「賃貸マンションに入居したいけれど、引っ越しまでの流れがいまいちつかめない……」
と悩む方は多いのではないでしょうか。
賃貸マンションの契約から入居までの流れは、どの物件を選んでも変わりません。
ただし流れや注意点をしっかりと理解しておかないと、以下のトラブルが発生することもあります。
・入居審査に提出した書類に記入漏れがあった
・大家さんとやり取りがスムーズにできず、入居が遅れた
・前のマンションの退去日が決まっておらず、入居の目処が立たない
・新しい部屋に傷や汚れが見つかった
トラブルが起こると余分な費用を支払うこともあるため、なるべく避けたいものです。
とはいえ、具体的な対策はなかなかわかりにくいですよね。
そこで今回は、
・賃貸マンションの契約から入居までの流れ
・入居における注意点と対策
・入居日の変更や退去日との調整方法
・入居までに終わらせておきたいこと
を順に紹介します。
まずは契約から入居までの流れを、大まかに理解しましょう!
賃貸マンションの契約から入居までの流れ
契約から入居までの流れを簡単に説明すると、以下の通りです。
(1)物件の申し込みをする
(2)必要書類を提出して、入居審査の結果を待つ
(3)契約書類に署名や捺印をして、初期費用を支払う
(3)入居前に、もう一度新しく入居する部屋の状態をチェックする
(4)契約完了後、カギを受け取って引っ越し会社を決める
(5)荷造りなど準備をすすめる
(6)引っ越しする
カギを受け取った時点で部屋の借主はあなたになり、入居も許可されます。そのため家賃も、カギを受け取った日から発生します。
他の賃貸マンションから引っ越す場合、このカギの受け渡しまでに前のマンションを解約しておくことが欠かせません。
続いては、入居手続きにおいて起きやすいトラブルを紹介します。
賃貸マンションへの入居で、起きる可能性のあるトラブルや不具合
入居までに注意したいトラブルは、例えば以下の通りです。
・入居審査に提出した書類に記入漏れがあった
・大家さんとスムーズにやり取りできず、入居が遅れる
・前のマンションの退去日が決まっておらず、入居の目処が立たない
・部屋に傷や汚れが見つかった
書類に不備があると、審査はスムーズにすすみません。提出までにしっかりと確認しておくことをおすすめします。
そして入居までの流れで、特に注意したいのが「引っ越し前にもう一度、部屋がどのような状態かをチェックしておくこと」。
はじめから汚い状態でも、入居してしまうとあなたがつけた傷や汚れだと勘違いされてしまいます。
次で詳しくお伝えしますね。
入居前にチェックしておきたい賃貸マンションの状態
入居前に、荷物が何もないまま部屋の状態をチェックしておきましょう。
入居してから部屋に傷や汚れが見つかっても、大家さんや不動産会社には「あなたがつけたんでしょ?」と対応してもらえない可能性があります。
むしろ、退去時に「傷が残っているので修繕が必要です」と、余分なクリーニング代を取られることも少なくありません。
トラブルを避けるために、以下の部分は入居日までにチェックが必要です。
・壁や天井、床の傷や汚れ
・網戸やベランダの傷や汚れ、破損
・クローゼットやお風呂のカビ
・インターホンの音量や使用感
・エアコンは正常に作動するか
・前の入居者の忘れ物
不備や傷、汚れがあったときは、写真に残しておきましょう。日付がわかるスマホの写真は、十分な証拠として提出できます。
入居日までに確認して、トラブルを避けましょう。
ここまで契約から入居までの流れを大まかに解説しました。
続いては、入居日が決まってからの疑問や注意点を解説しますね。
契約後、入居までしばらく待ってもらうことはできる?
仕事などさまざまな事情によって、「入居日を変更したい……!」と感じることもあるかと思います。
基本的に、入居日は審査が通って契約が完了したときに決まります。
入居日は申し込みから2〜3週間後であることが多く、なかなか簡単には変更できません。不動産会社が大家さんに入居日を伝えており、家賃もその日から支払ってもらえる見込みとして計算しているためです。
入居日の変更は、大家さんに確認する必要があります。事情を説明することで、1〜2週間は調整してくれる可能性があります。
あきらめる前に、まずは不動産会社の担当者や大家さんに相談してみましょう。
また入居日を変更したい理由には、「前のマンションの退去日との調整がうまくいかなかったこと」などがあるかと思います。
そこで次は、退去日と入居日をスムーズに調整するコツをお伝えします。
賃貸マンションの退去日と入居日をうまく調整する方法
退去日がなかなか決まらない場合、物件探しのポイントは「入居日を遅く設定できる物件を選ぶこと」です。
入居日を遅くできる物件の特徴は、主に以下の4つです。
・空き予定の物件
・建築中の物件
・フリーレントを実施している物件
・敷金や礼金が0円の物件
空き予定の物件とは、見学時には前の住人が住んでいるマンションのこと。
退去はしばらく先になるため、入居日も1ヶ月以上先になることが多いです。建築中の物件も同じです。
そしてフリーレントとは、1〜3ヶ月の期間限定で家賃を無料にする制度のことです。はじめの数ヶ月は家賃が必要ないため、慌てて引っ越す必要もありません。
反対に「即入居できる空き部屋」は避けましょう。すぐに入居できますが、退去日がわからない人は家賃がムダになる可能性があります。
退去日の目処がたたない場合、上記のマンションを中心に探してみてください。
続いては、実際に物件が決まってからのことをお話します。
賃貸マンションの入居日までに終わらせておきたいこと
賃貸マンションへの入居日が決定したら、以下のことを済ませておきましょう。
・引っ越し会社への連絡
・住民票の移動
引っ越しシーズンの2〜3月は、引っ越し会社の予約が埋まりやすいです。役所などの手続きも混雑しますので、早めに済ませておくことをおすすめします。
また引っ越し前は緊急時にそなえて、火災保険に加入しておくことも欠かせません。賃貸マンションの火災保険について、詳しくは以下の記事をチェックしてみてください。
まとめ 賃貸マンションへ入居する流れを知って、スムーズな引っ越しを
今回は、新しい賃貸マンションへ入居するまでの流れや注意点を解説しました。
入居日がわからない、変更したい場合でも、不動産会社や大家さんに相談することで1〜2週間ほど遅くすることは可能です。
また退去日と入居日をうまく調整するためには、以下の物件を中心に探すのもおすすめです。
・空き予定の物件
・建築中の物件
・フリーレントを実施している物件
・敷金や礼金が0円の物件
物件探しから工夫することで、スムーズな引っ越しが実現します。これから引っ越しを考えている人は、参考にしてみてください。
物件探しで失敗しないためには、良い物件と出会うコツを知っておくことも欠かせません。
詳しくは以下の記事で解説していますので、気になる人はチェックしてみてください。