金沢県金沢市小立野にあるシェアハウスONCE。金沢は京都に次いで学生が多い街。
日本三大庭園の兼六園から歩いてすぐのところにあります。羨ましい。
こちらが「シェアハウスONCE」のオーナーの平尾信悟さん。掲示板の“本日の晩ごはん”が気になりますね。
そもそもなぜ平尾さんは、シェアハウスを始められたのでしょうか。
学生時代はずっと男子寮に住んでいたんですが、卒業し就職すると同時に一人暮らしを始めました。
家賃はかかる寂しいし面白くないなーとそんな日々を過ごしていたんです。
そこで、シェアハウスって流行ってるしどうなんだろうと探してみると同じく金沢市にある“たが家”というシェアハウスがヒットし、住んでみたら毎日がおもしろく気づけば1年くらい住んでいました。
自分でもやってみたいと思い始めました。
最初は大変だったんじゃないですか?
大変でした(笑)
集客を甘く見ていて、FBページでも作ったら、すぐ満室になるんじゃないかなーと思っていたんですが、なかなか部屋は埋まらず、オープニングパーティで15人くらい人が来たんですが入るまでの人は居なくて、地道にイベントを定期的にやっていったら部屋が埋まるようになりました。
平尾さんの思う、シェアハウスのいいところは?
端的に言うと『合理的』であるというところです。
一人では買えないものや、一人では扱えないものを使えるところがいいところ。
すげーでかいテレビや、システムキッチン、広いお風呂などはなかなか一人暮らしじゃ難しいですよね。
それから、共用部分はみんなのお金でいいものを買えばいいし。
ONCEで言えば、たまにぼくが料理作りますよっていうのはいいところじゃないですかね(笑)
これだけはゆずれないっ、大事にしていることってありますか?
やはり『コンセプト』は大事にしようと思っています。
寮に住んでる時も中心で動いていたんだけど、コンセプトがブレると、みんなどこに向かっていけばいいのかわからなくなるんです。
答えがない問題に対して進めなくなったりする。
ONCEには3つのコンセプトがあります、家族のようにあったかい場所、自分の世界を広げる場所、夢を追っかける人を応援する場所であること。
人が入らないからって誰でもいいから人をいれる、安いからはいるだけってひとをろくに面談もせずにいれることは絶対しないと決めています。
コンセプトを曲げてまでやることはないと思います。
平尾さんの今後の展望は?
今のシェアハウスは3階建てなんですが、1Fで居酒屋を始めようと思っています。
もともと学校を卒業して5居酒屋の年ほど店長をしていたので、それを活かそうと。
将来店をやる上で副収入があるということはとてもありがたいことだし、夢を叶える上で理にかなっています。
自分の好きな料理も振舞うことができるし、自分で考えた料理を出して、率直な意見もくれる。
もっと先の話をすると、ゲストハウス、シェアハウス、飲食店を軸として金沢を盛り上げたいと思っています。
着々と自分の夢に向けて進んでいる平尾さん。
居酒屋に飲みに来た人が住人の方と仲良くなったり、シェアハウスに住んでいる人が手伝いに入ったりと、2つの場所を通じていろんな化学反応が起きそうで楽しみです。
Onceには『人生一度きり楽しいことやらないと損だよ』『一度来たら絶対好きになるよ』という意味が込められています。
金沢にお越しの際は、ぜひ平尾さんの運営される居酒屋にフラッと立ち寄ってみてください。