「ホームステイの受け入れをしてみたいけれど、共働き家庭でもできるのかな……」
と悩んでいる人はいませんか?
共働き家庭でも家族の同意を得る、環境を整えることでホームステイの受け入れは可能です。
家族で協力して無理のない範囲でおもてなしをすれば、留学生を迎え入れることはできます。
そこで今回は、
・共働き家庭でホームステイを受け入れるメリットとデメリット
・ホストファミリーになる条件
・共働きでホームステイを受け入れる注意点
について解説します。
今回の記事を参考に、自分たちがホームステイの受け入れ先になるかどうかを考えてみましょう。
共働き家庭でもホームステイの受け入れはできる?
共働き家庭でも、ホームステイの受け入れは可能です。
ホストファミリーになるには登録団体による審査や受け入れ条件がありますが、共働きを理由に断られることは少ないです。
留学生が快適に過ごせる環境が整っていれば、ホストファミリーとして留学生を受け入れることはできます。
共働きだからといって、ホームステイの受け入れを諦める必要はありません。
共働きでホームステイの受け入れをするメリット
共働き家庭でのホームステイ受け入れには、以下のメリットがあります。
・金銭的に余裕がある
・留学生の自由な時間が多い
・留学生に家事を頼む必要がない
日本でのホームステイは基本的に無償で受け入れるのが一般的ですが、共働き家庭は金銭的に余裕がある場合が多いことから、留学生に不自由のない生活を提供することができます。
また共働き家庭では、ホストファミリーが家にいる時間が短いため、留学生の自由な時間が増えることもメリットです。家に誰もいない、または人が少ない時間帯は緊張がほぐれるリラックスタイムになります。
完璧なホストファミリーになろうとするとお互いに疲れてしまいますが、留学生に会う時間が多すぎないため、程よい距離感を保つことができます。
ホストファミリーの中には留学生に家事を手伝ってもらう人もいますが、手伝わせすぎると留学生にとって悪影響です。勉強がおろそかになってしまったり、せっかく日本に来てやりたかったことができなくなったりする可能性があります。
共働き家庭は不在が多く、自分たちがいない間に家事が溜まってしまうかもしれませんが、すべての家事を留学生に任せるのは避けてください。
すべて自炊するのではなくたまにはお惣菜を買うなど、留学生にお任せしなくても生活できる環境を整えましょう。
共働きでホームステイの受け入れをするデメリット
一方で、共働き家庭でホームステイの受け入れをすることにはデメリットもあります。
・仕事で家を空ける時間が長い
・留学生が質問しづらい
・一緒に食事する機会が少ない
共働き家庭ではホストファミリーが家を留守にすることが多いため、留学生と一緒に過ごせる時間が限られますよね。
あまり充分なコミュニケーションが取れなかった場合、留学生が話しかけづらく感じてしまうこともデメリットです。例えば家電の使い方が分からないときに「使い方が分からないから教えて」と、聞くことをためらってしまうかもしれません。
この状態では、留学生が質問や確認をせずにガスコンロなど危ないものを使ってしまい、事故や火事に繋がる可能性があります。
予期せぬトラブルを防ぐために、「分からないことがあったら何でも連絡して」「些細なことでも質問してほしい」と頻繫に伝えるなど、普段から積極的にコミュニケーションを取りましょう。
他のデメリットとして、ホストファミリーがあまり家にいられず、留学生と一緒に食事を取れる機会が少ないことが挙げられます。
あまりに少ないと留学生に寂しく感じさせてしまうため、休日は全員そろって食べるか、朝食だけはみんなで食べるようにするなど、食事をともにする機会を作りましょう。
会う頻度や会話が少ないと良好な関係が保てなくなり、先ほど紹介したようなトラブルが起きてしまいます。
気軽に話しかけられる関係は、お互いが快適に暮らすために大切です。週に1度でも、全員が揃って食事するようにしましょう。
そもそもホストファミリーになる条件とは?
ホストファミリーになる条件は登録する団体やマッチングサービスにもよりますが、代表的なものは以下の2つです。
・同居している家族の同意がある
・ゲストが寝る部屋がある
まず同居家族の同意について、ほとんどの団体で家族全員の同意が必須となっています。
同意がないまま受け入れ準備を進めると家族間でトラブルが発生する可能性があり、ゲストが来日した後に受け入れ不可になってしまうことを防ぐためです。ゲストが快適な生活を送るためにも、家族全員の賛成は必要なのです。
また団体によっては、留学生用の個室があることを条件とする場合があります。
同性であれば相部屋を可能とする団体もありますが、プライベートな空間を確保できる個室を希望する留学生が多いと予想できるため、個室を用意する方が無難です。
気になっている団体のHPをチェックするなど、必ず確認するようにしましょう。
共働きでホームステイを受け入れる注意点1.無償のボランティアまたは有償のどちらで受け入れるか
ここからはホームステイを受け入れると決めた共働き家庭に向けて、注意点を紹介します。
そもそもホームステイの受け入れ形態には有償と無償の2つがあります。
公益財団法人などの団体を通して受け入れる場合、光熱費や食費などの費用は受け入れ側のホストファミリーが負担することが多いです。そのため基本的に報酬はなく、無償での受け入れとなります。
対して個人で手配するマッチングサービスで受け入れる場合、受け入れの謝礼金をもらえたり、自分で月額料金の設定をしたりすることができます。個人でやり取りすることにはなりますが、有償でホームステイの受け入れをすることが可能です。
またマッチングサービスでは学生だけでなく、社会人を受け入れることもあります。幅広い年代の留学生を受け入れられるのも魅力ですね。
それぞれの特徴をよく把握して、自分に合う受け入れ形態を選ぶようにしましょう。
共働きでホームステイを受け入れる注意点2.住環境を整える
ホームステイの受け入れをするには、住環境を整えることが必要です。ある程度の環境が整っていれば、留学生のストレスを減らすことができます。
具体的には、寝室と1日2~3回の食事を用意しましょう。
共働き家庭では毎日の自炊が難しいため、ある程度作り置きをするのかお弁当を買うのかなど、用意の手順をきちんと決めておく方が留学生の生活環境を整えられます。曜日ごとに担当を決めてみても良さそうです。
また留学生が宗教上の理由で食べられないものやアレルギーがないかなど確認することも必要です。用意されたご飯が食べられないものだと、留学生は何も食べずに過ごすことになってしまうからです。
他には何か困っていることや必要なものがないかを確認するのもおすすめです。無理のない範囲で留学生の要望を聞く姿勢を心がけましょう。
共働きでホームステイを受け入れる注意点3.おもてなしを頑張りすぎない
ホームステイ受け入れの注意点として、頑張りすぎないことも大切です。
留学生はお客様ではなくあくまで家族の一員であり、過度なおもてなしをする必要はありません。
あれもこれもやってあげようとお世話するなど頑張り続けると、受け入れ自体に疲れる原因になり、留学生も気を遣われすぎると負担を感じます。
特に滞在期間が長い場合、ホストファミリー側は家に毎日お客様がいるような感覚になってしまいます。
おもてなしの心は大事ですが、留学生は日本の生活を体験するために留学しているため、あくまで家族の一員として接しましょう。
まずは1日や1週間の短期受け入れで練習してみよう!
ホストファミリー初心者の場合は、いきなり数ヶ月や1年の長期受け入れをするのはハードルが高いです。慣れるためにも、まずは短期間の受け入れから始めてみましょう。
最短だと1泊から受け入れができる団体もあります。たった1泊なら、初心者でも安心できますね。
ホームステイの受け入れに慣れてきたら、段々と数か月や1年など受け入れ期間を伸ばしてみると、少しずつ慣れることができます。
その際には先ほど紹介した住環境や食事などの注意点を押さえておけば安心です。
何度か受け入れて慣れたら、半年など長期受け入れにチャレンジしてみましょう。
長期の受け入れにはメリットがあり、ホームステイ後に帰国した留学生と、SNSを通じて交流が続くケースも見られます。
受け入れた留学生が高校生であれば、日本国内の大学に進学・就職した場合に滞在期間が延長されます。一緒に過ごす時間が長くなり、さらに仲が深まることもあるそうです。
いつの日か留学生が帰国するのは寂しいですが、世界中に家族ができるような体験はホームステイならではです。
共働き家庭はホームステイだけでなくシェアハウス運営もおすすめ
共働き家庭ではホームステイの受け入れだけでなく、シェアハウス運営もおすすめです。
シェアハウスでは留学生のホームステイほどサポートは必要なく、基本的には毎日の食事や洗濯は入居者が自分で担当します。そのため受け入れ側は少ない負担で受け入れることができます。
ホームステイのように頻繫に交流がしたい場合は、通常のオーナーではなくシェアホスト制度がおすすめです。
シェアホスト制度とは、オーナーがシェアハウスのすぐ近くに住んだり一緒に生活する中で入居者と交流したりできる、ひだまりオリジナルのシステムです。
シェアハウスひだまりでは、以下の物件がシェアホスト制度によって管理されています。
・シェアハウスひだまりアートワーク茅ケ崎
・江ノ島・鵠沼海岸~etoile de mer(ヒトデ軒)~
・シェアハウスひだまり横浜二俣川
・シェアハウスひだまり日吉陶芸の家
・シェアハウスひだまり日吉
・メリシェアハウス@hasama
・シェアハウスひだまり越谷レイクタウン
・シェアハウスひだまり妙典
現在物件をお持ちのオーナーさまが空き家をシェアハウスにリフォームし、シェアハウスとして貸し出すことが可能です。
ホームステイだけでなく、シェアホスト制度も検討してみてはいかがでしょうか。
まとめ ホームステイの受け入れは共働き家庭でも可能!できる範囲でのおもてなしをしよう
ここまで、共働き家庭でのホームステイの受け入れやホストファミリーになる条件と注意点について解説しました。
まとめると、大切なことは以下の4つです。
・同居家族からの同意を得るようにしよう
・住環境を整えよう
・過度なおもてなしや無理をすることは避けよう
・まずは短期の受け入れから始めてみよう
今回の記事を参考に、ホームステイの受け入れやシェアホスト制度について検討してみてくださいね。
ホームステイの詳しい受け入れ条件については、以下の記事も参考にしてみてください。