「ホームステイの受け入れは一人暮らしでもできるのかな」
「賃貸でもホームステイを受け入れたい」
などと考えている人はいませんか?
賃貸で一人暮らしをしている場合、環境を整えることでホームステイの受け入れは可能です。
準備すべきことは多いものの、環境を整えて生活スタイルを見直せば、留学生を迎え入れることはできます。
そこで今回は、
・ホームステイの受け入れは一人暮らしでもできるのか
・一人暮らしでホームステイを受け入れる前に確認したいこと
・留学生とのよくあるトラブル
・一人暮らしでホームステイを受け入れる場合の注意点
を順番に解説します。
ホームステイをしてみたい一人暮らしの人は、今回の記事を参考に受け入れるかどうか考えてみましょう。
ホームステイの受け入れは一人暮らしでもできる!
ホームステイ先として留学生を受け入れることは、一人暮らしでも可能です。
ホストファミリーの登録団体による審査はあるものの、そこまで厳しくはありません。一人暮らしを理由に、ホームステイの受け入れを断られることは少ないです。
留学生が過ごしやすい環境を整えることができるなら、居住形態を問わずホストファミリーになることは可能です。
一人暮らしという条件がホストファミリー登録のネックになることはないため、安心してください。
一人暮らしがホームステイ受け入れ前に確認しておきたいこと
一人暮らしでも留学生を受け入れられるとはいえ、確認しておきたいことがいくつかあります。
他人を自宅に招くのなら、物理的にも心理的にも過ごしやすい環境を用意しなければいけません。
重要なのは、いまの自分に留学生をサポートする余裕があるかどうか。
主に次のような項目です。
・賃貸の場合は管理人の許可を得られる
・留学生用の個室を用意できる
・朝晩の食事を用意できる
・一緒に過ごす時間の余裕がある
留学生に個室を用意するには、最低でも2LDK以上の間取りが必要です。
1LDKでも受け入れは可能ですが、個室が1つだけ。ホストファミリーはリビングの空いたスペースで寝なければいけません。
お互いプライベートを保ちながら留学生を受け入れるなら、2LDK以上の間取りが理想的です。
ただし20代の一人暮らしの場合は、それだけ広いスペースを用意するのは現実的に難しいですよね。お金に余裕が出てきたタイミングで2LDKか、せめて2DKの部屋を借りることができれば、留学生を受け入れやすくなります。
スペースを用意できないもののホームステイを受け入れたいなら、一時的に実家を使わせてもらうなどの工夫も考えてみましょう。
さらに個室には寝るスペース以外にも、
・勉強机
・収納スペース
・Wi-Fi環境
などを用意しなければいけません。
このようにさまざまな条件を満たすことで、一人暮らしでもホストファミリーになることができる可能性はあります。
上記の条件を満たせない場合は、留学生が居心地の悪さを感じてしまいかねません。その結果、ホームステイ中にトラブルが発生することもあります。
次から、トラブルの具体的な例を見ていきましょう。
一人暮らしのホームステイ受け入れでよくあるトラブル
一人暮らしでのホームステイ受け入れでありがちなトラブルは、留学生側とホストファミリー側の2パターンあります。
留学生側は、例えば次のようなもの。
・ホストファミリーの留守が多く、気軽に質問できない
・食事が口に合わない
・家電の操作方法を間違えてしまう
・ホストファミリーの喫煙で気分が悪くなる
・生活音がうるさくてなかなか勉強に集中できない
またホストファミリーの方も、
・留学生が外食してから帰宅することを知らず、余分に食事を作ってしまう
・留学生がガスの使用方法を間違えて、火事になりかける
・留学生が夜遅くまで音楽や動画を視聴してうるさい
などのトラブルに注意する必要があります。
一人暮らしの場合は、自宅に誰もいない時間が多くなりがちですよね。社会人なら出勤日は、仕事で1日家を空けているはずです。
ただホストファミリーが朝も夜も留守にしていると、留学生は何も質問できません。
一緒にいる時間が少ないと、意思疎通がうまくいかなくなってしまいます。結果的に留学生は質問や確認をせずに行動し、トラブルを起こしてしまう可能性もあります。
またホストファミリーの中には、留学生に家事を手伝ってもらう人もいます。適度な家事はコミュニケーションのきっかけにもなりますが、手伝わせすぎると留学生が本来の目的である勉強に集中できません。
ホストファミリーの役割は留学生をもてなし、快適に勉強できる環境を提供することだと頭に入れておきましょう。
とはいえ、どんなことをすれば留学生の居心地がよくなるのかは、なかなかイメージしづらいですよね。
そこで次から、留学生に気持ちよく過ごしてもらうために、ホストファミリー側の注意点を解説します。
一人暮らしでのホームステイ受け入れ後の注意点1:積極的にコミュニケーションを取る
自宅にいるときは、積極的に留学生とコミュニケーションを取りましょう。
留学生は慣れない外国での生活に不安を抱えているものです。ホストファミリーは留学生に寄り添い、安心して生活してもらえるように工夫する必要があります。
分からないことは何でも相談してもらえるよう、まずは積極的に留学生に話しかけてみてください。
たくさん話しかけることで、ホストファミリーとも打ち解けて、気軽に質問できる関係に一歩近付きます。するとうまく意思疎通ができるようにもなり、先ほど紹介したようなトラブルも回避できるはずです。
留守の時間帯が長い人ほど、自宅ではできる限り留学生に話しかけ、気軽に相談できる仲を目指しましょう。
一人暮らしでのホームステイ受け入れ後の注意点2:生活習慣を見直す
留学生に快適に過ごしてもらうためには、自分中心の生活スタイルを改善する必要があります。
具体的には、
・食生活
・喫煙
・飲酒
などです。
特にホストファミリーには留学生の食生活を確認して、美味しく健康的な食事を作る必要があります。
外食や冷凍食品、インスタント食品ばかり利用している人は、まず自炊の習慣を身に付けましょう。
留学生はもし食事が口に合わなければ、ジャンクフードやお菓子で空腹を満たすようになることもあります。そうなると勉強や生活に必要な栄養が足りません。
栄養不足から体調不良、またストレスからイライラして喧嘩になるなど、留学生がトラブルを抱えてしまいます。病院の付き添いや話し合いなども必要なことですが、働きながらホストがさらにケアするのは大変です。
だからこそ留学生が健康的に過ごせるよう、添加物が少なく、たくさん食べてもらえる食事を用意する義務があります。
高価な食材を使わなくても、留学生の体質や宗教を確認した上で、一般的な日本の食事を作れば問題ありません。
ご飯と味噌汁、おかずなど基本的なメニューをバランスよく用意しましょう。留学生に味見してもらいつつ、口に合うか確認しながら作ってみるのもおすすめです。
仕事で忙しい場合は休日に炊いたお米や作り置きしたおかずを冷凍保存しておき、後日電子レンジで加熱すればすぐに食べることができます。
また喫煙するホストファミリーを避けたい留学生もいるはずです。喫煙の習慣がある人は禁煙するか、トラブル防止のためホームステイ受け入れ前に申告しておきましょう。
常に留学生の体質や気持ちを考慮して、生活習慣を見直してみてください。
一人暮らしでのホームステイ受け入れ後の注意点3:人との交流機会を増やす
一人暮らしの人は、ホームステイ受け入れ期間中だけでも、人との交流機会を増やしましょう。
留学生の思い出作りだけでなく、日本語の勉強をしてもらう上でも、交流機会を持つことは効果的です。
管理人の許可を得られるなら部屋に友人を招いたり、オンラインの交流会を開催したりするのもおすすめ。休日に友人と一緒に、留学生を観光スポットへ案内するのも思い出作りになります。
ただ「人付き合いは苦手……」「あまり交流は求めていない」という留学生もいるため、希望を聞いた上で企画しましょう。
まとめ ホームステイの受け入れは一人暮らしでも可能!交流を楽しむことが大切
ホームステイの受け入れは、一人暮らしでも可能です。
ただし以下の条件をクリアしているかは、しっかりと考えましょう。
・賃貸に住んでいる人は管理人からホームステイ受け入れの許可を得る
・留学生用の個室と設備を用意する
・留学生をもてなせる心の余裕を持つ
そして留学生受け入れ後は、次のことを心がける必要があります。
・留学生と積極的にコミュニケーションを取る
・留学生の生活スタイルに合わせる
・留学生と一緒に過ごす時間を作り、異文化交流を楽しむ
大切なのは、自分も異文化交流を楽しみながら、留学生に楽しい時間を過ごしてもらうことです。
一人暮らしならではの注意点を踏まえて、自分も楽しみながら留学生を迎え入れる環境を整えましょう。