「引っ越しをしたいけれど、家賃交渉ってできるのかな……」
と悩んでいる人は多いのではないでしょうか。
賃貸マンションの契約において、家賃交渉は可能です。ただし許可してもらうには、むやみに交渉するのではなく、タイミングやコツを知っておくことが欠かせません。
とはいえ、具体的にどのような方法で交渉すればいいのか、なかなかわかりにくいですよね。
そこで今回は、賃貸マンションの家賃において、
・家賃交渉はできるのか
・家賃交渉のタイミング
・家賃相場を成功させるためのコツ3つ
を紹介します。
また最後に家賃交渉までの流れも解説していますので、気になる方はあわせてチェックしてみてください。
まずは家賃交渉ができるのか、値下げ価格の相場はいくらなのかを見ていきましょう!
賃貸マンションでの一人暮らし、家賃交渉はできる?いくら下がる?
賃貸マンションで、家賃の値下げを交渉することは可能です。何万円も下げてもらうことは難しいですが、1,000〜5,000円ほどなら値下げしてもらえることも多いです。
おすすめは5,000円から交渉をはじめて、2,000〜3,000円の値下げに着地させること。数千円でも1年後には、1万2,000〜3,000円の値下げに。長期的に見ると、大きな節約になります。
ただし家賃は大家さんの収入源であり、賃貸マンションの修繕や管理に使う費用でもあります。そのため2万円や3万円など、高額な値下げ交渉は控えましょう。
次は家賃交渉のタイミングを解説します。
賃貸契約で家賃交渉するタイミングとは?契約更新でもできる?
家賃交渉のタイミングは「物件の見学時」、もしくは「契約を決定する前」にしましょう。
見学して物件を見たあとは「網戸の立て付けが悪いから、家賃交渉してほしい」など、物件の状態をもとに聞きやすいです。また契約前に「この物件にしたいけれど、予算オーバーで……」など、交渉できる可能性があります。
私たちが家賃の値下げをお願いするのは、大家さんではありません。不動産会社の担当スタッフに伝えるため、家賃交渉は入居手続きや申し込みの前に交渉するのがおすすめです。
申し込み後の家賃交渉では遅いことが多いうえに、「契約を決めたのになぜ?」と印象が悪くなってしまうためです。
また家賃交渉は、入居したあとの契約更新のタイミングでも問題ありません。賃貸マンションは2年ごとに契約を更新しますが、このタイミングは契約内容を見直すときでもあります。
特に物件で以下の変化があったならば、家賃交渉は成功しやすいです。
・近隣に新しい建物ができて日当たりが悪くなった
・パチンコ店など騒がしい店舗ができた
・雨漏りなど物件に劣化が見られる
これからも長く住む人は、契約更新で値下げをお願いしてみましょう。
ここまで家賃交渉について解説しました。
とはいえ、本当に家賃交渉して成功するのか、まだまだ不安が残りますよね。
そこで次は、家賃交渉を成功させるためのコツを簡単にお伝えします。
賃貸契約で家賃交渉を成功させる3つのコツ
家賃交渉を成功させるコツとして、
・交渉しやすい物件を選ぶ
・閑散期に引っ越しを計画する
・ていねいな態度で接する
の3つを紹介します。
賃貸契約で家賃交渉を成功させるコツ1:交渉しやすい物件
家賃交渉は、マイナスポイントのある物件の方が成功しやすくなります。
例えば、
・築年数や建物が古い
・部屋がせまい
・駅から遠い
・空室が続いている
・近隣の物件と比べて家賃が高い
などです。
対して新築できれいな物件や、人気エリアにある物件は家賃交渉しにくいです。物件の状態を見て、家賃交渉するかどうか決めましょう。
賃貸契約で家賃交渉を成功させるコツ2:閑散期の引っ越し
閑散期に引っ越すのもおすすめです。
引っ越しが多いのは、1〜3月など新生活がスタートする前です。また転勤が多い9月頃も、物件を探す人が少なくありません。
上記の繁忙期は、値下げをすることなく入居者が見つかります。そのため値下げ交渉に応じてもらえる可能性も、あまり高くありません。
対して、引っ越しが少ないのは4〜8月。新生活をスタートした直後で物件を探している人が少ないため、大家さんも入居者を探していることが多いのです。
夏の閑散期に引っ越しを計画することで、家賃交渉が成功する可能性は十分あります。
引っ越し時期を自分で決めることができるなら、6〜8月に不動産会社を訪問してみてください。
賃貸契約で家賃交渉を成功させるコツ3:ていねいな態度
当たり前ですが、上から目線や横暴な態度では、家賃を下げてもらうことがなかなかできません。ムリなお願いをする態度は、大家さんや不動産会社に「トラブルを起こすのではないか」と予感させてしまうためです。
「なんとか交渉してあげたいな」と思わせるくらいの態度が、家賃を値下げしてもらいやすくなります。
反対に、以下のような態度では家賃交渉がなかなか成功しません。
・担当者に挨拶しない、コミュニケーションを取ろうとしない
・自分の要求ばかり押し通す
・希望エリアの家賃相場を知らないで値下げを交渉する
下げてもらって当たり前という態度は避けて、相場を調べたうえで交渉してみましょう。
賃貸マンションで家賃交渉をする流れ
最後に、家賃交渉をする流れをまとめると、以下の通りです。
(1)希望エリアの家賃相場を調べる
(2)物件の築年数など、状態をチェックする
(3)申し込み前に、不動産会社のスタッフに家賃交渉できそうか尋ねてみる
ただし、すべての大家さんが家賃交渉を受け入れてくれるわけではありません。
家賃交渉されることが嫌いな大家さんも多く、不動産会社が値下げできそうと感じても、大家さんが許可しないこともあります。
家賃交渉は、あくまで「できたらいいな」くらいの気持ちでお願いしてみてくださいね。
まとめ 賃貸マンションの家賃交渉は、タイミングやコツを知ってからにしよう
今回は、賃貸マンションの契約における家賃交渉について解説しました。
おさらいすると、契約において家賃交渉をすることは可能です。
そして以下のコツを知っておくことで、家賃の値下げは成功しやすくなります。
・交渉しやすい物件を選ぶ
・閑散期に引っ越しを計画する
・ていねいな態度で接する
家賃相場を調べたうえで、物件の見学時や契約前など、タイミングを見て不動産会社に値下げできるか聞いてみましょう。
また引っ越しにかかる費用で節約できるのは、家賃だけではありません。初期費用も値下げしてもらえる可能性があるため、交渉してみることをおすすめします。
初期費用について、詳しくは以下の記事をチェックしてみてください。