「賃貸マンションの初期費用にある、仲介手数料って何だろう……」
と考えている人は多いのではないでしょうか。
仲介手数料とは、物件を紹介してくれる不動産会社に支払う手間賃のようなもの。物件の紹介や案内などをしてくれた不動産屋へのお礼となります。
仲介手数料は「家賃1ヶ月分」を上限としていることが多いので、相場は5万〜10万円ほど。これ以上高くなることはほとんどありません。
ただし値引き交渉できることもあるので、そのポイントを知っていればさらに安く一人暮らしをスタートできます。
そこで今回は、
賃貸マンションの仲介手数料とは
仲介手数料の上限や相場、計算方法
仲介手数料を値引き交渉するときのポイント
仲介手数料の安い物件を探すコツ
を順に紹介します。
今回の記事を参考に、引っ越しにおける支払いの疑問をなくしていきましょう！
賃貸マンションにおける仲介手数料とは？
賃貸マンションで一人暮らしをするとき、初期費用を支払いますよね。このとき「仲介手数料」が含まれているのを見たことがあるのではないでしょうか。
仲介手数料とは、主に不動産会社に「物件を紹介してくれてありがとうございます。」という意味で支払う料金。すなわち、手間賃のようなものとなります。
不動産会社の利益は、主にこの「仲介手数料」から得ていることが多いです。
ただし仲介手数料は、契約が成立するまで発生しません。物件の案内や見学の時点で支払う必要はなく、初期費用と一緒に支払うことになります。
次で、仲介手数料の上限と計算方法を紹介しますね。
仲介手数料の上限は賃貸マンションなら「家賃1ヶ月＋消費税」！
仲介手数料の上限は、およそ10万円です。
というのも、仲介手数料の上限は「賃料の1ヶ月以内」と決められています。基本的には「賃料の半月以内」となっているのですが、賃貸マンションを借りたい人の承諾があれば、1ヶ月以内に定めることが可能です。そのため「家賃1ヶ月分を仲介手数料としていただきます。」といわれた場合、特に違法ではありません。
仲介手数料が「0.5ヶ月以内」となるのは、不動産会社が大家さんからも仲介手数料をもらえる場合です。不動産会社は私たち借主だけでなく、大家さんからも物件を紹介した手数料をもらっています。合計が1ヶ月分になれば利益が出るので、ふたつのお客さんから手数料をもらえる場合、支払い額が「0.5ヶ月分」となるのです。
東京都内の場合、賃貸マンションの家賃相場は5万〜10万円ほど。ゆえに、仲介手数料の相場も5万〜10万円となります。
計算方法は、単純に「家賃1ヶ月分」と考えれば問題ないでしょう。
賃貸マンションの家賃相場について、詳しくは以下の記事で紹介しています。気になる人は、あわせてチェックしてみてください。
上記の上限や計算方法を踏まえたうえで、仲介手数料の相場を解説しますね。
賃貸マンションの仲介手数料、相場は5万〜10万円！消費税も含む？
賃貸マンションの仲介手数料の相場は、5万〜10万円です。先ほどお伝えしたように、仲介手数料は家賃0.5〜1ヶ月分となることが多いので、その家賃相場と同じ金額となるのです。
ちなみに、家賃ごとの仲介手数料の目安は以下の通り。
・家賃5万円：2万5,000〜5万円
・家賃6万円：3万〜6万円
・家賃7万円：3万5,000〜7万円
・家賃8万円：4万〜8万円
・家賃9万円：4万5,000〜9万円
・家賃10万円：5万〜10万円
ちなみに上記の金額に、さらに消費税が加えられます。実際の支払い金額はもう少し高くなるので、ご注意ください。
とはいえ、仲介手数料は数万円と決して安い金額ではありません。できることなら、安い手数料で入居したいと思う方が多いかと思います。
そこで次は、仲介手数料を値引きできるのかどうか、解説しますね。
賃貸マンションの仲介手数料は値引き交渉できる？
結論からお伝えすると、仲介手数料の値引き交渉は可能です。ただし、すべての物件で交渉できるわけではありません。交渉できる物件は特徴があるので、そのポイントを押さえておくことが必要です。
値引き交渉できるケースは、主に以下の3つです。
・不動産会社が賃貸マンションの貸主となっている
・空き物件となっている期間が長くて、大家さんが早く入居者を決めたがっている
・物件の老朽化が進んでいるなど気になる部分がある
まず不動産会社がマンションの貸主となっている場合、大家さんとのやり取りなど業務が削減されます。そのぶん手間がかからないということで、値引き交渉できることは多いです。
あとはずっと空き物件になっている、物件そのものが古くて入居者が決まりにくいといった場合、仲介手数料を値引きしてくれることも。このような気になるポイントがある場合、安くできないか交渉してみるのがおすすめです。
ここまで値引き交渉について解説しましたが、すべての物件で交渉できるとは限りません。そのため物件探しの時点で、仲介手数料のかからない賃貸マンションを探すこともおすすめです。
次で詳しく解説しますね。
賃貸マンションの仲介手数料が少ない物件の探し方2つ
仲介手数料の少ない賃貸マンションを探すポイントは、主に以下の2つです。
・物件を探すときに「仲介手数料なし」「手数料無料」で検索する
・大家さんと直接契約できる賃貸マンションを探す
数ある物件の中には、仲介手数料が発生しないものも少なくありません。この場合、大家さんから1ヶ月分の仲介手数料をもらっていることが多いからです。
物件検索サイトなどで「無料」というキーワードを入れて検索すると、見つかりやすいです。
仲介手数料が無料でも訳あり物件ではない！
仲介手数料が無料の賃貸マンションがあるとお伝えしましたが、「何か訳ありなの……？」と感じた人もいるかもしれません。
仲介手数料が無料の物件でも、何か問題があるわけではありません。先ほどお伝えしたように、長らく空き物件で早く入居者を決めるために無料としているところや、大家さんから手数料を受け取れるから入居希望者から手数料は取らないといった不動産会社も存在します。
無料にはさまざまな理由があるので、不安な場合は不動産会社に「なんで無料なんですか？」と聞いてみましょう。
まとめ 賃貸マンションの仲介手数料は高くても5万〜10万円ほどになる
今回は、賃貸マンションにおける仲介手数料について解説しました。
おさらいすると、仲介手数料は不動産会社に支払う手間賃のようなもの。上限は家賃1ヶ月分と決まっているので、相場も5万〜10万円となっています。
仲介手数料は値引き交渉も可能であり、そのポイントとして以下の3つをお伝えしました。
・不動産会社が賃貸マンションの貸主となっている
・空き物件となっている期間が長くて、大家さんが早く入居者を決めたがっている
・物件の老朽化が進んでいるなど気になる部分がある
また以下のような物件も、仲介手数料が安いことが多いです。
・物件を探すときに「仲介手数料なし」「手数料無料」で検索する
・大家さんと直接契約できる賃貸マンションを探す
仲介手数料が無料の物件を探すことで、一人暮らしにかかる初期費用を節約することも可能です。
また賃貸マンションに引っ越すとき、初期費用は仲介手数料の他にもさまざまな項目が発生します。
初期費用の内訳について、詳しくは以下の記事をチェックしてみてください。
