シェアハウスを探していると、年齢制限のある物件を見かけることがあるのではないでしょうか。マンションは年齢関係なく入居できるのに、「シェアハウスは若い人限定なの?」と、不安に感じる方もいらっしゃるかもしれません。
シェアハウスには「20〜35歳まで」という年齢制限を、価値観の違いによるトラブルを防ぐことを目的に設けています。そのため実際の入居者も、20代後半から30代前半が多いです。
しかし中には40歳以上の人が住むシェアハウスもあり、楽しく生活している姿を見かけます。彼らはコンセプトシェアハウスなど、共通の価値観を持つ人が集まる物件に住んでいるようです。
年齢が高くても、自分にあったシェアハウスの特徴を知ることで、楽しく生活することは可能です。
そこで今回は、
・シェアハウスに年齢制限はあるのか?
・シェアハウスが年齢制限を作る理由
・住人の年齢層と割合、入居の理由
・年齢の高い人が住んでいるシェアハウス
・40歳以上がシェアハウスに住むメリットとデメリット
・年代ごとに向いているシェアハウスの特徴
・ひだまりにある40歳以上の人におすすめの物件3つ
を解説します。
この記事が、シェアハウス入居への後押しになれば幸いです。
シェアハウスには「20〜35歳」という年齢制限がある
多くのシェアハウスで「20〜35歳まで」と年齢制限を設けています。シェアハウスにもよりますが、年齢制限についてはホームページに記載されています。
また「学生は対象外」など、社会人かどうかという属性によって判断することも。収入がないと家賃を支払えなくなることもあるので、仕事をしているかどうかで判断するようです。
基本的にシェアハウスに入居できる人は、「20〜35歳までの社会人」と考えておきましょう。
次は、シェアハウスがなぜ年齢制限を設けているのか、詳しくお伝えしますね。
シェアハウスが年齢制限を作る理由
シェアハウスは「入居が簡単」と聞くことが多いかと思います。しかし先ほどお伝えしたように、35歳を過ぎれば入居は難しいように感じますよね。
そもそもシェアハウスは、どうして年齢制限を作っているのでしょうか。
理由は、主に以下の2つです。
・シェアハウスの特色やニーズに合わせるため
・価値観のちがいによるトラブルを防ぐため
シェアハウスでは「パーティー好きの集まる大人数のシェアハウス」など、それぞれ特色があります。また「おしゃれな家に住みたい!」という若い世代が増えているので、そのニーズにあわせてカラフルだったり、インテリアにこだわったりすることも。
そのようなシェアハウスの入居者の年齢が高くなると、パーティーなどみんなでのイベントを好まないことが多く、住人との交流が減少することがあります。その結果、居心地が悪くなってしまって退去することがあるようです。
退去されてしまうと、シェアハウスはまた新しい入居者を探さなければいけません。家賃収入が安定しない、手間がかかることから、退去を防ぐ意味も込めて年齢制限を設けているようです。
またさまざまな年齢の人が集まると、どうしても世代による価値観の違いがハッキリします。ルールや共有スペースの使い方について意見があわず、トラブルになることも。
「同年代だけの方が管理しやすい」「慣れてもらいやすい」などの理由から、シェアハウスは年齢制限を設けているようです。
続いては、実際にシェアハウスの入居者に多い年齢層を調べていきましょう。
実際にシェアハウスに住んでいる人の年齢層と割合、入居の理由
実際にシェアハウスに住んでいる人は、どのような年齢層が多いのでしょうか。
国土交通省の調査では、以下の結果になりました。
第1位 25〜30歳(24.0%)
第2位 30〜35歳(21.1%)
第3位 35〜40歳(16.0%)
住人は、半分以上が25〜35歳の社会人。数は減るものの、40〜45歳は12.4%、45〜50歳は5.5%と、40〜50代の方も暮らしているようです。
【出典】国土交通省「貸しルームにおける入居実態等に関する調査 結果概要」(2013年)
(URL)http://www.mlit.go.jp/common/001046739.pdf
そしてシェアハウスに入居する理由を年代別に見ると、以下のような結果になっています。
・25〜30歳:家賃など生活費をおさえたい。立地の良い場所にコスパよく住みたい。仕事が落ち着いてきたので交友関係を広げたい。
・30〜35歳:転勤で短期間だけ入居できるところを探していたから。一人暮らしに飽きを感じ始めたから。
・35〜40歳:仕事以外でさまざまな世代の人と交流したいから。あらためて自分の価値観を広げたいから。
基本的にどの世代も「生活費をおさえたい」という理由は変わりません。そしてその次に「交友関係を広げたい」など、新たな居場所としてシェアハウスを検討する人が多いようです。
しかし、この結果を見て「どうしてシェアハウスに年齢制限があるのに、35〜40歳の入居者が16.0%もいるの?」と感じた人もいるかもしれません。
そこで次は、30代後半から40代の人がどのようなシェアハウスに住んでいるのか、詳しく紹介します。
30代後半から40歳以上は年齢制限なしのシェアハウスに住んでいる
先ほどの調査で出てきた35歳以上の人は、「年齢制限なしのシェアハウス」に住んでいます。
特に、コンセプトシェアハウスでは年齢制限を設けていません。コンセプトシェアハウスとは、音楽やアートなど共通の趣味や仕事を持つ人の集まるシェアハウスのこと。同じ趣味や仕事があれば、「世代が違っても話はしやすい」と考え、40歳以上も積極的に受け入れているようです。
実際に、60代の女性が英語をテーマにしたシェアハウスに入居した例があります。この場合、入居者は20〜30代と年齢が離れていましたが、「英語」という共通の目標があったために仲よく暮らしているようです。
ここまで40歳以上の人におすすめのシェアハウスを紹介しました。
とはいえ、年齢の高い人がシェアハウスに住むことには、メリットとデメリットがあります。次で詳しく解説しますね。
40歳以上がシェアハウスに住むメリットとデメリット
40歳以上がシェアハウスに住むメリットは、主に以下の3つです。
・家賃が安いので生活費を節約できる
・若い世代と上下関係なく交流できる
・価値観や考え方が柔軟になる
しかし、以下3つのようなデメリットもあります。
・他の入居者と価値観があいにくい
・価値観の違いからケンカになり、気まずくなることがある
・1人だけ年齢が高いと、他の入居者に気を遣われる
シェアハウスは基本的に20〜30代が中心なので、世代が異なると価値観もさまざま。そのためルールなどに対する考え方があわないことがあり、ケンカに発展することも多いです。その結果、他の入居者と対立して気まずくなってしまい、共有スペースを使いにくくなることがあるようです。
また1人だけ年齢が高いと、周囲に気を遣われる可能性も。普通に交流してケンカを防ぐためにも、以下のことに気を付けてみてください。
・話しやすい雰囲気を作る
・自分から積極的に話しかける
・お互いの価値観を尊重して、相手の話をしっかりと聞く
・上から目線でお説教をしない
仕事ではないからこそ、自分の仕事論やこれまでの経験を長々と話すことはあまり喜ばれません。フラットに交流するためにも、自分から話しかけ、相手の話に耳を傾けることを心がけましょう。
自分から話しやすい雰囲気を作るだけでも、コミュニケーションが取りやすくなります。
40代以上でもシェアハウスに向いている人の特徴
そもそもシェアハウスの入居には、向いている人と向いていない人がいます。
向いている人は、例えば以下のような人です。
・自分とちがう価値観を理解できる
・自分のことは自分でできる
・他人とのコミュニケーションが苦ではない
・うるさくしないなど気遣いができる
・多少は散らかっていても気にならない
中でも40歳以上の場合、以下のような人がシェアハウスに向いているでしょう。
・たくさんの人と交流したい
・部下や上司など上下関係なくフラットに話したい
・寮など共同生活を体験したことがある
社会人になったばかりの頃、会社の寮で生活したことがある人もいるのではないでしょうか。シェアハウスでなくても、複数の人と同じ建物で生活した経験のある人ならば、慣れているのでスムーズにシェアハウスに馴染めるかと思います。
反対に向いていない人は、
・神経質なほどきれい好きな人
・他人の考え方を理解しようとしない人
・整理整頓が苦手な人
などです。
「共有スペースが散らかっていることに耐えられない」など神経質だと、シェアハウスでの生活は向いていないかもしれません。向いていない人の特徴は、基本的にどの世代でも共通です。
上記のポイントをもとに、「自分はシェアハウスに向いているかな?」と考えてみましょう。
年齢層別!おすすめシェアハウスの特徴
ここまでお伝えしたように、40歳以上の人でも住人と共通の趣味や目標などがあれば、シェアハウスで楽しく生活できます。また他の人の考え方などを尊重できるならば、特に問題はないでしょう。
しかしシェアハウスには、世代ごとに向いている物件と向いていない物件があります。向いていない物件入居してしまっては、せっかくのシェアハウス生活を楽しめません。
自分の年齢に合わせて、以下のようなシェアハウスを探してみましょう。
【20〜35歳】大人数、イベントが多い、ドミトリーも可
【30〜45歳】個室、少人数、ソーシャルアパートメント
【45〜60歳以上】コンセプトシェアハウス、高級シェアハウス、ソーシャルアパートメント
若いうちは、にぎやかなシェアハウスの方が楽しく感じるかもしれません。そのため大人数やドミトリーのある物件の方が向いていることは多いです。
対して、30代になると「一人の時間も必要」と感じる人が多く、トイレやお風呂付きの個室がシェアハウス探しの条件になることも。プライベート空間をしっかりと確保できるうえに同じ世代や価値観、仕事の人が集まりやすいので、結果的に居心地は良くなることが多いです。
お金に余裕のある40代以上になると、高級シェアハウスやソーシャルアパートメントもおすすめです。
ただし複数のシェアハウスを検索できるポータルサイトに「年齢制限あり」と書かれている場合でも、シェアハウスの運営会社に問い合わせると「40歳以上でも大丈夫ですよ」ということがあります。
そのため気になるシェアハウスがあれば、まずは一度問い合わせてみましょう。
そしてひだまりにも、40代の方が入居できるシェアハウスをいくつか用意しています。次で詳しく紹介しますね。
ひだまりにある30代後半や40代におすすめシェアハウス3つ
ひだまりでは、鎌倉・湘南エリアにあるいくつかのシェアハウスで40歳以上の方にもご入居いただいています。
その中からおすすめ物件を、3つほど紹介させていただきます。
(1)オークツリー鎌倉
オークツリー鎌倉は、すべての個室に家具を用意しているシェアハウスです。付属している家具は、ベッド、机、椅子、クローゼット、全身鏡、冷蔵庫、エアコンの7つ。他の都市から移住する人でも、身軽に引っ越しができます。
また最寄駅の「大船駅」からは渋谷、新宿、東京、成田空港、羽田空港などに電車1本でアクセスも可能です。鎌倉や湘南で生活しながら、東京など中心エリアにも足を運びたい人におすすめです。
【オークツリーの詳細】
・家賃+共益費:5万7,000円+1万2,000円
・最寄駅:JR東日本「大船駅」
・部屋数:11部屋
・人数:最大11人
・おすすめポイント:家具家電付きですぐに移住できること。
(2)大仏坂
大仏坂は、女性専用シェアハウスです。また物件はリノベーションしており、白を基調としたおしゃれな内装です。周辺にはカフェなどもたくさんあるので、休日はお気に入りのカフェでコーヒーを飲む、きれいなシェアハウスでゆっくりと過ごすなど、のんびりと生活することができるでしょう。
さらには部屋数が4つと少人数なので、初めてシェアハウスに住む人でも慣れやすいかと思います。
【大仏坂の詳細】
・家賃+共益費:5万2,000円+1万2,000円
・最寄駅:江ノ島電鉄「長谷駅」
・部屋数:4部屋
・人数:最大4人
・おすすめポイント:女性専用、かつ少人数のシェアハウスで馴染みやすいこと。
(3)江ノ島・鵠沼海岸~etoile de mer(ヒトデ軒)~
ヒトデ軒は、シェアホストの滞在する物件です。シェアホストとは、その物件のオーナーであり、シェアハウスを管理する人のこと。入居者と一緒に生活するので、困ったことがあったときはすぐに相談できます。
ヒトデ軒では、南さんという夫婦がシェアホストです。南夫妻が1階に住み、私たち入居者は2〜3階のシェアハウススペースで生活します。
物件も避暑地にある別荘のような雰囲気で、落ち着いた生活ができるでしょう。
【江ノ島・鵠沼海岸~etoile de mer(ヒトデ軒)~の詳細】
・家賃+共益費:5万5,000円〜+1万4,000円
・最寄駅:小田急江ノ島線「鵠沼海岸駅」
・部屋数:5部屋
・人数:最大5人
・おすすめポイント:シェアホストと一緒に生活するので、何かあったときにすぐに相談できること
※こちらの物件は2019年11月以降に空き予定となっております。そのため入居は11/1以降でご検討ください。
ここまで40歳以上におすすめのシェアハウスを紹介しました。
しかし新たな土地でシェアハウス生活をスタートする場合、「仕事はどうしよう……」と不安を感じる人も多いかと思います。
そこで次は、移住を後押しする「湘南プラスパック」を簡単に紹介させていただきますね。
鎌倉への移住には「湘南プラスパック」で仕事を一緒に探そう
湘南プラスパックとは、ひだまりのシェアハウスに入居する方に、お仕事紹介サービスを一緒に提供させていただくものです。
湘南プラスパックを利用していただくと、入居希望者には以下のことが適用されます。
・シェアハウスひだまりが紹介する物件で2ヶ月間のフリーレント
・お仕事の紹介サービス「SHONAN+(湘南プラス)」を紹介
※フリーレントとは、一定期間の家賃の支払いが免除させるサービスのこと。
ひだまりに入居していただく間に、湘南プラスを活用してお仕事を探していただく形になります。
鎌倉や湘南のシェアハウスに入居される方は、「仕事を退職しました」という方がとても多いです。移住を決意される方に向けて、そのハードルを下げるために「湘南プラスパック」を提供することになりました。
湘南プラスパックについて、以下の記事で詳しく紹介しています。お問い合わせフォームも用意しておりますので、「話だけでも聞いてみたい」など、お気軽にお問い合わせくださいね。
まとめ 年齢にあったシェアハウスを選べば、毎日楽しく過ごすことができる
今回は、シェアハウスの年齢制限について解説しました。
シェアハウスには、「20〜35歳」の年齢制限があります。実際に、入居している人に多い年齢層も25〜30歳。年齢が近いと価値観も近く、意見のくい違いによるトラブルを防ぐことができるのです。
しかし中には、40歳以上でシェアハウスに住んでいる人も存在します。年齢の高い人はコンセプトシェアハウスのような共通テーマがある物件を選ぶことで、若い世代ともスムーズに交流しているようです。
ただし年齢層によって、向いているシェアハウスの特徴が変わります。悩んだときは以下のポイントをチェックしながら、自分はシェアハウスに向いているのか、考えてみましょう。
【20〜35歳】大人数、イベントが多い、ドミトリーも可
【30〜45歳】個室、少人数、ソーシャルアパートメント
【45〜60歳以上】コンセプトシェアハウス、高級シェアハウス
そして、40歳以上の人におすすめの物件として、ひだまりから以下の3つを紹介しました。
・オークツリー鎌倉
・大仏坂
・江ノ島・鵠沼海岸~etoile de mer(ヒトデ軒)~
特に移住を考えている人は、お仕事紹介サービスと連携した「湘南プラスパック」も利用することで、家と仕事を同時に見つけることが可能です。
40歳以上の新しい生活は、このようなさまざまなサービスを活用しながら始めていきましょう。
また40歳以上でシェアハウスに興味がある人には、オーナーとしてシェアハウスを運営するのもおすすめです。シェアハウスの形態によっては入居者と一緒に生活できるので、自分がシェアハウスの一員になったように楽しむことが可能です。
シェアハウスの運営管理について、詳しくは以下の記事をご一読ください。