今回は、鎌倉・湘南エリアにあるシェアハウス「江ノ島・鵠沼海岸~etoile de mer(ヒトデ軒)~」の南さんご夫妻(てつやさん、じゅんこさん)にインタビューしました!
実は以前インタビューさせていただいたお二人。2拠点生活を経て、現在は鵠沼で生活されています。
鵠沼に住み始めてどんな変化があったのか?5年のシェアハウス運営でどんなことがあったのか?
ご近所さんとの関わり方など、5年間のお話をたくさん聞いてきました。
前回のインタビューはこちら!
2拠点生活を経験して、とうとう鵠沼に移住
ーいつくらいから鵠沼で住み始めましたか?
約2年前です。定年退職をきっかけに、東京を引き払って2拠点になりました。
ーそうなんですね。鵠沼が拠点になってから、2年前といまの生活や習慣はどのように変わりましたか?
いやもう、ストレスがなくなった(笑)
一同ー(笑)
いまの生活はコロナでテレワークで、週に1〜2回横浜にいく程度。あとは鵠沼で過ごしています。
仕事の面でも鵠沼に住むことによって、だいぶストレスがなくなって快適。自分がイメージしていた「セミリタイア後の生活」に近くなっています。
ーそうですよね。じゅんこさんは生活的に変わったことはありますか?
全然変わった(笑)ストレスがなくなった(笑)
ーそうなんですね(笑)
私はコロナをきっかけに、東京や横浜の仕事をだいぶ減らしました。電車に乗る時間がなくなって、週に1回以外はほとんど鵠沼です。
ーなるほど。もともと「鵠沼の方で生活する」というのが南さんの理想でしたもんね。
移住の移行期間として、2拠点生活をしました。2拠点で住むのも楽しかったですけどね。
鵠沼にきて変わったこと
ーなるほど。生活リズムは移住前と変わりましたか?
そうですね、やっぱり起きる時間が変わりました。前は通勤に1時間以上かかっていたので、早く起きなきゃいけませんでした。寝る時間はそんな変わっていないかな。
私は変わった(笑)。とにかく早い。早く寝るし、早く起きる(笑)。
ーなるほど。あとじゅんこさんは最近、サーフィンをしていると聞いています(笑)。ハマったきっかけは何ですか?
生活に変化をもたらそうと思ったのと、サーフィンをするシェアメイトが多かったこと。
あるとき勉強する時間が増えたんです。私の中ではおもしろかったけれど、周りから見ると引きこもりに見えたみたいで(笑)。
下のヨガスタジオに朝から晩までいて、ヨガと勉強、ヨガと勉強とくり返していたのを、ちょっとやばいなと。
もう1つはサーフィンをしているシェアメイトが多くて、「いいな」「一緒に行きたいな」って。すごい楽しそうだし、話についていきたくて。仲間に入りたいなって思ったのがきっかけです。
ーサーフィンをして何か変わったことはありますか?
まず生活がすごくシンプルになりました。サーフィン行くために仕事をもっと集中して一気に終わらせる。仕事の準備の時間が短くなった。
ーなるほど。サーフィンしたいから、これまでにこれを終わらせるっていう。
そう。仕事以外に「プライベートを充実させよう」って本気で思ったのが初めてかもしれない。
ヨガとサーフィンって直結している部分が多くて、お互い良い影響があるから。これもまた仕事のような、楽しみのような感じになりました。
シェアハウスを始めて5年が経過
ーシェアハウス自体は始めてどれくらいになりますか?
5年が終わって6年目に入りました。
ーけっこう長くなりましたね。思い返してみて、何かありますか?
もう初めてだったから無我夢中だったけれど(笑)、全然違う人とふれあっていろいろな話ができたのはよかった。
実は入居者が30人、卒業生は25人になりました。年代も20代から40代までいろいろな年代がいたし、日本人も外国人もいた。
あと僕はサラリーマン生活をしていたけれど、それ以外の人もいて刺激も受けて、楽しかったです。
ーそうですね。シェアハウスはより生活が見えるから、より深くその人のことを知れる場面は多い気がします。
シェアメイト同士の付き合いもあると思うけれど、オーナーとシェアメイトの関係ってある意味家族みたいなイメージ。
そしてここは湘南へのポータル、つまり入り口だと思っています。シェアハウスを卒業して近くに住んでいる子や、中には物件型マンションに住んでいる人もいる。
去年結婚して子どもが生まれた人もいる。シェアメイトを子どもと思うのは違うかもしれないけれど、孫ができたみたいな感覚です。
結婚式に呼んでもらったのもすごい嬉しかった。
ーおー!確かに、それはいい思い出ですね。
第二の故郷になりつつあるのかなって。
みんな「湘南の父・母」って(笑)
一同ー(笑)
シェアハウスでの出会いを経て変わったこと
ーシェアハウスを始めて、自分の中で変わった部分ってありますか?
いろいろな人と5年ほどシェアハウスをやってみて、若い人と出会う機会も多いのかなと思って。例えば考え方など、変わった部分があれば教えてください。
出会ったことがない人と出会えたことで、すごく勉強になりました。いまって多様性、かつマイノリティがマイノリティじゃなくなっている時代。その中で環境や仕事など、初めて出会う人と話して、すごく刺激を受けたなと思う。
ーじゅんこさんは?
誰かとひとつの場所で暮らせる自分にちょっと驚いたかな。シェアハウスをやることで、誰かが家にいる感覚が「すごく楽しいな」って感じました。
あと波長があえば、年齢や世代は飛び越えていけるんだなって。
私達からすると、もしかしたら子どもくらいの年齢の人が自分たちを受け入れてくれていることも嬉しいし、自分がそれをまるっと受け入れられるのも嬉しいなって。
ーそうですよね。南さんがおっしゃったように、通常は同じ年代の人とばかり出会うことが多いし、じゅんこさんのいう通り年齢関係なく波長があうことはありますよね。
来るってことは、お互い縁があるから、その縁が波長につながるのかなって。すごい不思議な感じ。話していて、あまり年下とか思わない。誰とでも、普通な感じ。
ーあぁ。でも南さんはじゅんこさんもてつやさんも話していて、上っていう感じは個人的にはあまりない感じないですけどね(笑)。とても話しやすいので。
シェアハウスを5年運営する中で難しかったこと
ーこれまでの5年間、6年目に入るシェアハウス運営の中で、難しかったことはありますか?
多様性を持った人が集まる場所なので、自分のものさしとあわないことはあるなあと。僕らもそうだし相手もそうなんだけど。
ただ異なるものさしを認めあってみんなで生活していくのは、僕らもシェアメイトの人たちもひとつの勉強になることじゃないかなと思います。
そういう面ではお互い認め合う関係だなと。本当みんながルールを守ってくれるから、大きなトラブルも今のところないですね。
ーみんな良い人ですもんね。
あとはシェアハウスが住宅地にあるので、近隣に関係することは僕らが近隣の方と仲良くしたりして。
ーそこが個人的にすごいと思うんですよね。だって、もともと鵠沼に地の利があったわけではないですよね。でも気づいたらどんどん南さんたちの知り合いが増えていて、どういう形でつながっていってるんだろうって(笑)。
みんな「シェアハウスってなんだろう」って。高齢の方もいらっしゃるので、「こういうものだよ」って。たまにクレームもくるけれど(笑)そこは共感していただいています。
ーなるほど。近隣の方に南さんからアプローチしたというか。
うん、そうだね。
私なんかは「仲間に入れてもらったな」って感じがすごくあるんだよね。シェアハウスの地元向け説明会や地域のイベントがきっかけで出会った人が、ヨガ教室のチラシを見て来てくれて、それで仲良くなったかな。
やっぱりシェアハウスだからけっこう来やすい。ヨガスタジオやっているとそこでヨガ習いに来たりしたりとかしているので。この間もここでみんなで飲み会していたら、近所の人が乱入するとかね(笑)
ーなるほど(笑)
シェアハウス運営でのご近所の人との関わり方
いまコロナでできていないけれど、メンバーだけのクローズイベントと、例えばご近所の方向けオープンイベントもあって、サンマをふるまったりとか。そうするとご近所の方も理解してくれる。
そのときにシェアハウスのメンバーも近所の人も紹介しあって仲良くなる。
ー確か去年くらい、南さんの誕生日をサプライズでお祝いしてましたよね。
30人くらい。ちょうど俺の還暦のバースデーのときです。
サプライズでやりたくて、近所の人に相談したら「よし分かった、手伝ってやる」っていってくれたんです。シェアメイトや卒業生にも「こういうのをやるんだけど、もし時間があえば」って連絡したら、みんな遠くから集まってくれました。
近所のコミュニティとシェアメイトと、みんなも地元意識ができている。
みんなも仲良くしてくれるんだよね、私達の近所の人と。還暦は最高だったね。本当、みんなの協力ありきです。
鵠沼は1つの村だから。いくつかのコミュニティがある中で、僕らもやっぱりヨガスタジオやシェアハウスを運営しているので、みんなも敷居が低い。その中で良いコミュニティに入れてもらっています。
シェアハウスでのいちばんの思い出は?
ーシェアハウスを5年間やって、いちばんの思い出ってありますか?
やっぱり還暦。みんなの協力が本当に感動。
あれ本当にサプライズびっくりしたもん、俺。何もわからない。海の家で飲むって言うから行ったらみんないて(笑)
本当に、あれは協力の下。
ーやっぱり前から言っていた、関係作りをコツコツやった結果なのかなって。なかなかできることではないですよね。
人間関係にゆっくりゆっくり、大事に大事に時間をかけてっていう結果があの1つの形になったのかなってすごい思う。
ー5年間の蓄積があるかもしれないですね。
やっぱりコロナになって、日本でいちばん浸透しなかったのがテレワーク。在宅っていわれているのが加速してきて、僕含めていま住んでいる子たちはほとんど在宅で働いていて。
ライフスタイルが変わったときに、シェアハウスはコワーキングスペースであり、いろいろな仕事の情報共有とか、それこそシェアができる。
これから入居する子は、ここに住んでも良いし、2拠点で生活するのも1つのスタイルかなって。
東京から近くて、自然の中でテレワークやるっていうのがこれからのスタイルかと思います。コロナももちろんおさまってほしいけれど、その後もやっぱりテレワークは定着してほしい。
ー確かに。自分にあうかあわないかを見るには、気軽さがありますもんね。
オーベルジェっていう、郷土料理を出すレストラン付きホテルってあるでしょ?うちはあの泊まれるコワーキングスペース(笑)。
ーなるほど(笑)
「泊まれるコワーキングスペース」が良いのかなって。前は自分の部屋で仕事している人が多かったけれど。いまはテーブルのスペースが大人気。
ーこれから働き方はだいぶ変わると思いますね。
ヒトデのシェアハウスを検討している方にひと言!
ー最後に、ヒトデのシェアハウスを検討している方に一言あればお願いします。
2拠点生活などのポータル(入り口)としての役目を果たしたいなと思います。
自分がいちばん好きで住もうって決めた場所だから、入り口になってほしい。
またニューノーマルな時代に、1つの居場所になれればと思います。
最初はポータルだったけれど、いまはニューノーマルに対応するための場所にもなれたらなって。お試しで住むのにシェアハウスはいちばん良いと思うので。泊まれるヨガスタジオ?
ー新しいですね(笑)それは聞いたことない(笑)
ー確かに、移住したい人から聞くのが「現地の人とどう仲良くするか」。
うまくできていないと移住しづらいこともある。やっぱり鵠沼は南さんたちがハブとなっているというか。紹介したりすることで、よりここらへんのことが分かりやすいのかなって。
自分たちも関わってみて、そのようなことを強く感じるなって。
だから、移住を考えている人を含めたポータルであり、来たときのハブであり、そのためには地域の付き合いなども楽しくてやっています。
全部めっちゃ楽しい(笑)
ーそれがないと継続して広がることがないですよね。
私たちも、さっぱり暖かく付き合いができればいいなって思っています。1人で「東京から離れたいなあ」って思っている人がいたら。1人じゃない。なんとなく。
私達もみんながね、卒業しても帰ってきてくれる場所であり続けたいなと思っているので。
うん。あり続けたいよな。
生活が寂しいなって思う人がいたら、ぜひ。
ーありがとうございます!
まとめ 湘南生活のポータルとして暖かく迎え入れてくれる南さん
今回は、湘南でヒトデ軒を運営していただいている南さんご夫妻にお話を伺いました!
5年のシェアハウス生活でご近所の方と良い関係を築き上げながら、多様性のあるシェアメイトと楽しく生活されていた様子が伺えました。
何よりも、還暦パーティーはこれまで南さんご夫妻がしっかりと関係作りをしてきたからこそ、だと感じますね。
近年はテレワークが増えたこともあり、自宅で過ごす時間も増えたかと思います。
東京で一人暮らしに寂しさを感じている、ライフスタイルを変えてみたいという方は、ぜひ鵠沼での生活も検討してみてはいかがでしょうか?
→南さんご夫妻のシェアハウスはこちら!