングルマザー向けシェアハウスの特徴
・子連れでシェアハウスに入居するメリットとデメリット
・シングルマザーがシェアハウスに住んだときの家賃や初期費用
・シングルマザーがシェアハウスを探すポイント
を順に解説します。
最後におすすめの物件なども紹介しますので、あわせて参考にしてみてくださいね！
シングルマザーは子連れで賃貸マンションへの入居をあきらめることが多い
シングルマザーはお子さんが1〜2人いることが多いかと思いますが、実は子連れでの賃貸マンションへの入居をあきらめることが多いです。
その理由は「シングルマザーの収入や状況では物件を借りにくいから」。
例えばシングルマザーは物件探しだけでも、以下の問題があります。
・予算や条件にあう物件が見つからない
・保証人が見つかりにくい、収入が低いなどの理由から審査が通りにくい
・引っ越しの荷造りや家具を移動する人手が足りない
・母子生活支援施設などは緊急度の高い人から優先されるため、順番待ちになる
・そもそも子連れで入居できる物件が少ない
このようにシングルマザーは契約や引っ越しが難しいために、家探しの時点で疲れてしまう人が少なくありません。
特に「予算や条件にあう物件」が見つかりにくいことが大きく関係しています。
子連れでの入居となると、以下の原因によって予算や条件のハードルが高まります。
・子連れはファミリー向け物件への入居が多い
・ファミリー向け物件は3〜5人を想定した間取りで広すぎる
・家が広いと家賃が高い
特に東京は賃貸マンションの家賃が高く、シングルマザーにとって「家を借りにくい」と感じることも。さらに一人暮らし向けの単身物件は家賃が安いものの、子連れでの入居は断られることがあるので住めるとは限りません。
また「子供が通っている学校の学区内で引っ越したい」「不動産会社に相手にされない」などの悩みを抱えており、家探しが難航することも多いです。
条件や制約が多くなるため、物件探しに苦労するシングルマザーはとても多く、実家に帰ったり友達の家を渡り歩いたりする人もいるくらいです。
このような状況もあって、シングルマザー向けのシェアハウスが少しずつ増え、人気を集めています。その理由を次で詳しく解説しますね。
シングルマザー向けのシェアハウスが人気を集める理由
シェアハウスがシングルマザーから人気を集める理由は、主に以下の3つです。
・賃貸マンションほど契約のハードルが高くない
・マンションより家賃が安いうえに家具家電がそろっているので、引っ越し費用をおさえられる
・共同生活なので、仕事が終わるまで子どもを1人にさせることが少なくなる
最も大きなポイントは「契約のハードルが下がって入居しやすくなること」。シェアハウスは保証人が不要な物件も多く、通常よりも入居審査のハードルが低いぶん、シングルマザーも審査に通りやすいのです。
またシングルマザー向けシェアハウスだけでなく、一般的なシェアハウスでもシングルマザーの入居を受け付けることが増えています。
次はシングルマザー向けシェアハウスの特徴を紹介しますね。
シングルマザー向けシェアハウスの特徴
シングルマザー向けシェアハウスは、主に以下の2種類があります。
・シングルマザーのみを対象にしている
・シングルマザーだけでなく、社会人や学生などさまざまな人が入居している
シングルマザー向けシェアハウスは、子連れのみを対象としていることが多いです。
またシングルマザー向けシェアハウスは、以下に対応することもあります。
・保育施設を併用している
・仕事の紹介や斡旋もかね備えている
・ベビーシッターや保育士が一緒に住んでいることもある
物件によって提供するサービスは異なりますが、「子連れで入居可能」という点は変わりません。シングルマザーは専業主婦だった人も多いので、仕事を紹介してもらえるのは嬉しいポイントですね。
次は、実際にシングルマザーがシェアハウスに入居するメリットとデメリットを解説します。
シングルマザーが子連れでシェアハウスに入居するメリット
シングルマザーがシェアハウスに入居するメリットは、主に以下の5つです。
・家賃が安いため、生活費を節約できる
・初期費用を10万円ほどにおさえられる
・日用品を買いに行く必要がないため、子供との時間が増える
・家事や食事、子育てをシェアメイトと助け合うことができる
・家に子どもを1人にさせない安心感がある
最も大きなメリットは「何十万もの初期費用が必要ない」など、金銭面の負担が少ないこと。シェアハウスは敷金や礼金がないため、賃貸マンションのように40万〜50万円の初期費用は発生しません。
またトイレットペーパーなど日用品は管理会社が用意してくれることが多いため、家事の手間が減るぶん自由な時間が増えます。
実際にシングルマザー向けシェアハウスに入居した人に聞くと、「夜に住人と少しでも会話することでリフレッシュできた」「子どもが寝た後に、ママ同士でおしゃべりするのが楽しい」という声も。
また子どもの学校が終わって母親が仕事から帰ってくるまで、住人が手助けしてくれることもあるので安心できます。
シングルマザーが子連れでシェアハウスに入居するデメリット
シングルマザーが子連れで入居するとき、以下のようなデメリットもあります。
・共同生活に慣れていないと辛く感じる
・住人と価値観があわないこともある
・子連れで入居できるシェアハウスはまだまだ少ない
デメリットは、普通のシェアハウスとほとんど変わりません。他人との共同生活になるので、価値観があわないときはケンカやトラブルになることもあります。
トラブルを防ぎたいときは、他人の価値観を尊重しながら話し合いなどでルールを決めましょう。ルールがあると全員の価値観がそろいやすくなって、結果としてケンカなどを防げます。
次は実際に、シングルマザーがシェアハウスに住んだときにかかる費用相場を紹介しますね。
シングルマザー向けシェアハウスの平均家賃や初期費用
シングルマザーがシェアハウスに住んだとき、必要なお金は以下のようになります。
・平均家賃：5万〜7万円
・初期費用：10〜15万円
こちらも通常のシェアハウスとほとんど変わりません。シングルマザー向けだからといって、高額な費用が必要になることは少ないです。
ただし保育施設があるなど、設備が豪華になると家賃が10万〜15万円など、もう少し高くなることも。自身の予算やニーズによって異なりますので、ご注意ください。
シングルマザーのシェアハウス探しにおけるポイント
最後に、シングルマザーがシェアハウスを探すときのポイントをお伝えします。
・周辺に保育園や学校、スーパー、病院など生活に必要な施設があるか
・シェアハウスの入居者はシングルマザーのみか、単身者も一緒か
・住人同士の交流が活発か
・管理会社の対応は親切か
入居先が見つかっても、近くに保育園がないことで不便な生活になることがあります。
入居してから生活に困らないためにも、あらかじめ物件の見学をしたり、住人に話を聞いたりして契約を決めましょう。また見学の前に子連れ入居が可能か、管理会社に問い合わせておくとやり取りがスムーズです。
またどうしても難しいときは、「マザーサポート（https://motherport.net/）」などの支援サービスを使うことも検討してみてください。
ちなみにシングルマザーがお子さんとシェアハウスに住むとき、なるべく個室が広い物件を選ぶことをおすすめします。2〜3人で住むことになるため、通常の個室ではせまく感じるからです。
詳しくは以下の記事を参考にしてみてください。
まとめ シングルマザーがシェアハウスに入居することで、生活が楽になる
今回は、シングルマザーがシェアハウスに入居することについて解説しました。
おさらいすると、シングルマザーは賃貸マンションの契約や引っ越しが難しいことが多いです。そのぶん子連れで入居できるシェアハウスのニーズが高まっており、実際にシングルマザー向けシェアハウスなども増えています。
シングルマザーがシェアハウスに入居するメリットは、主に以下の5つです。
・家賃が安いため、生活費を節約できる
・初期費用を10万円ほどにおさえられる
・日用品を買いに行く必要がないため、子供との時間が増える
・家事や食事、子育てを助け合うことができる
・家に子どもを1人にさせない安心感がある
また入居してからのイメージ違いを防ぐためのポイントとして、以下の4つをお伝えしました。
・周辺に保育園や学校、スーパー、病院など生活に必要な施設があるか
・シェアハウスの入居者はシングルマザーのみか、単身者も一緒か
・住人同士の交流が活発か
・管理会社の対応は親切か
不安もあるかもしれませんが、事前に管理会社に子連れで入居できるか問い合わせる、見学して雰囲気を確かめておくと安心です。
今回の記事を参考に、シングルマザーの人は子連れでのシェアハウス入居を検討してみてくださいね！
またシングルマザーの人は、30代や40代なども多いかと思います。シェアハウスは20代など若者向けのイメージがあるかもしれませんが、年齢制限のないシェアハウスも存在します。
詳しくは以下の記事を参考にしてみてください。
