近年、友人同士でルームシェアをする人が増えてきました。しかし、もともとルームシェア(同棲)といえばカップルでするもの。そのため、もちろん今でもカップルで入居する人はたくさんいます。
しかし、カップルでのマンションへの入居は難しいと言われています。というのも、ケンカ別れで急に退去する場合があり、困る大家さんが多いのです。
そこで今回は、スムーズに入居し、トラブルなく生活するために必要な3つの注意点をご紹介します。これを読めば、トラブルなく生活できるでしょう。
カップルでルームシェアする際の注意点
もしもカップルでルームシェアをする場合、3つの注意点があります。
・契約はお互いの名前で結ぶ
・連帯保証人も各自で用意
・騒音問題に注意
それぞれどういうことなのか、次のトピックで説明していきます。
契約はお互いの名前で、別々に結ぼう
ルームシェアを始めるとき、まず賃貸契約を結びます。2人以上で住む場合、契約は住人全員の名前で結んでおきましょう。
2人以上で住む場合、「誰か1人を代表者として契約する」ことが多いです。家族や親族で住む場合には、代表者1人の契約で問題ありません。
しかし、万が一トラブルがあったとき、責任は代表者1人のみに追求されてしまいます。恋人同士であっても他人同士。自分は悪くないことの責任は負いたくないですよね。そのため、契約時には彼氏・彼女ともにそれぞれの名前で契約を結んでおくのが最も安心です。
連帯保証人も各自用意しよう
家を借りるときに必要とされるのが、連帯保証人。この保証人も、代表者のみやどちらか片方だけではなく、住人それぞれの保証人を用意しましょう。
連帯保証人とは、以下のような場合に大家さんが連絡する人です。
・入居者が家賃を支払えない
・大家さんから入居者に連絡が取れない
・トラブルが発生した
家族での入居であれば、保証人も1人で問題ありません。しかし、カップル同士の入居で、片方にしか連帯保証人を用意しないことはおすすめできません。なぜならば、関係ない相手の保証人が責任を追われることもあるからです。
自分だけでなく、保証人となる家族や友人にも迷惑がかかってしまいます。いずれは家族になる相手かもしれませんが、お互いそれぞれの保証人は用意しておきましょう。
ファミリー物件では騒音に注意
最後に、騒音問題にも注意しましょう。カップルでのルームシェアは、部屋数の多いファミリー向け物件への入居が多いです。しかし、お子さんのいるファミリー向け物件では、音に対して敏感になる必要があります。
騒音問題は、自分が起こしてしまう場合と、相手から受ける場合の2種類あります。例えば、夜遅くに物音を立ててしまい、小さいお子さんがいる家庭から苦情がくることも。また、壁が薄くて赤ちゃんの鳴き声が気になるなど、自分が悩む場合もあります。
お子さんがいることで発生する騒音は、仕方ありません。そのため、自分で防音対策をすることも必要になります。もしくは、入居自体が「音があまり気にならない」と言い切れる場合に、ファミリー向け物件でのルームシェアをスタートさせましょう。
注意点が多い理由は、入居が難しいから
そもそも、どうしてカップルでルームシェアをするだけなのに、こんなにも注意点があるのでしょうか?それは、「カップルでのマンションへの入居は難しい」からです。
カップルでの入居が嫌がられる理由は、「急な退去が発生するかもしれない」から。結婚前のカップルは夫婦とちがい、ずっと一緒に住むという保証がありません。
ケンカ別れやトラブルで出て行ってしまう可能性があり、実際に突然の退去に見舞われてしまった大家さんも多いです。そのため、貸出に慎重になる方も多く、入居のハードルがあがってしまうのです。
信用してもらうためにも、先ほどご紹介した3つの注意点が大切になります。
もしも別れてしまったら……
万が一「彼氏・彼女と別れてしまったらどうしよう?」と思いますが、心配ありません。事前にいくつかの対策を打つことで、トラブル回避が出来ます。
別れてしまったときに最も困ることが、家賃の支払い。2人以上の物件は家賃が高いため、1人での支払いは厳しいです。しかし、退去には数カ月前の連絡が必要。そのため、大家さんに伝えてから退去まで、しばらくは1人で住まなければいけないことも……。
1人での家賃の支払いを避けるためにも、以下の2つを決めておきましょう。
・別れても退去までは家賃を折半する
・約束を書面に残しておく
書面までは必要ないと思うかもしれませんが、口約束は証明が残りません。付き合っているときに別れることを考えるのは嫌かもしれませんが、生活していくには大切なこと。今後の生活のためにも、しっかりと話し合いましょう。
まとめ カップルでのルームシェアは準備が大切
カップルでのルームシェアをする方は、今も昔も多いです。しかし、結婚前のカップルにはずっと2人で住む保証がありません。そのため、マンションへの入居は難しいと言われています。トラブルを回避するためにも、契約時には以下の3つに注意してください。
・契約はお互いの名前で
・連帯保証人もそれぞれ用意
・騒音問題に注意
ケンカ別れやトラブルで急な退去をするカップルもおり、困っている大家さんが多いのが現状。万が一のことを考えて、入居前に準備をしっかりと行いましょう。