
こんにちは。
この春、私は東京・清瀬にある「シェアハウスひだまりFortuna清瀬」で暮らし始めました。
前回、第一回目として引っ越し直後のリポートを寄稿しました。
▼シェアハウス入居体験談
【体験談】「ただいま」と言いたくなる場所。シェアハウスひだまり「Fortuna清瀬」で始まる私の新生活 | 東京・清瀬
今回はもう少し日が経ち、あれからどんな生活をしているのか、住み心地やシェアハウスならではの変化など、慣れてきたからこそ感じたことをまとめます。
ふとした瞬間
今日は一日中家で作業していました。朝からパソコンに向かってレポートや資料作成をしていたのですが、ふと気分転換したくなって、窓を開けて外の空気を吸ってみることにしました。
部屋の窓は線路側に面していて、普段はカーテンを閉めているのですが、今日は思い切って開けてみることに。すると、外の空気と一緒に気持ちのいい青空が目に飛び込んできて、思わずスマホを手に取り、写真を撮りました。
その写真には、西武池袋線を走る電車が写っていて、まるで日常の一コマがポストカードになったかのような一枚になりました。電車が通る音も今日は不思議と心地よく感じられ、家にいながら旅気分を味わえたような気がします。ずっと部屋にこもって作業していたからこそ、こうした「何でもない風景」に癒されるのかもしれません。
夜、部屋に戻ってきてベッドに寝転がったとき、ふと天井を見上げてぼんやりしていたら、窓の外から風の音と、どこか遠くで電車の走る音がかすかに聞こえてきました。特別な出来事があったわけでもないのに、なぜか「この瞬間が好きだな」と感じました。
他にも静かな夜に、耳をすませば聞こえてくる生活音。隣の部屋の人がカップを置く音や廊下を通る足音、どれもほんの小さな音なのに、自分が誰かと空間を共有していることを穏やかに実感させてくれます。一人暮らしだったら味わえないような、優しいつながりのある空間。
シェアハウス生活って賑やかさや交流だけが魅力じゃないんだな、と気づいたのもこの夜でした。むしろ、こういう「誰とも話していないけれど、誰かがそばにいる」安心感みたいなものこそが、私にとっては心地よかったりします。
一日の終わりに、ふと感じる安心感。大きな出来事がなくても、こうして暮らしの中に静かな喜びを見つけられるのは、この場所に住んでいるからこそだと思いました。
シェアハウスひだまり「Fortuna清瀬」のこの部屋にしてよかったな、と改めて感じた瞬間でした。
外を見て、景色を楽しめる余白のある暮らし。それが「Fortuna清瀬」にはあります。
発見
今日は思いがけず新しい発見がありました。いつも部屋干ししていた洗濯物、実は外に干せるスペースがあることを、今日初めて知ったんです。
洗濯が終わって洗濯物を手に持ちながらなんとなく共用部の奥まで歩いてみたところ、小さなデッキのようなスペースがあり、そこに物干し竿が設置されていました。今まで完全に見落としていたこの場所。今までは天気が良くても室内干しをしていたので、これからは晴れている日には外に干せると思うと、とても嬉しくなりました。
洗濯物が風になびく様子を想像するだけで、少しわくわくします。太陽の光と風で自然に乾いた服って、ほんのり太陽の香りがして気持ちいいですよね。これから梅雨に入る季節ですが、貴重な晴れ間にはぜひこの外干しスペースを活用していきたいと思います。
こうした日常の中の小さな発見が、シェアハウス生活の楽しさの一つでもあります。
もう一つの発見として、ダイニングスペースの天井から吊り下げられている、大きなシーリングランプ。シェアハウスの共用部の中心とも言える空間に、静かに存在感を放っています。私はこのランプを何度も見ていたはずなのに、今日初めて「これ、紙でできてる!」と気づきました。
近くでよく見てみると、やわらかい和紙のような質感で、光がふわっと優しく広がっていて、部屋全体にあたたかみを与えてくれています。デザインもとてもユニークで、よくある天井照明とは一味違う個性を感じさせます。
こうしたちょっとしたインテリアの工夫があるだけで、空間がぐっと魅力的になりますよね。まさに「住む場所」としての魅力だけでなく、「居たくなる空間」にしてくれているのだと思いました。
このシーリングランプのように、シェアハウスの共用スペースには住人一人ひとりが気づいていないかもしれない素敵なポイントがまだまだありそう。これからもっとじっくり見て、発見していきたいです。
食事
今日は夕方、駅前の西友でトマトとモッツァレラチーズ、そしてサツマイモを買ってきました。ちょっと気温が高くて食欲がなかったのですが、あっさりしたものを食べたいなと思い、夕食はカプレーゼと焼き芋にすることにしました。
キッチンでトマトをスライスし、モッツァレラと一緒に並べて、オリーブオイルと塩を少し。手間がかからないのに見た目も綺麗で、食欲が戻ってくるような感じがしました。サツマイモはアルミホイルで包んでオーブントースターに入れて焼くだけ。香ばしい香りが漂ってきて、出来上がるのが楽しみでした。
共用キッチンはいつも清潔で広く、こういう簡単な料理でも気持ちよく作れる環境です。誰かとキッチンの利用時間が重なることもほとんどなく、タイミングを見て使えば一人の空間のように使えるのもありがたいです。
シェアハウスに住みながらも、こうやって「自分だけの時間」を味わえる瞬間があるのは、とても贅沢だなと思いました。
また特別な晩ごはんもありました。たまたま共用のキッチンで料理をしていたら、同じ時間に他の住人さんもキッチンにやってきて、「今夜は何作ってるんですか?」と声をかけてくれたんです。私が作っていたのは、冷蔵庫に余っていた野菜を使ったスープと、簡単なガーリックトースト。「よかったら一緒にどうですか?」とお誘いしたら、「ちょうど私も今日作りすぎちゃって…」と、なんとカレーを分けてくれました。
気づけば2人だけのつもりが、次々にキッチンに人が集まってきて、最終的には5人くらいでちょっとした“シェアごはん”になりました。それぞれが持ち寄ったおかずを並べて、自然とダイニングテーブルに座って、「このスパイス何使ってるんですか?」「この味付け真似してみたいな〜」と、会話が止まらなくなってしまいました。
普段はそれぞれの生活スタイルがあって時間が合わないと顔を合わせることも少ないのですが、こういうふとしたきっかけでまるで家族のような時間を共有できるのがシェアハウスのいいところだなと改めて感じました。
食後はみんなでお茶を飲みながら各々の仕事や趣味の話で盛り上がり、ちょっと遅くまで語り合いました。初めて話す人もいたのに不思議とすぐに打ち解けて、気づけば時間があっという間。こうした偶然の出会いがあるのも、シェア生活の醍醐味かもしれません。
明日からまたそれぞれの暮らしに戻るけれど、たまにはこういう時間があるとなんだか暮らしに彩りが生まれる気がします。今日はとてもあたたかい夜でした。
また別の日には朝からシェアハウスのリビングで作業をしていました。いつも自分の部屋でパソコンを開くことが多いのですが、なんとなく気分を変えたくて、大きなテーブルにノートパソコンを広げてみることに。窓から入る自然光と、リビングのゆったりとした空気が心地よく、思った以上に集中できました。
お昼すぎ、同じシェアハウスの住人の方がキッチンにやってきて、「今パン焼いてるんですけど、よかったら一緒にどうですか?」と声をかけてくれました。驚きつつもありがたくご一緒させてもらうことに。しばらくしてオーブンから取り出されたのは、手作りのシナモンロール。焼きたての香りがリビングいっぱいに広がって、自然と笑顔になってしまいました。
ほんの数分、甘い香りに包まれながらコーヒーと一緒に焼きたてをいただき、少しだけおしゃべりもできて、とても心が温まる時間でした。住人それぞれが干渉しすぎず、でもふとしたタイミングでこうして交流できるのが、このシェアハウスのいいところだなと改めて感じました。
一人では味わえなかったかもしれない、ちょっとした午後の贅沢。そんな時間がここには流れています。
引越し
この前、誰かがシェアハウスを引っ越していったという話をふと耳にしました。そのとき初めて、「そういえばあの人、最近見てないな」と気づいたのです。
この家に住んでいると誰が今ここにいて、誰がいないのか、実はあまり気にならなかったりします。もちろん日々顔を合わせる人もいれば長期間家を空けている人もいて、出入りのペースはまちまち。でもそれが、なんとも言えず心地よいのです。
シェアハウスひだまり清瀬には、いい意味で「存在を主張しすぎない」自由さがあります。干渉されることもなければ、こちらから干渉する必要もない。だからこそどれだけ長く不在でも、何事もなかったように戻ってこれる空気がある。そして実際に「また戻ってくるかも」と笑顔で話してくれる元住人も少なくありません。
シェアハウスというと交流やイベントが盛んで、住人同士が密に関わるイメージがあるかもしれません。でもここでは、その関わり方を自分で選べるというのが何よりの魅力です。一緒にご飯を食べたり、リビングで雑談したりする日があっても、必要なときは一人の時間を存分に持てる。そして、ふとしたときにいなくなっていた人の話題が出て、「また戻ってきたらいいね」なんて声が自然とあがる。
そういう、過不足ない距離感。出ていくことに対しても、何の違和感もなく「またね」と言えるような軽やかさ。それこそが、私がこのシェアハウスで感じている居心地の良さの一つです。
ここは、誰かが帰ってこられる場所。そんな空気が、安心感につながっています。
そうやって誰かが引っ越していった後でもリビングの椅子の数は変わらないし、洗濯機の音が鳴っていたりキッチンに誰かが立っていたりと、日々の風景はほとんど変わりません。でも、どこか空気が少しだけ軽くなったような、静かになったような、そんな変化をふと感じることがあります。あの人の声がしない、笑い声が聞こえない、というような小さな欠け。
でも、それが寂しさではなく、「また戻ってくるかもな」という予感に変わるのが、このシェアハウスの不思議なところです。出て行った人が、数ヶ月後にふらっと戻ってきて「やっぱりここがいいな」と言って再び住み始める、そんな場面を何度か見てきました。
そういう姿を見るたびに、「ここは本当に帰ってこられる場所なんだ」と思います。引っ越しが別れではなく、ただの一時的な通過点のように感じられる場所。それって、普通の一人暮らしではあまりない感覚だと思うんです。引っ越したら次の生活が始まる、戻ることはあまり想定しない、というのが一般的。でも、ひだまり清瀬では、そうじゃないんです。
住人の出入りが自由であること。それは一見すると無秩序にも見えるかもしれません。でも実際には、その自由さが大きな寛容さと安心感を生んでいます。「いてもいいし、いなくてもいい」「戻ってきても、また歓迎される」──そんな風通しの良さがこの場所の魅力なのだと、誰かがいなくなったときにこそ強く実感します。
そしてまた誰かが新しく引っ越してきて、新しい会話が生まれ、静かだった場所に小さな賑わいが戻ってくる。その繰り返しがこの家の暮らしのリズムになっているのだと思います。
生活リズム
シェアハウスひだまり清瀬での生活は、都心から少し離れているからこその特徴がいくつかあります。最も感じるのは「朝早く家を出なければならないこと」と「夜遅くまで都心にいられないこと」。最初のうちは、それを少し不便に感じることもありました。友人との集まりを途中で抜けたり、イベントを最後まで楽しめなかったりすることもあったからです。
でも、ある日ふと気づいたのです。「あれ、最近朝ちゃんと起きてるな」「夜更かししなくなったな」と。
思い返せば以前は夜遅くまで起きていて、朝はギリギリまで寝ている生活だったのに、今は自然と生活リズムが整い始めている。朝の電車に間に合うように自然と早起きするようになったし、夜も無理せず早めに帰宅するようになりました。
この「強制されていないけど自然に身についたリズム」は、自分にとってとても大きな変化でした。生活が規則正しくなると、体の調子も整ってくる。疲れにくくなったり朝の時間に余裕ができたり、精神的にも安定してくるのを感じます。最初は「ちょっと大変かも」と思っていた移動距離が、今ではむしろ生活を整えるためのリズムメーカーのような存在に思えてきました。
家に早く帰ってくることで、自分の時間がきちんと確保できるのも嬉しいポイントです。シェアハウスのリビングで軽く会話したり、静かな自分の部屋で本を読んだり。遅くまで出かけていたら味わえない、そんな「日常の充実感」が確実に増えてきました。
今では都心から少し離れているこの場所に住んでいるからこそ、自分らしく健やかに暮らせている気がしています。前までは時間があればあるほど入れられるだけの用事を入れてしまいがちだった私は、機会やチャンスで溢れている東京で段々いっぱいいっぱいになってしまいバーンアウトし毎日精神的にも体力的にも疲れていました。今では程よく自分を気遣える生活ができています。この距離感、このリズム。この暮らし方が、私には案外ちょうどいいのかもしれません。
清瀬で暮らし始めてから、少しずつ「朝の過ごし方」が変わってきました。以前の私は、目覚ましを何度も止めてギリギリに起き、バタバタと支度をして家を出る──そんな毎日を繰り返していたのですが、今はむしろ朝の時間を楽しみにしています。
というのも、清瀬には朝をゆったり楽しむための選択肢が思いのほかたくさんあるのです。たとえば、駅近くのカラオケ店では、早朝から格安で歌える「朝カラ」を実施しています。開店は朝7時。仕事や学校が始まるまでの時間に1時間だけ、ひとりで好きな曲を思いっきり歌うというのが、最近の私の小さな楽しみになっています。
誰にも気を遣うことなく、自分のペースで声を出して、気持ちをリセットする。朝の空気の中でカラオケに向かうときのあの静けさと高揚感もまた、特別なものがあります。歌い終わった後の爽快感といったら、まさに“いい一日のスタート”そのものです。
朝カラを終えたらその足で駅前のスターバックスに寄るのがいつものコース。ホットのドリップコーヒーを頼んで、窓側の席に座りながらゆっくりと手帳を開いたり、今日の予定を確認したり──ただそれだけの時間なのに、不思議と心が整っていきます。朝に少し余裕を持つことで、その日一日が違って感じられる。小さな積み重ねのようで、実は大きな違いを生んでいることを実感します。
さらに、帰宅してからシェアハウスでシャワーを浴びれば、体も頭もすっきり。すでに歌ってコーヒーを飲んで、予定も立てて、そしてさっぱりと身支度を整える。この一連の流れは、まるで一人だけのモーニング・リトリートのようなものです。
「清瀬=郊外」というイメージがあるかもしれませんが、だからこそ静かで、人も多すぎず、自分のペースで朝を始められるという良さがあります。都心の駅では味わえない、駅前のゆとりや落ち着きがここにはあります。朝カラやカフェでの一人時間を楽しんでいると、「今日はどんな一日にしようかな」と自然に前向きな気持ちが湧いてくるのです。
そして何より、この“いい朝のスタート”は、生活リズムの改善にも一役買ってくれています。朝が整うと、夜の過ごし方も変わってくる。夜ふかしをしなくなり、寝る時間が早まり、結果として翌朝もまたすっきりと目が覚める──この好循環を、清瀬での暮らしは自然と作り出してくれました。
都心のような刺激は少ないかもしれません。でも、その代わりに「自分の暮らし」をしっかり持てる環境が、ここにはあります。朝を大切にできること、それ自体が、今の私にとってはとても豊かなことのように感じます。
清瀬での朝活は、ただの時間の使い方ではなく、暮らしの質を底上げしてくれる大切な習慣になっています。
まとめ
シェアハウスひだまり「Fortuna清瀬」での生活をまとめると、以下の通りです。
・引っ越し当初は「東京郊外って不便かな?」という不安もあったが、実際に住んでみると静かで過ごしやすい
・目覚ましを何度も止めてバタバタと出勤していた日々から、朝が楽しみになる暮らしへ変化
・ふとした瞬間に気づいたこと:
郊外ならではの“朝の静けさ”が、意外と贅沢
通勤電車の混雑や雑踏を避けて過ごす朝が、こんなにも心に余裕を与えてくれるとは思わなかった
・朝の習慣ができてから、生活リズムにも良い変化:
夜ふかしを控えるようになり、自然と早起きが定着
毎朝の「自分時間」が生活全体に良い影響を与えていると実感
・清瀬の魅力:
人が多すぎず、自分のペースで過ごせる
都心のような華やかさはないが、静かで“暮らしを楽しめる街”
毎日の小さな選択が、暮らしの質を底上げしてくれる
・清瀬での朝活は、単なる時間の使い方ではなく、心と暮らしを整える「習慣」になった