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空き家とリノベーションと再販ビジネスについて

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こんにちは!中原です。最近東京はかなり寒くなりました。人肌恋しい季節になりますが、今年も一人身で頑張ります。

 

ということで、今日は「空き家とリノベーションと再販ビジネスについて」書いていこうかと思います。

 

近年、空き家の問題は全国的にいろいろ取り上げられています。今のまま推移すれば空き家率は上昇を続けていきます。空き家率の上昇に歯 止めをかけるためには、空き家の除却を増やしていくか、新築を減らし中古住宅の活用を 進めていく必要があります。

しかしより根本的には、空き家を含む中古住宅の活用を 進め、新築を抑制していくことが必要と考えられます。ただこれについては、日本の住宅市場は、住宅取引件数に占める中古住宅の比率が 13.5%(2008 年)と、アメリカやイギリス が 80%前後であるのに比べて極めて低く、この比率を高めていくのは容易ではないという 問題があります。

 

 

中古住宅市場の現状

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上のグラフは中古住宅流通シェアの推移です。全住宅流通量(中古流通+新築着工)に占める中古住宅の流通シェアは約13.5%(平成20年)です。また、下の図も見てもらうとわかるのですが、中古住宅流通は欧米諸国と比べると全然低いことがわかります。欧米諸国と比べると約の1/6くらいになります。

 

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また、平成23年における住宅リフォーム市場規模は約6.5兆円と推計されています。住宅投資に占めるリフォームの割合は27.9%となっています。

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このように近年においては、空き家を含む中古住宅の活用を促す様々な取り組み、あるいはビジネスモデルが現れてきています。例えば、不動産業者の間では中古物件を仕入れてリノベーションを施し、再販するビジネスです。このビジネスはかなりの成功を収めているようです。この分野のパイオニアのインテリックス(東京都渋谷区)は、築 20 年前後の物件を買い取り、構造躯体だけを残し、配管や配線、間取り、内装を含めて再設計し、すべて一新した後に販売するビジネスを行っています。

→ http://www.intellex.co.jp/

 

物件を購入する側にとってのメリットは、同条件の新築マンションと比べると2割程度は安くなるということです。利益率は新築マンションのデベロッパーよりも低いというデメリットはあるのですが、仕入れから販売までの事業期間が 短いという点が事業としての強みとなっています。

マンションの新築が次第に先細って行く中、最近では野村不動産アーバンネット、長谷 工アーベストなど大手業者もこの分野に参入する動きが相次いでいます。

 

また、マンションだけに限らず中古戸建てをリノベーションした上で販売するビジネスも出現しています。このように古い物件をリノベーションを行うことによって、高齢化が進んでいる地域に若い人を呼び、居住者の世代を循環させる効果があったり、空き家を未然に防ぎ、空き家状態を短くする効果を生んでいます。

 

空き家が増えて行く中、古くなったものをどのように活用して使ってもらえるようにするのか?がこれからの住宅市場では必要な気がします。

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