「同棲解消したいと伝えたら、これまでの家賃請求された……」
と悩んでいませんか?
自分が同棲解消を言い渡したから支払うべきと感じるかもしれませんが、実は支払いに応じる義務はありません。同棲とはいえ他人との生活であり、これまでお互いが納得したうえで支払いを分担していたと考えられるからです。
ただし「婚約していたカップル」は、支払いに応じなければいけないこともあります。カップルの状況によって異なるので、家賃を請求されたときは支払いの義務が発生するポイントを詳しく知っておくことが必要です。
そこで今回は、
・同棲解消によるお金のトラブル:家賃請求と引っ越しまでの支払い
・家賃請求に応じるかどうかの判断ポイント
・お金のトラブルを防ぐための対策
・同棲解消によるその他のお金のトラブル
を順に解説します。
今回の記事を参考に、同棲解消におけるお金のトラブル解決のヒントを知っておきましょう!
同棲解消によるお金トラブル1:家賃や生活費を請求された
1つ目は「これまでの家賃や生活費を請求された」です。
同棲するにあたって、家賃や水道光熱費、食費、雑費など分担して支払っていたかと思います。お互いに折半できていたら問題ありませんが、どちらかが多めに負担しているカップルも多いのではないでしょうか。
あなたが「別れたいから同棲解消しよう」と言い出した場合、「これまでの家賃と生活費を返せ」と相手にいわれることがあるかと思います。1年を超える同棲ではこれまでの家賃などを請求されると100万円近くなり、「そんなお金支払えない……」と悩む人は多いです。
同棲解消の家賃請求などトラブルは「婚約していたかどうか」がポイント
同棲解消にあたって家賃請求されたとき、基本的に応じる義務はありません。実は同棲解消においてこのような支払いの義務が発生するのは「婚約していたとき」に限られるからです。
婚約していた場合、同棲解消は「離婚」とほとんど同じように考えられます。離婚の場合は慰謝料が請求でき、その中に「家賃や生活費」が含まれています。
そのため婚約していた、なおかつあなたの浮気や金銭トラブルなどが原因で別れる場合、請求には応じる必要があります。あなたに非があるときはすみやかに支払いましょう。
その他には、以下の点も判断のポイントとなります。
・契約の名義はどちらになっているか
・双方の保証人を用意しているか
家賃など支払いの義務は、契約の名義人に発生します。恋人が出て行ってしまうとあなたに請求されるうえに、支払いの義務から逃れることはできません。
また支払えない場合は、保証人に連絡されます。保証人は名義人であるあなたのご家族である可能性が高いので、恋人に連絡がいく可能性は低いです。
トラブルが心配なときは、あらかじめ恋人が出て行くまでにお金の支払いについて話し合っておくべきです。難しいかもしれませんが、決めるべきことは決めてからお互いの引っ越しに進みましょう。
同棲解消によるお金トラブル2:引っ越しまでの家賃は誰が支払う?
2つ目のトラブルは「引っ越しまでの家賃を誰が支払うのか」です。
同棲解消が決まっても、次の家が見つかるまではなかなか引っ越しできません。物件探しから引っ越しまでは短くても1ヶ月ほどかかり、その間は同棲していた家で過ごすことになります。
その場合、同棲している家の家賃はどちらが支払うのか、モメることも少なくありません。お互いが納得して「折半する」と決めることができれば良いですが、別れを切り出された人が納得せず、「あなたが支払うべきでしょ」といわれることも。
相手の引っ越し先が見つからなければ退去もできないので、支払う家賃もどんどん増えてしまいます。
同棲解消で家賃請求されたら、退去の期限までは折半しよう
同棲解消して引っ越しまでの家賃などを請求されるかもしれませんが、基本的にお互いが退去するまでは折半しましょう。どちらか片方が多めに支払うなどの決まりはなく、住んでいる限りお互いに支払いの義務は発生するからです。
もしも相手が出て行ってしまった場合、「請求できない……」と思うかもしれません。その場合は「内容証明」などを送って、法的に請求することは可能です。
あなたが相手にお金を借りていないなど条件はありますが、家賃など支払ってもらえる可能性は高いです。
同棲解消における金銭トラブルは、以下の記事でも解説していますので参考にしてみてください。
ここまで同棲解消で家賃請求されたときの対処法などを紹介しましたが、このようなタオtブルはあらかじめ対策を考えておくのがおすすめです。次で詳しく解説しますね。
同棲解消するときにお金のトラブルが起きないようにするための対策3つ
同棲解消にあたってお金のトラブルを防ぐためには、以下の対策を試してみてください。
・基本的にあらゆる生活費は折半にしておく
・同棲をスタートするときに決まりを作っておく
・別れを言い出した方が多めに支払う
まず同棲にかかる費用は、基本的にすべて折半しておきましょう。
例えば「家賃と水道光熱費は彼、食費と日用品は彼女」といった分け方をすることも多いですが、この場合は対等とはいえません。家賃と水道光熱費を負担する人の方が支払いは多くなるので、彼に後から費用を請求される可能性があります。
折半になるように「2人で共同の口座を作って、すべての費用が口座から引き落とせるようにする」など、ルール化しておくのがおすすめです。
同棲を始めるのに、別れたときのことを話しておくのは嫌かもしれません。しかし最初に作ったルールによって、話し合いがスムーズに進むことも多いのです。
基本的には、以下の3つを話し合っておきましょう。
・同棲解消してから退去までの家賃は折半するのか
・同棲解消によって発生する費用はどちらが支払うのか
・家具家電はどのようにして分けるのか
特に家具家電は難しいですが、購入した人が引き取るようにすればスムーズです。
同棲解消によるその他のトラブル:引っ越し費用が発生する
ここまで同棲解消による相手とのトラブルを紹介しましたが、これらが解決した後は「引っ越し費用」が発生します。
急な引っ越しではお金をなかなか用意できないうえに、引っ越し費用は賃貸マンションだと数十万円を超えるからです。
同棲解消による出費にそなえるには、退去費用として2人で共同の貯金をしておくのがおすすめです。2人のためのお金を貯めておけば、何か支払いが発生したときに「誰が支払うの?」とモメることもありません。
また貯金を折半してお互いの引っ越し費用にもできるので、安心して同棲解消できます。
賃貸マンションの初期費用について、詳しくは以下の記事を参考にしてみてください。
シェアハウスは初期費用が10万円ほどで引っ越しできる!
先ほど同棲解消による引っ越しではあらかじめ貯金しておくのがおすすめだとお伝えしましたが、急な同棲解消ではなかなか難しいですよね。
引っ越し費用を用意できないときは、シェアハウスに入居するのがおすすめです。実はシェアハウスは初期費用が10万円ほどと安く、賃貸マンションほどの入居費用がかかりません。
また最初から家具家電が用意されているので、同棲相手にすべての家具家電を渡してしまっても購入費用が発生しないのです。
実際にシェアハウスひだまりでは、8万円ほどの初期費用でご入居いただけます。
「シェアハウスってどんな感じなんだろう……」とイメージが湧きにくい人は、シェアハウスの特徴やメリットを解説している以下の記事を参考にしてみてください。
まとめ 同棲解消による家賃請求などお金のトラブルは対策を知っていれば安心
今回は、同棲解消にあたってこれまでの家賃請求されたなどトラブルと対策を解説しました。
同棲解消を言い渡したときにこれまでの家賃請求などをされても、応じる必要はありません。同棲とはいえ他人との生活なので「婚約」していない限り、請求されて支払う義務は発生しないからです。
反対に婚約前提で同棲をしていたのに、あなたの浮気などで別れた場合は支払いから逃れられません。その場合は、速やかに支払いましょう。
また同棲解消にあたってこのように家賃請求されないために、以下の対策を紹介しました。
・基本的にあらゆる生活費は折半にしておく
・同棲をスタートするときに決まりを作っておく
・別れを言い出した方が多めに支払う
今回紹介したポイントを参考にしながら、スムーズに引っ越しできるように対処法などを試してみてください。
また最後に同棲解消した後の引っ越し先としてシェアハウスを紹介しましたが、物件によって広さや設備が異なります。
いくつかおすすめの物件を紹介しているので、シェアハウスが気になる人は参考にしてみてください。