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九州と関東のシェアハウス。シェアハウスひだまり

他人と住むからといって気を使わないでほしい。ありのままで楽しむシェアハウス生活に必要なこと

シェアハウスひだまり本荘かりんさん

シェアハウスひだまりでは、住人の方に管理人をお願いすることがあります。各ハウスの掃除や備品管理、見学の案内など責任も伴いますが、シェアメイトとして住むのとはまた違った楽しさも感じられます。

 

とはいえ、実際にどのような仕事をしているのかは、なかなかイメージしづらいものです。

 

そこで今回は、熊本にあるひだまりのシェアハウスで管理人をしているかりんさんにインタビューしました。

 

かりんさんは国府のシェアハウスに住んだことがあり、現在は本荘で管理人をされています。

 

管理人としてどんなシェアハウスを目指しているのか、共同生活でいちばん印象に残っていることは何か、詳しくお伺いしました。

 

管理人の仕事が気になる方はもちろん、シェアハウス生活に興味がある方も読んでみてください。

 

シェアハウスひだまり「本荘」の詳細はこちら!

シェアハウスみたいな寮生活が楽しくて、ひだまりに入居

 

シェアハウスひだまり本荘かりんさん

 

ーまず自己紹介をお願いします。

 

“naragisann"かりんです。現在熊本にあるシェアハウスひだまり「本荘」で管理人をしています。

 

シェアハウスに住む前は、同じく熊本にある半導体のメーカーで社員として10年ほど働いていました。

 

途中、転勤で山口に5年住んだことがあるのですが、その中で先輩たちと寮生活を経験したことがあります。

 

実はその寮生活が初めての他人との共同生活だったのですが、現在のシェアハウス生活につながっています。他のメンバーと休みの日に一緒に出かけたりご飯を分けてもらったり、会社の寮といってもシェアハウスのようで、すごく楽しかったです。

 

ーシェアハウス自体は知っていましたか?またひだまりは何がきっかけで知ったのでしょうか。

 

“naragisann"ひだまりは疎か、実はシェアハウス自体も知りませんでした。

 

ただひだまりの代表であるリンタさんと共通の知り合いがいて、その知り合いにひだまりの2周年パーティーへ誘ってもらったんです。パーティーに遊びに行ったのがきっかけでひだまりを知りました。

 

シェアハウス自体知らなかったから、熊本にいろいろな人が集う場所があることに驚いた記憶があります。

 

私はもともと人が集まる場所に積極的に出向くタイプではありません。ただ山口での先輩との生活があったことで「寮みたいな生活なんだろうな」と、ポジティブなイメージを持っていました。

 

その2周年パーティーの後、二次会で現在管理人をしている本荘のシェアハウスにお邪魔しました。

 

当時本荘に住んでいた方が気軽に話しかけてくれて、さらに家だからお風呂上がりみたいな格好の人もいて、居心地が良いなと感じた記憶があります。

中でも「これからベトナムで働く」という女性がいて、その子が将来をワクワクしながら語ってくれる姿に興味を持ちました。

 

そのときの本荘の雰囲気がすごく印象的で、いまでも覚えているほどです。

 

本荘の様子と山口での寮生活があり、シェアハウスも良いかもと思い始めて。そして仕事を辞めたタイミングで、同じくひだまりの国府にあるシェアハウスに住み始めました。

 

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ー国府のシェアハウスに住む前は一人暮らしをされていたんですよね。シェアハウスに住もうと決意できた決め手は何でしたか?

 

“naragisann"正直に言うと、退職したタイミングで一人暮らしを辞めて他の人と住むのも楽しそうだな、という軽い気持ちです。

 

ただシェアハウスは家具家電が付いているため、特に用意するものがありません。その身軽さも良かったですね。

 

本荘のシェアハウスに住んで、国際交流の魅力に気付く

 

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ー最初に国府のシェアハウスに住んで、その次が本荘ですか?

 

“naragisann"そうです。いまは運営していませんが、当時はAirbnbで民泊をしていて、国府に住みながらゲスト対応をしていました。でも本荘の方が民泊まで近くて対応しやすいとなり、国府から本荘に移動したんです。

 

本荘は留学生など海外から来ている人が多く住んでいました。さらに留学生の出身もオランダなどヨーロッパ圏、アフリカなどいろいろな国の人が一緒に住んでいて、すごくグローバルだったことが印象的です。

 

特に本荘はリビングとダイニングの距離が近いため、みんな「何作っているの?」「何食べているの?」という食べ物に関する話題が多かったです。

 

その中で感じたのは、やっぱりみんな日本が好きだけれど、口にするものとしては自分の国のご飯がいちばん好きなこと。

 

食に関してはどこにいても自分の国をいちばん大切にしている印象がありました。だから、キッチンや冷蔵庫にはいろいろな国の調味料や食材が並んでいました。

 

ー自分が生まれてからずっと食べているものを大切にするんですね。

 

“naragisann"また民泊の運営やシェアハウス生活で仲良くなった人とは、コロナが蔓延する前に私が相手の出身国に遊びに行くなど、シェアハウスを出た後も交流しています。2022年の現在もまだまだ海外渡航は難しいですが、連絡は取り続けています。

 

国際交流の機会も会社員を続けていたらあまりなかったのかなと。自分が海外に行かないと出会えない上に、いまはコロナの影響で以前ほど気軽に海外に行けません。そう思うと、シェアハウスでの国際交流はものすごく貴重な経験でした。

 

一緒に住んでいる子たちも共同生活の中で海外に興味を持つこともあり、生活する中での相互作用が良いなと感じましたね。

 

本荘のシェアハウス自体はお婆ちゃん家のような民家ですが、中身はグローバル。日常だけれど非日常な感じが居心地が良くて楽しかったです。

 

シェアハウスに住んでいるときに熊本地震が発生。シェアメイトとの避難生活で感じたこと

 

シェアハウスひだまり本荘かりんさん

 

ーシェアハウス生活の中でインパクトが大きかった出来事はありますか?

 

“naragisann"2016年の熊本地震です。シェアメイトと避難生活をしました。

 

ーあのときは大変でしたよね。

 

“naragisann"当時国府のシェアハウスには5人ほど住んでいて、地震が発生してからみんなで近所の小学校に2〜3週間ほど避難しました。他にも200〜300人くらい避難していたのかな。

 

ガスも水道も止まってしまって、お風呂に入れない。初めての状況で不安から涙が出たのを覚えています。

 

ーコンビニやスーパーも使えなくて、物資も少ない状態でしたよね。

 

“naragisann"最初は援助も限られていたため、みんなで手分けして食料をかき集めたり、情報収集して開放されている温泉の場所をシェアしたり、チームプレーで乗り切りました。

 

地震は想定外の出来事な上に、当時は余震も何度か発生していたため、不安が絶えなくて。

 

ただ1人ではなくシェアメイト複数人と一緒にいるからこそ情報交換もできるし、心強かった。自分だけだったら孤独で不安でどうしたら良いのか分からなくて、乗り切れなかったと思います。

 

あと電気は使えたから、みんなで冷蔵庫に残ったうなぎをホットプレートで焼いたこともありました。いまだからおもしろく話せますが、みんなと一緒ゆえに大変な状況を楽しめた面もあると思います。
シェアハウスひだまり本荘かりんさん

 

ー団結力は強まりますよね。

 

“naragisann"自分が被災する経験は一生に一度あるかないかだと思いますが、家族以外の人とどう助け合って過ごすか、とても勉強になりました。

 

当時みんなで情報交換をしたり各自ができることをして立て直したり、協力し合って通常の生活に戻ることができました。あのような経験は今後ないと思います。

 

余震が落ち着いてインフラも回復し始めたタイミングでシェアハウスに戻りましたが、その後はみんなで災害について話し合うようになりました。

 

例えば台風が発生しそうなとき、避難場所がない子は私の実家に案内することもありましたね。最近は熊本で目立った災害は起きていませんが、熊本地震を経験してからは常に万が一に備えています。

 

インパクトが大きいから印象的な出来事として地震を挙げましたが、共同生活では重要なことだと感じます。

 

シェアハウスにはどんな人が来ても良い。お互い補って管理人の私がバランスを取る

 

シェアハウスひだまり本荘かりんさん

 

ーかりんさんはこれまで本荘や国府のシェアハウスで何十人と一緒に生活されていますよね。その経験から、今後ひだまりのシェアハウスにはどんな人が入居してほしいですか?

 

“naragisann"シェアハウスに住み始めるまでは「掃除ができた方が良い」「人と関われた方が良い」と考えていましたが、いまは変わりました。

 

人と関わるのが苦でも良い。得意な人はもちろんありがたいけれど、交流が苦手な人もいた方がバランスがより良くなるのではないかと。だから特に希望はありません。

 

ーその考え方に変わったのは、何かきっかけがあったんですか?

 

“naragisann"きっかけがあったというよりは、シェアハウスに住む中で「ここは家だから完ぺきに過ごすのは難しい」と感じたんです。あれこれ決めたり縛ったりすると、疲れてしまうのではないかと。

 

特に仕事から帰ってきたときは疲れているだろうから、自分らしく気を使わない方が楽なのではと感じます。極端なことを言うと、厳しすぎるルールはあまり必要ないと考えています。

 

ー興味深いですね。シェアハウスは一般的にはルールがあった方が良いと言われています。でもネット上の写真や文章で様子を伝えていても、住んで体験しないと伝わらない・分からない部分もたくさんある。その1つとして、かりんさんはルールはいらないと感じた、と。

 

“naragisann"私も住み始めて実感したのですが、例えば一軒家のシェアハウスでは実家のような雰囲気の中、初めましての人と一緒に生活します。

 

私は慣れているせいもありますが、極端なことを言うと個室に鍵がなくても「人の部屋に勝手に入らない」といったレベルの常識が守れる方であれば大丈夫。

 

性別や国籍、価値観も別に関係ないかなと思います。ルールをガチガチに決めるよりは、もちろん最低限必要なことは決めておいて、信頼できることは信頼する。そういう意味でなるべく自由というか、楽な家が良いです。

 

なおかつ、みなさんの苦手を管理人の私がカバーできれば良いなと考えています。

 

かりんさんが管理人をする「本荘」の様子はこちら!

体験しないと分からないことが多いシェアハウス生活。大切なのはハッキリ伝えること

 

シェアハウスひだまり本荘かりんさん

 

ー先ほどの話と近いですが、場面ごとで「相手を尊重すること」と「気を使うこと」は分けて考えないといけないですよね。一緒に生活する中で気を使いすぎて思ったことを言えないのは避けたい。

 

“naragisann"そうそう。特にコミュニケーション面では、根底に「思ったことを言ってほしい」という気持ちがあるんですよ。気を使うのではなく、思っているのであれば言葉にして伝えてほしい。

 

伝えるのは苦手な人が多いと思うし、人それぞれ得意・不得意があることも理解しています。ただ気を使って遠回しに主張すると、意外と伝わりません。相手も気付かないまま。

 

だからこそ、私は自分の思ったことをしっかり主張するのは大事だと思います。

 

シェアハウスひだまり本荘かりんさん

 

ー言っても喧嘩にならないなど、安心して伝えられる環境が大事ですよね。

 

“naragisann"会話の中でしか分からない部分もあるため、意見交換する作業は大事だと思います。

 

私は冒頭でもお伝えしたように人の集まる場所が好きではなく、何よりもともと人と接することが苦手なタイプなんです。

 

これは過去の経験も関係していて、協調性を求められることから学校にあまり行かない時期がありました。

 

学校など集団の中では自分の意見を伝えると「ええ……」と引かれたり受け止められなかったりすることがあります。そのような雰囲気が好きではないのと、自分の意見は自分の考えが反映されているから「曲げたくない」と頑固な部分もあって。

 

他にもみんな同じ制服を着て登校するのが当たり前で、協調性を重要視する。でも私はそういう場所が苦手で、みんなで揃えることが当たり前であってほしくない。

 

自分の着たい服を着て登校しても良いし、自分の考えや思ったことは言っても良い。

 

当時の経験もあって伝えることは大事だと自分の中でずっと考えてきたため、同じ想いがあれば大事にしてほしいなと思います。

 

特にシェアハウスはシェアメイトと喧嘩をしても、友達や恋人のように家に帰ってしばらく連絡を取らないといったことはできません。

 

シェアハウスだからこそ、寝る前にもう少し話して仲直りできる環境でもある。だからこそ楽に、ストレスなく自分の意見・考えを言える場所であってほしいと思います。

 

シェアハウスひだまり本荘かりんさん

 

ー自分の正義はあくまで自分の中だけのものだから、押し付けるのは違いますよね。でも確かにその中で自分が正しいと認識するものを理解して自分軸として持ちながら、思ったことは言うことも大切。習慣として意識し続けないと忘れてしまいそうです。

 

“naragisann"そうそう、馴染んでしまいますよね。私自身も、大人になって馴染んだのかなと思うときはあります。

 

会社などは特に、先輩に意見をハッキリ言うのはダメだという雰囲気もあると思います。

 

しかしこうした方が良いという意見や考えに、年齢は関係ありません。

 

シェアハウスもいろいろな世代の人が一緒に住みますが、家では年齢を気にしてほしくないです。

 

本荘であれば、私はもともと人と関わるときに「常識がないね」と言われていたこともあるくらい、意見を言う方が大事だと考えているタイプです。

 

また人と会話して「そうなんだ」と気付くこともシェアハウスの中ではたくさんあります。

 

ハッキリ伝えてもらえる方が私はうれしいし気付きもあるから、みんなが平等に自分の意見を言うことが大事だと考えます。

 

これからシェアハウスに住む人とはそのときを楽しみたい

 

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ーこれからシェアハウスに住む人とは、どんな生活を送りたいですか?

 

“naragisann"シェアハウスに一緒に住むメンバーは、タイミングが合った人たちです。人生という「線」の中で、シェアハウス入居という「点」の出来事でつながっている。

 

そのタイミングで入ってきた人とはより仲良くなって、思い出を作りたいです。

 

シェアハウスは一度入った後もずっと住むとも限らず、来年はもう一緒に住まないかもしれないし、引っ越したらシェアハウスに住んでいたことは思い出になります。

 

だからシェアハウスでの時間を大事にして、ありのままで過ごしてほしい。

 

一緒に住んだ子たちは、仲の良い友達というより家族なんです。友達とも一緒に住むことは珍しいですし、ましてや他人と一緒に住む経験はなかなかありません。

 

思いがけない人と一緒に住むことになるからこそ、学ぶこともたくさんある。そのときを楽しんでほしいです。

 

ーかりんさん、ありがとうございました!

 

シェアハウスひだまり本荘かりんさん

 

まとめ 人生の点を共有するシェアメイトが思ったことを言える場所にしたい

日本人は気を使う、本音と建前を使い分ける国民性ゆえに、シェアハウスといった共同生活でも気を使って我慢が起きやすいです。

 

しかし我慢して生活しにくくなっては本末転倒。安らぐはずの家で安らぐことができず、住みにくくなります。

 

せっかくシェアハウスという場所でつながった関係だからこそ、思ったことは言い合える場所にしたい。そのコミュニケーションがさらに家族のような近い関係を作り上げると感じたインタビューでした。

 

かりんさんが管理人を務める熊本のシェアハウス「本荘」は、現在入居者を募集しています。

 

どんなシェアハウスか気になる方は、こちらからお家の様子をご覧ください。

 

「本荘」の詳細はこちら!

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