「賃貸マンションって、入居してからすぐ引っ越しすることはできるのかな……」
と悩む人は多いのではないでしょうか。
賃貸マンションは、入居後や更新後でも最短で2週間ほどあれば、退去することは可能です。次の賃貸マンションが見つかるまではあわせて1ヶ月ほど必要ですが、引っ越しすることはできます。
ただしまた引っ越しすることを避けるためにも、イメージとの違いを防ぐ物件探しのポイントなどもあわせて知っておくのがおすすめです。
そこで今回は、
・賃貸マンションをすぐ引っ越しできるのか
・支払うお金と返ってくるお金
・すぐに引っ越しする理由
・引っ越しの手続きの流れ
・次の物件探しのポイント
・引っ越しにかかるお金をおさえる方法
を紹介します。
最後にさらにお得に引っ越しをする方法としてシェアハウスも紹介していますので、あわせて参考にしてみてください。
賃貸マンションの入居後や更新後、すぐ引っ越しはできる?
まず基本的に、賃貸マンションに入居した後でもすぐ引っ越しすることは可能です。退去することを伝えてから2週間ほどあれば、その家から出ることはできます。
特に実家に戻る場合、新たに新居探しをする必要もないので、すぐに退去できることがほとんど。
ただし、退去する旨を伝える期限は確認しておくことが欠かせません。
多くの賃貸マンションでは、「退去したい日の2〜3ヶ月前に連絡してください」と伝えていることが多いです。そのためすぐに引っ越したいと思っても、この決まりがある限り、そのぶんの家賃を支払うことは必要です。
例えば、2ヶ月前に退去することを伝えなければいけないとしましょう。4月10日に引っ越したいと思っても、実際に契約が終了するのは6月10日になります。そのため6月分の家賃までは支払う必要があります。
退去はできたとしても、家賃の支払いは発生することは頭に入れておいてください。
賃貸マンションをすぐ引っ越しすると、違約金の発生は避けられない
先ほど家を出ること自体は2週間ほどで可能だとお伝えしましたが、このときに違約金の支払いが発生します。
もともと多くの賃貸マンションは「2年」の契約期限が設けられており、その期限は契約するときに契約書類を通して了解していることが多いからです。
違約金は、家賃1〜3ヶ月分が目安。高く感じるかもしれませんが、多くの賃貸マンションが1ヶ月と決めていることが多いので、6万〜8万円ほどになることがほとんどです。
基本的に違約金の支払いは避けられないうえに拒否もできないので、あらかじめお金があるかどうかは確認しておきましょう。
賃貸マンションをすぐ引っ越しても、敷金は返ってくる
先ほど違約金の支払いが発生すると伝えたうえに、引っ越しはただでさえお金がかかりますよね。「お金が減る一方……」と感じるかもしれませんが、実は返ってくるお金もあります。
例えば「敷金」。これはマンションの壁や床を修繕することになった場合に使うお金ですが、入居して日が浅いと傷や汚れはほとんどありません。使うことがないので、返ってくる可能性が高いです。
敷金についての話が出ないときは、「敷金って返ってきますか?」と聞いてみてください。
賃貸マンションをすぐ引っ越しする理由
賃貸マンションをすぐ引っ越ししたいと思うときは、何か理由があることが多いです。
多い理由は、以下の通りです。
・騒音
・住民のマナーの悪さ
・治安の悪さ
・利便性の低さ
・事故物件や欠陥住宅だった
・急な転勤や移動
・同棲やルームシェアの解消
特に多いのが「騒音」。近隣住民の生活音や騒ぐ声がうるさい、近くの電車の音がうるさいなど、内見のときには気付かなかったことで引っ越す人は多いです。
また治安や住民のマナーなど住んでみないと分からないことも多く、退去につながることも少なくありません。
入居してから日が浅くても、上記の理由であれば大家さんや不動産会社も納得してくれることが多いです。理由は隠さずに、きちんと話しておきましょう。
賃貸マンションをすぐ引っ越しするときの手続きの流れ
賃貸マンションをすぐに引っ越しするとき、必要な手続きなども確認しておくとスムーズです。
退去の流れは、以下の通りです。
(1)退去することを大家さんや不動産会社に伝える
(2)引っ越しする日を決めて、必要あれば書類を送る
(3)引っ越し業者を手配する
(4)荷物をまとめる
(5)引っ越し当日に退去の立会いをしてもらう
(6)敷金を清算してもらう
(7)退去日に引っ越しをする
ちなみに次の物件への引っ越しまで、最短でも1ヶ月はかかると考えておきましょう。物件探しに1〜2週間、入居審査に3〜10日ほど、引っ越しの準備に1〜2週間はかかるからです。
賃貸マンションのイメージ違いを防ぐ方法3つ
ここまで賃貸マンションをすぐに引っ越しすることについて解説しました。この引っ越しによって、「次の物件探しは失敗したくない!」と感じる人は多いかと思います。
賃貸マンションの物件探しにおいて、イメージや入居してからの違いを防ぐコツは、以下の通りです。
・日中と夜間の2回見学しておく
・マンションだけでなく、周辺も散策して確認しておく
・近くで事件や事故が起こっていないか調べておく
まず日中と夜間の2回見学しておくことで、他の住人が家にいる時間帯も見学できることになります。人がいる時間帯の音漏れなどを確認できるので、入居後に騒音で悩む可能性を減らすことができます。
また物件探しは部屋に注目しがちですが、周辺もしっかりと散策しておきましょう。スーパーはどこにあるのか、電灯は少なくないか、人通りは多いか、ゴミ捨てのマナーは守られているかなど、チェックしておくと治安や住民のマナーが分かります。
賃貸マンションをすぐ引っ越しするときの知っておきたい節約方法5つ
賃貸マンションをすぐに引っ越しすると、どうしてもお金がよけいにかかりますよね。
少しでも引っ越しにかかるお金を節約するポイントとして、以下の5つを意識してみてください。
・敷金や礼金が0円の物件を選ぶ
・フリーレントのある物件を探す
・仲介手数料が発生しない不動産会社を選ぶ
・月末の入居にし、月の家賃を日割りにしてもらう
・不動産会社に値下げ交渉をする
特に敷金や礼金が0円、フリーレントの物件を選ぶだけで、初期費用が大きく下がります。
また少しガマンして、引っ越しが安い時期をねらうのもおすすめです。
詳しくは、以下の記事を参考にしてみてください。
賃貸マンションをすぐ引っ越しするとき、シェアハウスもおすすめ
ここまでマンションからマンションへの引っ越しを想定して解説しましたが、新しい引っ越し先としてシェアハウスもおすすめです。
シェアハウスに引っ越すことは、以下のメリットがあります。
・家具や家電がそろっている
・初期費用が10万円ほどと安い
・利便性の高いエリアに低価格で住めることが多い
特に家賃や初期費用は賃貸マンションより安いことが多いので、そのぶん引っ越しにかかるお金もおさえられます。
シェアハウスについて、詳しくは以下をご一読ください。
まとめ 賃貸マンションはしっかりと準備すれば、すぐ引っ越しできる
今回は、賃貸マンションの入居後や更新後にすぐ引っ越しできるのかを解説しました。
おさらいすると、賃貸マンションをすぐ引っ越しすることは可能です。2週間ほどの時間は必要であり、違約金も発生しますが、退去する旨を理由とともに伝えれば問題ありません。
次の賃貸マンションを探すとき、注意しておきたいポイントは以下の3つです。
・日中と夜間の2回見学しておく
・マンションだけでなく、周辺も散策して確認しておく
・近くで事件や事故が起こっていないか調べておく
また金銭面などで賃貸マンションの引っ越しのハードルが高い場合は、シェアハウスもおすすめ。初期費用が賃貸マンションより安いので、負担は少なくなります。
シェアハウスへの引っ越しにおすすめの時期や必要なものは、以下で紹介していますので参考にしてみてください。